Filmarksしましょう

January 24 [Sun], 2016, 11:12
こんにちは!
2016年になりました。
今日は大寒波がくるらしいとマスコミは騒ぎ立ててますけど、ベッキーやスマップのほかにももっと報道しないといけないことがあるやろうに、大寒波を喧伝して日用品の消費欲求をあげる策略にしか思えません!

ところで、だいぶ前に元気から 「Filmarks」フィルマークス というアプリを勧められたのに、聞き流してて、最近ようやくはじめたのですがハマってます!自分が見た映画に星をつけるのが楽しくて。んで、それを低い順とかに並べてみることができて(他の人のも)、映画好きやけど記録とるのがめんどい人にはもってこいのアプリです!
https://filmarks.com/

ということで、フォロワーが全然いなくて寂しいのでこれ見てくれた人は、ぜひアプリ登録してフォローしてください!
フェイスブックとツイッターにもリンクしているそうです。

ボクのIDは gomkamo ですのでユーザー検索で出てきます〜
恒吉が鼻に指をつっこんでる画像のやつです〜

ちなみに1月に入ってからハイペースでまとめて12本映画を見ましたが一番感動したのは「アリスのままで」ですが、オススメしたいのは「フレンチアルプスで起きたこと」です。

ではでは

July 09 [Thu], 2015, 21:56
福永信さんという作家の講演を聞きました。講演というかトークイベントのようなもの。

https://www.shinchosha.co.jp/book/324731/

この本すごいです。タイトルとか、装丁とか中身とか。何かあると思っていないと最後まで読み切れないかもしれません。

それで何か自分も文章を書きたいような気がして更新してみました。

トークイベントの最後、恒例の質問タイムがありました。
実はいろいろ質問しようと考えていました。
どうせ誰も質問しないでシーンとするから緊張するなと想像してました。
そしたら、質問ある人?!ってなった瞬間に一斉に20人ぐらい手があがりました。
イベントは大学の授業の一環で、ほぼすべて大学生だったんですが、彼ら彼女たちが一斉に質問しだしました。
いやぼくらの時代は、そんな活発な学生って全然いなかったよな。
みんな押し黙ってしたを向くのが当たり前だった。
それが、今の子たちはそうでもないらしい。
実にすばらしいこと。
確実に時代・世代は変わっている。
そんなことを実感した一日でした。
おしまい。

2014年観た新作映画 10選

January 15 [Wed], 2014, 22:11
もう1月15日です。
2014年、平成26年もすでに半月が過ぎました。

2013年12月17日に息子が生まれました。元気に生まれました。
名前は「恒吉」(こうきち)くんです。よろしくね。

さてさて
2013年のキネマ旬報ベストテンも発表されましたが、去年みた映画124本のうち、新作映画おすすめ10本を選びました。順位はめんどうなのでつけてません。順不同です。

邦画
『そして父になる』
福山さんの演技も含め、悪いところが見当たらない。あったかい映画でした。

『その夜の侍』
山田孝之の存在感と、堺雅人のむちゃくちゃぶり。何ともいえない被害者家族の心情。雰囲気も良かった。

『俺はまだ本気だしてないだけ』
原作マンガも好きやったけど、この映画版も良かった。微笑みながら「人間ってめんどくせー」っていう主人公みたいになりたい。

洋画
『ルーパー』
映像的衝撃。ストーリーのおもしろさ。2回つづけて観に行きました。

『ライフ・オブ・パイ』
これは原作がすごい。3D映像も美しかった。知らない人は何もいわず見てください。

『マン・オブ・スティール』
新スーパーマン。人間ではないスーパーマン。異質な存在のスーパーマン。やたら人間くさい物語でひき込まれました。

『クロニクル』
前半部分のおもしろさは秀逸。後半部分がちょっと… でもちょっとしたアイデアと演出の工夫で、いかにおもしろいものができるかを実感した作品。

『インポッシブル』
津波がリアルで痛い。実話とはいえキセキのような話。でも感動しました。ユアンマクレガーがよかった。

『ウォールフラワー』
いまどきの高校生はこれを見て共感するんやろうか? 新しい青春映画の代表作になれそう。ただちょっと重たいかな。

『きっとうまくいく』
2013年もっとも映画的で、感動的で、観終わったあと気持ちの良かった映画。


これからどんどん見る本数は減るけど厳選してみていくようにします。
そいや2013年は民放のドラマがおもしろかった。というかドラマを見る習慣つくようになっただけかな?
あまちゃんと半沢直樹、最高の離婚、遅咲きのひまわり、ゴーングマイホーム… すでの今クールは見る気になるのがないけど…

