たまには日常 

February 20 [Mon], 2006, 20:42
彼女について。

といってもまったく愛してなどいないおんなのこである。
もうかれこれ一年近く続いている。
セックスもした。
(でもさいきんしてない。セックスは好きじゃないのだ)
彼女は、
とてもよい頚椎を所持していらっしゃり
一瞬の笑い方や、照れ方、甘え方などがなんとも可愛らしい。
うすい身体をしていて、
背中やおなかをさわるととても気持ちがよい。
くっつくのが好きだ。

もちろん素敵なおんなのこであるのだが、そろそろ
その子と別れる模様、である。
すくなくともなかなか絶望的なありさま、を呈している。

末期だ
最後だ
終焉だ
幕引だ
離別だ

大好きだといった、大嫌いだといった
うそつきといった、偽善者といった

あなたが憎めない、だから大嫌いだ
あなたが愛せない、だけど大好きだ




それだけ。

随分長い間かなしそうな顔しかみていない気がする
随分長い間。

そうして今、絶望的なありさま、なのである。

カウントダウン 

February 08 [Wed], 2006, 22:27
あなたにであってしまってからもう二年以上過ぎました。
あなたにであえなくなってしまうまで残り僅かです。

愛している、と
伝えることができるのだろうか。

日々
常々
あなたの存在だけで幸福だ!

伝えたいのに。

なかなかうまくゆかないものです。
さあ。

マルヴォロ哀歌 

January 22 [Sun], 2006, 18:52
「死んだ」
「は?」
「マールヴォロ」

とても唐突な告白に、一瞬だけなにを言っているのかわからなかった

防波堤のうえ
指にはマルヴォロ
なげだした足のさきにはしろいラヴァーソール
すずしそうに眼を細めたサクラのうすい身体の線が
まとわりつくシャツ越しに透けている

それを見るたびに思う
このひとの輪郭はとても明瞭だ

「マールヴォロって、あのマールヴォロ?」
「そ」

もしかしたら、アンニュイ、と言われるような
いつもと変わりのないけだるげでなげやりな調子で
けれど
その横顔はすこしだけ悲しそうに見えた

そんなのはただの感傷で、見る側のあまい錯覚かもしれないけれど

「…ごしゅーしょーさまです」

ほんの二メートルしたで泡立つ海水にうすっぺらな現実感がとけこんでいる
空など映しはしない
沈黙も、飲み込んではくれない
まるで役立たずにもほどがあるのじゃあないだろうか

サクラはそれ以上しゃべる気はないようす
手許にあるマルヴォロ(ライト)を足許へ落とし
制服のポケットからまた新たなるそれをだしては火をつける
指先からたちのぼる煙すら、拡散してしまいどうやら天国はめざしてくれないらしい

海だって空だってたいした変わりなどない
だったら
このうすっぺらな海に沈むのも悪くはないのかもしれない
沈黙だけがやけに鮮やかだ

「いったいどこいっちゃうんでしょーね」

ため息混じりに呟いて立ち上がり
視点を変えてみたところでなにがかわるわけがないけれど

せめて
隣にすわるサクラのかなしみだけでも減ってくれないか、と
空にねがうのも悪くはないと思った

A 

January 06 [Fri], 2006, 23:57
誰に送る当てもないメールに
こんなものがあった。

必要、不必要などではない。存在の有無など関係ないのだ。私は、今、この瞬間にいる彼女だけで充足、完結してしまっている。描く必要などないのだ。続いてゆくのだとしても、それは繋った未来などではなく、完結の連続、只管繰り返すそれにすぎない。
そういう意味では既に彼女は永遠となっている。結晶。終わりない終焉。私はただ、その結晶した彼女を蒐集し、部屋の隅に重ねる。冷たい床の上に雑然とばらまく。それらは崩壊はすれども破壊はしない。そして私はそれらを愛でたり、磨いたりなどしない。手を触れさえしない。それはそこにある。ただ純粋に存在として存在している。だから永遠なのだ。存在として。彼女として。


何時だっただろう。
これを綴った時、何を思ったのだろう。
辿ることはできないけれど。

永遠。
彼女の永遠。
それは私から独立して私の内部で果てるのだ。
果てているのかもしれない。
否、
それすら茶番なのだ。

永遠!
貴方は無いといった、貴方はあるといった。
貴方なのに。

ほんとうは総てそらごとなのかもしれないね。

あいしています。
こころから。

A 

January 03 [Tue], 2006, 15:46
彼女について、嘗て知人と語ったことがある。
ひとりは私が愛していると言えるふたりのうちのひとり。
ひとりは彼女に依存している知人。
ひとりはすこしだけ共通点を持つ知人。

