カナリア 

May 21 [Sat], 2005, 20:30
この部屋にまもられて 

一日がこの部屋のなかで完結していればよかった

かごのそとに出るとそこは



カナリアのように 

その濃度 その密度は わたしに幾重にも降りかかる

その毒に 

押しつぶされ 息苦しくなる



助けて 助けて

その声はかき消される

もがく もがく

クスリ 

May 21 [Sat], 2005, 20:48
中途半端に効いている睡眠薬。
ぼーっとした頭からは、逆にたくさんの思考が溢れ出す。

さらにアルコール、たばこ。
そうやって、ものを書いていた時期。
そして、腕を切って。
少しの血が流れる。
それに酔って、依って、因って。

今はあなたがいる。
アルコール、たばこ、カッター。
だからそれらには手を出さない。
今あるのは 薬だけ。

今、この部屋を出ていくことは私には無理だ。
それは物理的な理由で。
それがなければ、出ていける?

追い込んで、追い込んで、自分をぎりぎりのところまで、追い込みたい。
そんな衝動に駆られている。
そんな状態でしか、生きていることを実感できない自分。
ぬるま湯につかって、休むことを、体が、心が拒否する、納得できない。

うつでいたいのかもしれない。
治りたくないのかもしれない。
うつが私のアイデンティティの一部になってしまっているのかもしれない。

クスリやアルコールや、うつ。
それらによって生み出された芸術作品に憧れてしまっている。

落ちていきたい。
もう一度。

平たんな道を歩くことができないんだろうか。
泣いて、泣いて、心も体もぼろぼろになって、絶望のふちで、助けを求めていた。
そこから救い出されたというのに。

私に必要なのは、ほんとうのクスリ。

彼女へ送る 

May 21 [Sat], 2005, 20:51
今、あなたはどうしていますか?
幸せに暮らしているんだろうか。

まだ消されていなかったブログ。
2年前で途切れている、あなたの言葉。

あなたの名前を呼びたいけれど、その名前をあなたはもう捨てたい、そう書いていた。

あなたが紡ぎ出すことばに、私は一抹の嫉妬を感じていた。
私には、あなたのようなあたたかいことばは、やさしいメロディはかなでられない。
羨望。
あなたのエクリチュールに魅せられて、私は多大な影響を受けた。
「ももの日記」。
あなたのエクリチュールを知らなければ、私の文章はあんなふうには書けなかった。

あなたの描いた絵。
どこまでも淡い。
でも確かなしんを持った。

もう一度、あなたに会いたい。
もう一度、あなたと話をしたい。

この言葉は届くだろうか。
届いてほしい。
かすかな希望を持って、あなたに送る。

room 

May 24 [Tue], 2005, 22:33
この部屋で
一年が経ち
あなたは笑うようになった
あなたは話すようになった
わたしにできたこと

あの部屋に
何年いただろう
わたしは笑えず
わたしは話せず
彼が わたしが 少し笑ったときに 喜んだこと 
そのことを 思い出す

どの部屋に
あなたは 今 いるんだろう
きっと まだ 東京のまん中で
あなたは笑って 話して いる?
誰かの笑顔に 喜んで いる?

滲みだすもの 

May 25 [Wed], 2005, 22:57
少しずつ 滲みだすものが
まだ
わたしのなかに あるようだ
だから わたしはコトバを発せる

でも それは 
滲みだす それは
必ず あなたに 繋がっている

 
   「まだ 居るのね?」

愛しいもの 

June 04 [Sat], 2005, 0:41
愛しいものは わたしに寄り添い

その目を見開き

じっと 私を見つめる

この小さな生き物が

わたしは無性に愛しい

空白 

June 16 [Thu], 2005, 2:56
ねえ 居て
ここに 居て

ねえ 居て
どこにも 行かないで

ねえ 

   あなたの 居ない 空白が わたしを 侵食していく 
     
     耐えられなくて わたしは こうするしか ないの

地図 

June 16 [Thu], 2005, 3:06
ここにたどり着いたことで
皮肉なことに
定められた方向にしか どこへも もう
すすめなくなって

捨ててしまった地図を
破ってしまった断片を
繋ぎ合わせようとする

でも 裏切るには もう
深すぎる

 

June 16 [Thu], 2005, 3:09
日々が
ただ 流れていくだけで
そのなかに 漂うわたしは
ここに
たどり着いた前よりも
とりとめがなく

こんなふうに
流されていって
流れていって
また
どこかに
たどり着くんだろうか

 

June 16 [Thu], 2005, 3:21
離してしまった手を
離れてしまったそのとなりを
今になっても まだ、。

別の手を選んだわたしを
あなたを傷つけたわたしを
あなたは
それでも まだ、。

もう少し
わたしに待つことができれば
ずっと となりに 居られた?
こんなふうに 振り返らずに いられた?