久しぶりのレポートです ♪サウンド・オブ・ミュージック

April 05 [Thu], 2012, 0:37
4月4日(水)

久しぶりに大阪四季劇場へ行ってきました。
現在上演中の「サウンド・オブ・ミュージック」を観てきました。
チケットは予約していなかったので、13時すぎに劇場の窓口で当日券を
購入して観劇しました。
春休みのせいか、または子供も楽しめる作品のせいか、劇場にはたくさんの
子供づれの姿が見られました。
といっても世間は平日なので、お母さんと子供さんという家族連れが多かったかな。
良い席は空いてないだろうとあきらめていましたが、窓口で座席はできるだけ前を
希望して、1階E列8番という左サイドの前から3列目が取れました。
舞台から近いので、キャストさんの表情はよく見えます。

この「サウンド・オブ・ミュージック」は映画版で観たことがありますが、四季の舞台版は
今回が初めての観劇になります。
でも映画版のストーリーははっきりと覚えていなかったので、開演前にプログラムを買って
ストーリーを読み直しておきました。

今日の出演キャストは、
マリア: 江畑晶慧    トラップ大佐: 村俊英
修道院長: 佐和由梨  エルザ: 西田有希
マックス: 勅使瓦武志  シュミット: 大橋伸予
フランツ: 青山裕次   ロルフ: 岸佳宏
リーズル: 脇野綾弓  フリードリッヒ: 根津健太郎
ルイーザ: 戸田碧    クルト: 山本航大
ブリギッタ: 海田那月 マルタ: 小川ひかる
グレーテル: 瀬尾美優


マリア役の江畑さんは、エルファバ役を観て以来になります。
緑色じゃない江畑さんの印象は・・・

とてもかわいらしい!です。
マリアという役が純粋なやさしい女性ということで、飾らない容姿とひたむきな演技が
ぴったりと役にはまっています。
江畑さんの声を聴くと今でも気の強いエルファバを思い出しますが、マリアの容姿で
やさしく子供たちと接する江畑さんを見ていると、舞台の上ではまったくエルファバの
印象が消えてしまいます。
エルファバ同様に、はまり役と言っても良いと思います。
家庭教師としてトラップ家にやって来ますが、先生というよりもお姉さん、いや、お母さん
のように歌を通して7人の子供たちに子供らしさを取り戻させようとがんばります。

マリア役としての江畑さんの歌の印象は、エルファバ役の重厚な人生観を表現するような
歌い方とは違い、歌う楽しさを子供たちに伝えるような軽やかな歌い方が印象的です。
もちろん客席にいる私たちにもその楽しさは存分に伝わってきます。
昔から知っている「ドレミの歌」、子供たちの振り付けも楽しい「さよなら またね」、
リズムの楽しい「私のお気に入り」など、童心に返って歌の楽しさをマリアや子供たちから
教わるような気持ちで再確認することができます。

忘れてはならないのは、トラップ役の村さんの歌唱です。
歌声はそのまま「オペラ座の怪人」ファントムなんですが、こちらも仮面は着けてない
そのままの村さんなので、セリフ、歌唱に悲哀感はまったく込められていません。
むしろ無感情に徹するような表現方法です。
そこからマリアや子供たちによって、父親らしい愛情に目覚めた変容をセリフや歌に
込めていく村さんの甘くやさしい歌声がなんとも心の琴線に触れて、じわじわと
涙を誘っていきます。
家族愛に惹かれるシーンは、必ず村さん(トラップ大佐)の歌が絡んでいますから。
子供たちに心を寄せようと歌うトラップ大佐に抱きついていく子供たち。
父と子供たちがひとつになって抱き合うシーンが、もっとも感銘を受ける瞬間です。

父と子の融和、そこにマリアという母に代わる愛情を補うことで一家としてより固い絆を
取り戻すことがこの作品のテーマでもあるように感じます。
それには歌が大きなカギとなっているのです。

昔トラップ大佐と奥さんがそうであったように、マリアはトラップ大佐に歌によって家族の
ふれあいを思い出してもらえると信じて一生懸命に彼や子供たちに歌を教え続けたんだと
思います。
時代の流れに巻き込まれながらも、一番大切な家族という存在をすべてを捨てても
守ろうと決意するトラップ大佐。
音楽祭で彼の歌う「エーデルワイス」にはいろんな感情が込められています。
感情が溢れ、声につまった時、家族みんながお父さんを歌声で励まします。
軍人としての生き方より、父親としての生き方に誇りを持つトラップ大佐の
愛情に満ちた歌声が響きます。

ファントム役としての村さんの歌声にはなかった別の愛情の形が
歌唱によってみごとに表現されています。
マリア役の江畑さんもすっかりお母さんの存在感で子供たちを
やさしく包んでいます。

最後に家族みんなで歌う「さよなら またね」は意味深い選曲だと思います。
祖国を去る決意をしたトラップ一家ですが、いつかまたこの地に戻りたいという思い、
お日様が沈んでも明日また昇ってくるように、オーストリアという国も必ず
ナチス・ドイツから再び国を取り戻すことを願ってのこの「さよなら またね」だったの
ではないかと思いました。

この作品は小さな子供さんが観ても楽しめる作品ではありますが、内容は大人が
しっかりと考えさせられる部分や自分の家族関係を見つめなおす機会を与えてくれる
ような深いテーマも盛り込まれている作品だと思いました。

先日京都劇場で「マンマ・ミーア!」を観劇しましたが、私にとっては
この「サウンド・オブ・ミュージック」のほうがもう一度観たい作品だと感じました。
「マンマ・ミーア!」は音楽作品という印象が強く、じっくり腰を据えて鑑賞するような
タイプの作品じゃありません。一緒にノッて舞台と一体となって楽しむ作品です。
一方で、「サウンド・オブ・ミュージック」は同じように音楽にノッて楽しむ部分はあるけれど、
トラップ一家を見守るような、本当に観客の目線から鑑賞するという作品です。
人によって好みは分かれると思いますが、私は「サウンド・オブ・ミュージック」の
じわじわと心をゆさぶるストーリー展開に惹かれました。

6月3日の千秋楽が決まっていますが、ぜひもう一度大阪四季劇場で
この作品を観たいと思います。
笠松さんのマリアも観てみたいですが、今日の江畑さんのマリアが
とても印象に残っているので、何度か観に行かないと満足できそうにありませんね。


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