感想>ふたりというものはいいものだ。


キン肉マン2世 究極の超人タッグ編 28 (プレイボーイコミックス)【Amazon】
26巻から続いていたタッグトーナメント、決着。
前巻で、正義超人たちを散々苦しめてきたアクセレイションの攻略に成功し、やっと世界五大厄にダメージを与えることが出来ると、反撃の糸口を掴んだところでした。
が、本巻では“肉体時計逆回転”なる時間超人の新技が発動。
ダメージを与えても、体内時間を戻して完全回復してしまうという、またしても世界五大厄らしい理不尽な展開。
やっと与えたダメージを、与えたそばから回復されちゃうのだから、坊ちゃんズの心も折れそうなもの。
実際、万太郎も闘いを諦めそうになります。
しかし、特殊能力を持たない坊ちゃんズもまた、世界五大厄以上に力強く、何度も立ち上がる。
その底知れないパワーに、五大厄の絶対の自信に綻びが生じ、そこを突かれて2本目を「NIKU→LAP」、3本目を新技「マッスルキングダム」で連取。
長かったタッグトーナメントの優勝を飾りました。
感想。
せっかくアクセレイション破ったのに、肉体時計逆回転って何だよヽ(`Д´)ノ!
ようやく自力の勝負が見られると期待していたのに、またセコイ技を使いやがって。
五大厄の猛攻がまたえげつなくて、特に鎧を持たない万太郎は、体中裂かれまくり。
序盤から失血死寸前と言われ続けてきたのに、これは痛々しい(´Д`;)。
しかし、五大厄の猛攻を受けながらも、気合ひとつで何度も立ち上がっていく坊ちゃんズが熱い(´Д`;)。
万太郎が一度タオルを要求してしまったのだって、パートナーであるケビンを思いやってのこと。
そしてケビンもまた、万太郎を思いやって、闘うことを選択するのが熱い。
万太郎が、ケビンが、そしてカオスが、励まし合い、支え合い、信頼し合ってこその坊ちゃんズ。だからこそ、限界を超えても何度も立ち上がれる。
立ち上がるたびに強くなる(´∀`)!
それこそが、五大厄に無い坊ちゃんズの強み。
人は、限界を超える経験を積んでこそ、飛躍的な成長を遂げるのです。
時間を戻していちいち過去に逆戻りしている五大厄に、成長は望めまい。
特殊能力も使わずに何度も立ち上がり、そしてその度に気力を充実させていく坊ちゃんズは、時間超人にとっては理解不能の脅威だったと思います。
一流のファイターは肉体が壊れても倒れないけれど、闘志を折られて立っていられるファイターはいません。
坊ちゃんズの闘志は、五大厄の特殊能力で削られるほど、薄っぺらくはなかった。
逆に五大厄は、肉体は万全でも、闘志をどんどん削られちゃったのですね。
そんなふたりの魂の強さが、観客にも伝わっていること、安心感をも与えていることが、微笑ましかったです。
「いくら傷つき、血を流していても、
万太郎やキッド、スカー、ジェイドたち、
仲間に囲まれている今のほうがいい!
時間を戻すなんてそんなもったいねぇ…
オレは、正義超人として仲間たちといられる
今この瞬間が好きなんだーっ!」
「正義超人ってのはこの敵に裂かれた体の傷…
殴られ腫れ上がった頬…、それらの痛みがあるからこそ…
その試練を乗り越えるため、
体の奥底に眠るパワーを総動員させ…
立ち上がってくる努力をするんじゃねぇか〜っ!」
この試合、この二人の台詞に、「キン肉マンU世」という作品の集大成を感じます。
この作品は、若き超人たちの成長の物語。
未熟だった新世代超人たちが、幾多の試練を乗り越えて、肉体を鍛え、精神を磨き、友情を育んできたという、かけがえのない時間の積み重ねです。
そりゃあ、過去に戻りたいなんて思わないよね(´∀`)。
試合終盤の、「NIKU→LAP」、「マッスルキングダム」の怒涛のフィニッシュもカッコ良かったです。
仲間たちと必死で特訓した「マッスルスパーク・地」が、本番ではさらに昇華された形で実現するなんて(´Д`;)!
みんなで作り上げた「マッスル・スパーク」、ケビンも加わった「マッスル・キングダム」!
時間を操っても断ち切ることの出来なかった、友の絆、親子の絆を見せつけた、至高のツープラトンで、長かった闘いの幕は下りました。
ゆでたまご先生、たくさんの感動をありがとうございました。
10月くらいから、「キン肉マンU世が終わっちゃった」とか、「終わったと思ったら勘違いで、新シリーズが始まった」とか、「始まったと思ったら初代の方だった」とか、踊らされていましたが、本巻のゆでたまご先生のコメントを読むと、どうやら「U世」は本当にこれで完結してしまったようです。
万太郎に関しては、
「またいつか描いてみたい」と書かれており、新シリーズの連載には消極的なニュアンスが読み取れます(´・ω・`)。
そうか、終わっちゃったんだなぁ…。
キン肉万太郎VSケビンマスクの再戦も実現せず、事実上、「U世」最強の超人はケビンマスクということで確定のようです。主人公は万太郎なのに…。
キッドと万太郎の「ニューセンチュリー・マシンガンズ」も実現していないのに…。
マッスル・スパークだって完全に会得したわけではないのに…。
未消化イベントも多々あって、まだまだ万太郎には伸びしろががいっぱいあると思っていたのに…。
終わっちゃった…。
でも、「キン肉マン(初代)」の連載が続いているせいか、未だ実感が湧かないのよね…。
神であるゆでたまご先生が、「完結」という結論を選んだ以上、その選択こそベストと信じて受け入れることが、ボクのファンとしてのあり方だと思います。
決して、ゆでたまご先生の決断に意見するつもりはありません。
ただ、もうしばらくの間、「キン肉マンU世ファンサイト」を続けながら、「U世」新シリーズの連載再開を心待ちにしてみても、そのくらいの主張ならいいよね?
あと、来年はジャクリーンさんよりも万太郎を多めに描いた方が、「キン肉マンU世ファンサイト」としての信憑性が増すかな(^^;。