天使の分け前

November 23 [Sat], 2013, 23:49
映画館では見れず、最近やっとDVD出たイギリスのケン・ローチの映画。
2012年のカンヌ審査員賞を受賞した映画。2013年の同賞は「そして父になる」がとって話題になった賞。



ケン・ローチはこのブログ書き出したころに『麦の穂をゆらす風』を見て以来、好きな監督。
とにかく、どうしようもないママ終わる映画が多く後味はよくないけど、人間の突発的な感情を描くのが上手で、つい見入ってしまう映画が多い。けど、この映画は後味スッキリ、やたらハートウォーミングな仕上がりに。

コメディっぽくもあるけど、主人公はどうしようもない青年。感情移入できんほどのどうしようもなさやけど、変わろうと奮闘する様子に応援したくなる。ストーリーは大甘で、都合よすぎるとこもあるけど、観終わったあとほっこりするし前向きな気持ちになる。ほんの少しの自分が持つ才能を知り、それで人生変わるわけじゃないけど、それをキッカケに何とかもがこうとする様子が、何か可笑しくて楽しい。そんな気持ちの良い映画でした。


★★★☆


トランス

November 05 [Tue], 2013, 8:18
扁桃腺が腫れると高熱が出て仕事も休まないかんくなって困ります。
んで10月入ってから連発して今後のこともあるので手術で摘出することにしました。

手術は全身麻酔です。初めての全身麻酔。手術台に寝かされて、マスクをあてるでもなくそっと口元におかれ、麻酔医が横文字の指示を出して、ほとんど目には見えない空気みたいなもんを吸い込んで、1分もせんうちに(たぶん)意識がなくなりました。次に意識があるのは手術終わったあとのベッドの上で、そこからは途切れ途切れに眠ったり起きたりで半日ほどは気分が悪くてかなりしんどかったです。

麻酔明けの気持ち悪さもなくなり、ただただのどが痛い人となり、入院6日目を迎えてます。あとまだ3日も入院せないかん。そろそろ暇つぶしのネタもなくなってきたからこれ書いてみました。

何なら入院って初めてやけど、特に食事制限もないから好きなもん買ってきて食べられるし、空いた時間も何しても良い、ある意味ぜいたくで貴重な体験です。何しても良いってなると逆に難しい本とか読む気分にならんくて、Huluに登録してSPECみたり、海外ドラマみたりしてしまってます。図書館でたくさん本借りてきたけどまだ1冊も読めてません。借りてきたマンガは読んだけど。この入院中に『夜と霧』をがんばって読みたいです。

さて本題の映画ですが、もう見てから時間もたったので簡単に。
ダニーボイル監督 『トランス』




あらすじ
白昼のオークション会場から、ゴヤの「魔女たちの飛翔」が盗まれた!40億円の名画を奪ったのは、ギャングたちと手を組んだ競売人のサイモン。なぜか計画とは違う行動に出たサイモンは、ギャングのリーダー、フランクに殴られる。その衝撃で、サイモンの頭から絵画の隠し場所の記憶が消えてしまった・・・。記憶をよびもどすため、フランクはサイモンに心理カウンセリングを受けさせ。。。


細かいとこは忘れましたが、前半はめちゃ展開も早くて、画面から目をはなせず、夢中になります。後半も、意外な展開もあり、結局最後まで退屈せず見きれました。
記憶、をあつかった映画やけど、そこまでややこしい展開もなく、(無理はあるけど)ダニーボイルらしくすっきりまとまってます。あと、話の展開はおいといて、音楽のセンスやスピード感、観客をとりこむ演出は、さすがロンドン五輪の総監督だけあって秀逸でした。

飽きずにおもしろく、わりと夢中になって最後まで見れる(無理はあるけど)映画でオススメです。

★★★

クロニクル

October 21 [Mon], 2013, 22:50
ぜんっぜん期待してなかったというか、ポスターのイメージから、何かドラキュラ系の高校生たちを描いたしょうもない映画やと思ってみたら、びっくりするぐらいおもしろかった!