彼女等は皆賛美し、分析し、苦笑したけれど
それは勿論すべて違っていて、あるいはすべて等しかった。

ひとりは言った。すごいとは思う。嫌いじゃない、むしろ好きだ。けれど痛々しい、と。
ひとりは言った。しかたがないじゃない、と。
ひとりは言った。彼女に君みたいなひとが出逢ってしまったら愛するしかないね、と。

私は彼女について語る言葉を、描写する術を持たないのだろう。

to A 

January 02 [Mon], 2006, 10:35
あけました。

貴方に出逢えた一昨年と
貴方と過ごした去年とにたくさんたくさんのありがとう。

限りある、
あと何度数えられるかわからない新年だけれど
今年もあなたにおめでとうが伝えられることだけ
それはほんとうに、
なんだか嬉しくなってしまいます。

なんの手違いだかわからないけれどふたりとも未だ生きているし。
悲劇。

悲劇でいっぱいの私の今だけれど、その中で多分
貴方に出逢ってしまったことは
とびきりの悲劇で、幸福で、スペシャルです。

ありがとう
ありがとう
ありがとう。

貴方の存在を愛しています。

アイラブユアフィンガーズトゥマッチ 

December 25 [Sun], 2005, 21:29
指が欲しい。
あなたの指が欲しい。
そのきれいで狡猾な、綺麗な指が欲しい。

アイラブユアフィンガーズトゥマッチ

髪を撫でる
肌に絡む
私に、いとも簡単に深淵を覗き込ませてしまう
丁寧に動くあなたのその指が欲しい

「なんでそれいつも外さんの」

いつだったか
つくえの上、器用にページをめくる指先をみて訊いたことがある。
まだそれを外すことができると信じていたころ

「…頂きものですから」

読んでいたデリダから目をはなして
すこしだけ優しく笑ったあなたの表情に
なんだかどうしようもないくらい遠いと思ってびっくりした

それ以上訊かなかったけれど。

欲しかった。
欲しかった。
あなたの指が堪らなく欲しかった。

緻密でひそやかなあなたの指。
きれいな、狡猾で綺麗なあなたの指。
器用にうごくあなたの十本の指。

アイラブユアフィンガーズトゥマッチ

たとえそこに占有のしるしがあったとしたって。

なんでもないらしい。 

December 22 [Thu], 2005, 16:02
「なんでもねーって言ったんに」

悔恨と、若干の虚脱が入り混じった声で呟いてみるけれど
からっぽの部屋の中
それにだって返ってくる言葉はなく。
つめたいフローリングの床に触れた足のうらの感覚だけが
なんとなく現実っぽい。

「アンタ、なんでもねーって言ったじゃん」

おそらくもう一生見ることもないだろう不機嫌そうな表情や
もしかしたら一番好きだったかもしれないやわらかな髪の手触りなんかがつぎつぎと思い出されるけれど
それだってもう、幻想の中でしかないのだろう。

まぼろしの中に住むまぼろしのひと。

そんな馬鹿みたいなフレーズすら似合ってしまうあのひとが無性に憎たらしい。

「これがなんでもないことなんかね」

この場所で情けない顔して泣き言を呟いている自分と違って
あのひとはきっと
今もどこか知らない場所で変わらず好き勝手に暮らしているに違いない。
誰がいたって誰がいなくたって。

と格好をつけて考えてみるも、そうそうかんたんに未練は消えてくれるはずもなく
やさしい幻想に縋って繰り返すやさしい夢だって
もしかしたらそう悪くはないのかもしれない。

「やっぱ、なんでもないことなんかな。こんなくらい」

響く声にやっぱり答えはなかったから
部屋のしずかな沈黙に現実を感じた。

なんでもないよ。
そう言って消えてしまったあのひとの体温に。

A 

December 20 [Tue], 2005, 22:04
to A

愛だけ。
ただ、それだけ。
言葉への
貴方への。

こんな果てのない世界で
それでも貴方に出逢えてしまったら
もう
愛するしかない。
世界の終わりだって
貴方がいるなのら、
貴方の言葉が続くのなら、
きっとそんなに悪いものじゃあない。

届けるつもりなんてない。
ただ只管。
愛しています。それだけ。
P R
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