『クロニクル』



主人公とその同級生2人はあるきっかけから、テレキネスの能力を手にすることになる。念じれば、ものを動かすことができ、自分自身を浮かせて空まで飛べるようになる。3人ははじめその能力をいたずら程度に使っていたが、主人公のある行動をきっかけに、大きく歯車が狂いだしていき・・・


何てありふれておもしろそうな話!
興味がある人はこの傑作な予告をご覧あれ。
http://www.youtube.com/watch?v=StX8ww4AmtI

誰もが考えつきそうで、でもできなかった、ある意味斬新な脚本。
いうなれば、どらえもんの道具を手にしたのび太、くもの力をみにつけたピーターパーカー、そのほか、ドラゴンボールやらスターウォーズやら、これまでの名作たちと土台はおんなじなんやけど、その最新版という感じ。
漫画『みんな!エスパーだよ』とまるかぶり。能力が暴走し、人類の脅威となるとこも一緒。

でもこの映画の特徴は、3人の、まったく異なる境遇、性格、キャラクターが同じ能力を手にしてしまうという点。それは今までのどんな作品とも違う。その3人が、どう能力と向き合い、どのように自分のなかで消化し、どういう使い方をしようとするか。当然異なる認識が生まれ、脅威の能力が凶器にかわっていく。

主人公はまるで、昔の絵本『ボクは怒った』を思い出させるような暴走っぷり。じゃぁなぜ主人公はそうなって、ほかの2人はそうならなかったのか。このへんはまぁありきたりやけど、結局、世の中の無差別殺人やら何やらをおこす殺人鬼の心理と、どこか共通するのかもしれん。

前半はかなりハイスピードで、テンポよく、ぐいぐい映画にひきこまれる。後半はややペースダウンするけど物語とあわせてすすんでるからしょうがない。低予算といえど、空飛ぶシーンや絶妙な演出が満載で、張り詰めた雰囲気のまま、目を離す暇もなく引き込まれます。全然期待してなかっただけに、衝撃的なおもしろさでした。
できれば映画館で見るのがオススメやけど、もう上映は終わりそう。DVDでも期待せず見れば、十分楽しめる、おすすめの1本。


★★★☆


愛、アムール

October 20 [Sun], 2013, 17:59
早いものでもうすぐ11月!!
ダニーボイルの『トランス』が意外におもしろかった。

DVD出たのに、しばらく店頭から姿が消えてて、おっかしいなーと思って店員にきいたら「ちょっとワケありで・・・」って言われた映画『愛、アムール』。TSUTAYAでもGEOでもなくなってたけど、結局2週間後ぐらいにはまた店頭で並んでて、いったい何やったんやろ。

『愛、アムール』



監督はオーストリアのミヒャエル・ハネケ。
ハネケといえば前作『白いリボン』に続いて、2作連続カンヌ最高賞を受賞した、世界の映画インテリが愛し、憎む、現代最高の映画監督。なのか? 個人的にはVHSで観た『ファニー・ゲーム』はあまりの衝撃で一生忘れへんし、『隠された記憶』の中盤の凍りつくシーンは、映画館で観たから余計、息がつまりそうな苦しさで、『白いリボン』もおもしろかった。けど、それ以外の名作といわれる初期の映画はまったくおもんなくて、理解が追いつかんほどの芸術性でした。

そしてこの映画・・・
絶賛の感想も多いし、きっと素晴らしい映画なんやろうが・・・
勇気をもって言いますが、まっっっったくわかりません。
というか、あまりに淡々として地味で音楽もなくて、ただひたすらにボケていく奥さんの介護をする姿が映され・・・眠くてしょうがなかったです。

これは映画館で見るべき作品です。映画館で、拷問のように、逃れられないなか、来たるべき現実をみつめるように、真剣に、見るのが正しい。
だから、この映画の良さがぼくにはわからんかっただけで、見るべき人が見たら、嗚咽するぐらいの感動につつまれるのでしょう。

人にはあまりオススメしません。けど、素晴らしい、意味のある、ありそうでなかった、傑作。なんでしょう、人にとっては。ボクの見たタイミング、シュチュエーションではただの眠たい、拷問のような映画でしたが。

★☆


偽りなき者

October 13 [Sun], 2013, 16:13
バイク王に出張きてもらってトモス査定してもらったら−1万円でした!
誰かこのトモス欲しい人いませんかーゆずりますよー。エンジンはカタカタうるさいけどちゃんと55キロぐらいまでなら出るし。

今日はダニーボイルのおもしろくなさそうな『トランス』を観に行きます。

さて

『偽りなき者』



DVD出るまで全然チェックしてなかったけど、カンヌで主演男優賞をとった映画です。マッツ・ミケルセン。あの007カジノロワイヤルでめちゃ良い味だして一躍スターになった、演技派のおっさんが主人公。デンマークのトマスウィンターベアが監督。あらすじがまたどこまで説明したら良いか迷う。

主人公は、前妻と離婚し、長男の親権を争いながら、地元の幼稚園で臨時教諭として働いている。もとは小学校の先生やったけど小学校がなくなってしまい、やむなく幼稚園へ。子供好きで子供にも好かれる良い先生。休日は地元の仲間と狩りにいそしむ。女性の影は今のところなし。そんなある日、狩りによく一緒に行く昔からの親友の娘(幼稚園の生徒)が、主人公のことを好きになり、ほっぺじゃなく唇にキスや、贈り物をしてくる。親友の娘なので困る主人公だが、優しくその娘をたしなめる。すると、自分の好意にこたえてくれないことにショックを受けたその娘は、とんでもないウソをつきはじめる。「先生に ピンと立ったおちんちんを見せられた・・・」と。幼稚園の園長は騒然、周囲の親にも伝わり、ついには警察に逮捕され、身の潔白を訴える主人公はなすすべなく、性犯罪者の汚名をきせられ・・・・

いや、おもしろそうなあらすじでしょう。
んで、あらすじどおり、おもしろいです。たかが6歳の子どもの証言から、何も証明するものはないのに。けど、主人公も身の潔白を証明する手立てはない。どんどん性犯罪者として、友人から、世間から、町全体から白い目と明らかな迫害を受ける様子が実にリアルで怖ろしい。
しかも、主人公の息子まで性犯罪者の子として扱われ、真実を知る(観客)ものは、やるせなさと怒りで画面から目を離せません。


ただ、最後の5分がいまいち。あんなことになるのはあまりにも不自然でそこだけ急に現実味がなくなってしまった。最後の最後は良いけど、それをもってくるならその前の描写は不要やろ。

でも、あんまり日本では話題にならんかったけど、相当よく出来たおもしろい作品です。
人間のみたくない部分、どうしようもない選択、主人公の苦しみ、などが丁寧に良く描かれてます。
まぁテーマはすこし重いけど、スザンネ・ビア映画なんかの、日常にある人間の怖さをテーマに、決して退屈することなくおもしろく見れて、考えさせられます。こういう映画も、たまには見ないとね。



★★★☆

そして父になる

October 03 [Thu], 2013, 23:59

『そして父になる』



カンヌで賞もらったおかげで、配給会社も本腰入れて拡大先行公開にふみきり、今回は商業的にも黒字になりそうやし、是枝監督は次も豪華に映画が撮れそうで安心です。大学生のころ、ほんと数回しか是枝ゼミには顔ださんかったけど、テレビで見るのとまったく変わらない優しい口調とちょっとしたユーモアが、どの作品にもにじみ出てて、ほんとに貴重な映画監督の一人やと勝手に思ってます。次もこの次も、テレビドラマでも何でも、いっぱい作品を残していってほしいと思います。あのとき語ってた企画もまだ作品になってないしいつか見れる日がくるのが待ち遠しいです。

と、絶賛からはじまったこの映画、とても良い映画です。素敵な映画です。
個人的な思いはおいといても、どの年代の、どんな状況の人でも、きっとどこかで胸にジンとくる、そんな映画でした。

これより、ネタバレありでこの映画の凄さと映画だけじゃわからなかった部分に言及するので見てない人はこれより下は、鑑賞後に読んでください






ひとつひとつ、せっかくやから真面目に解説をしようと思います。

〈映画だけじゃわからない、小説版で語られていたこと〉
※小説版は、いわゆる原作ではなく、この映画にあわせて監督自身によって書かれた脚本を肉付けして小説にしたようなものです。

@みどり(おのまち)と良太(福山)の出会いとあれこれ
みどりは、良太とかつて同じ会社の事務員として働いていた。そこで良太と知り合いできちゃった結婚した。妊娠が発覚した際、良太には同じ社内にもう一人恋人がいた。つまり良太は二股をかけてて、妊娠したことがわかったみどりと結婚した。

ちなみに、映画版ではこの@にはほとんど触れらてないけど、最初のころの良太とみどりの会話で「○○さんは元気にしてるかな?」「なんとかやってんだろ」「辞めた人には冷たいのね」「悪かったわね。辞めたヤツで」という会話から、みどりがかつて同じ会社で働いてたことが何となく分かります。
あと、序盤で良太がチームと模型を囲んであーだこーだいうシーンで、「出前何でも頼んでね、今日はリーダーのおごりだから!」って言ってた女が、その良太の元カノです。この元カノは仕事も出来て立場もサブリーダーで、上昇志向の高いキャリアウーマンという設定。

この@は、丸丸カットしてくれてて良かった。感情移入する相手の良太のちょっとあまりに節操ない背景は観客には要らんし、邪魔な設定ですから。

次、
A上司の上山(國村準)について
この上司は、かつてはいろんな大型物件を手がけた超やり手の人物だそう。良太も心底尊敬していた。でも実は、映画では分からんかった良太の左遷も、この上司が仕向けた人事のよう。つまり、自分以上に能力のある部下に追い越されるのを恐れたから。映画で「できる部下をもつと家族サービスに大忙しだ」と澄ました様子で皮肉を言ってたけど、これこそ本心のあらわれ。ちょうどタイミング良く、週刊誌で「子ども取り違え事件」がネタにされ、それを利用して良太を飛ばした、と思われる。さらに、良太の後釜は、さっきの良太の元カノで、この女もこの人事に絡んでいた。

これもせっかくの國村準の良い味が損なわれるのでカットして正解。左遷人事も、上司が良太に配慮して落ち着かせるために行かせた、風にしか見えないし、その方が変な失望もないので良し。

次、
B良太と両親の確執、良太の子ども時代から成人まで
まず、冒頭のお受験学校に、良太も通っていた(みどりに何か変わった?て聞かれて「儲かってんだな〜」と言うシーンからわかる)ことから、そのころは良太の家も裕福だった。父親(夏八木さん)は証券会社に勤めたあと独立して投資会社を経営。ギャンブル狂で酒好き。良太が子どものころに、良太と兄の実の母とは離婚。その後、後妻と再婚。その当時20代の後妻が風吹ジュン。だからやたら年齢差がある。なので、良太はこの風吹ジュンに育てられた。投資会社がうまく立ち行かなくなり、家族は転々とするようになる。当然良太はぼっちゃん学校は転校、ピアノも辞めざるをえなくなる。そんな父が良太は心底憎かった。猛勉強して有名大学に入学して、今の会社に就職。唯一の趣味はギター。同級生の弁護士(田中哲司)とバンドを組んでいた。
父とは当然大きな溝があり、母(風吹ジュン)のことも、一度も母と呼んだことがないほど、他人と思って接してきた。ついには慶太が生まれた病院に駆け付けた両親に「何できたんや」と言い出すほど。その時、父と良太の間に入った風吹ジュンに「あんたには関係ないこと」と吐き捨ててしまう。終盤、良太が風吹ジュンに「昔ひどいことをした・・・」的な感じで、謝ろうとしたのは直接的にはこの出来事を指す。(単にこの出来事のことじゃなく、今までの自分の接し方全般に対しての謝罪ともいえる)

このBは、映画だけでも、両親は再婚、大きな確執があるってことはわかるし、ところどころは描かれてました。このBをそのまま生かそうと思うとえらい時間かかるし横道に逸れすぎるし必要最小限取り入れるに留めたって感じかな。


だいたい小説読んでわかったのはこんなとこかな。


〈結局のところ、あの家族はどうなったか〉

これは結構難しい。映画だけじゃわからんと思う。
映画だけを見終わったあとの感想としては、良太が慶太に「もうミッションなんか終わりだ」って言ったことから、再交換して元の家族に戻っていった…と思った。
決定的な伏線もないし、これは観客に解釈をゆだねるパターンで終わらせたのは間違いない。やしどっちに思っても間違いじゃない。

けど、小説版読むと少し違うかな。
まず、映画でも触れてたけど、過去に「子ども取り違え」が発生したケースの100パーセントが、子どもを交換してるという事実がある。
過去に100パーセントやからってこの家族もそうしたとは限らんしそれだけじゃまだわからん。
次に、良太が慶太にいった「もうミッションなんか終わり」の、ミッションはつまり、「向こうのおうちに行ったら、おじさんとおばさんをパパとママって呼ぶんだぞ。寂しくても泣いたり、電話してきちゃダメだ。」というミッションを指す。つまりミッション=リリーさんのおうちで暮らすこと、ではない。ミッション=おじさんとおばさんをパパとママと呼ぶこと、良太とみどりに連絡してはいけない。ってことになる。だからミッション終了=リリーさん家で暮らすのは終わり。というわけではない。

さらに、小説版では映画でのエンドロールに入る瞬間(良太と慶太が斎木邸に帰ってきてみんなで家に入っていくところ)良太のこんな心境が書かれてる。

 「良太は考え続けていた。みんなでキャンプに行けたら楽しいだろう。……キャンプだけじゃない。もっと頻繁に行き来しよう。だが、東京にも遊びに来てもらうとしたら、あのマンションでは泊まるどころか座ることもできない。良太はみどりの実家を思った。里子〔樹木希林〕がいるあの広い家を。」

つまり良太は、これからは我慢することなく、我慢させることなく、斎木家(リリー)と交流しよう、いっぱい遊ぼう、何なら近くのみどりの実家に引っ越しても良い。と思うようになった。

小説版の最後の一行

 「もう誰が誰の子で、誰が誰の親なのか見分けがつかなくなっていた――」

この最後の心境が、良太がたどり着いた結論。
良太は最初は、驚くほど自分の小さいときの写真と似ている琉青をみて、「時間」ではなく「血」を優先すべきと思った。けど、その後、2つの出来事をきっかけとしてその選択に疑問を感じ始めた。1つは図らずもこの事件を起こした張本人の看護師の家に押しかけた時、「血」のつながりがないはずの息子の強い母への思いを目の当たりにしたこと。そして、もう1つは、久しぶりに再会した父親から、自分と全く同じ意見、つまり「血だ。これからどんどんあの子はお前に似てくる」と言われたこと。それを聞き、憎い父親と同じ意見を持っている自分はどうだったか、自分と両親との関係を思い返すに至る。「血」がそんなに重要なのだろうか、と。自分がこだわる「血」のつながりのある父親との関係。「血」はないが「時間」をもつ継母との関係。そうして、「血」を優先するという選択に大きな疑問が生まれていたころ、慶太が残していた写真を発見し、自分の中に自覚していなかったほどの思いがあることに気づく。


で、結局、どっちなんでしょう?

まず、明らかなことは、上に書いたように結局良太は、「当初の予定のように慶太とは会わないし、会わせない、のではなく、何なら近くに引っ越してまで斎木家とは親密に交流して、そうして二人の成長を見守っていこう。」と思うようになったこと。これは明らかで、その上で交換を継続したままか、再交換して元にもどったのか。これは映画・小説版みてもたぶんはっきりとはわからんから、観た人がどう思うかどうかで分かれるってことになるでしょう。

個人的には、やっぱり100%交換する、っていうこれまでの事実と、「血」を優先しようとした良太の当初の心境から、このまま交換したままで、近くに引っ越して斎木家と親密に交流し、二人の成長を見守ることにした。っていう結論かなと思います。


ま、これはどっちでも良いんです。どちらにしろ、良太はやっと「父」に「なる」ことができたんですから。




疲れたからこのへんで。全然まとまらん大学生のレポートみたいになりました。
まぁすごい良い映画です。別に小説版なんか読まなくても。父に「なる」。自分もなれるんやろか…なんて思ってみたり。
あと、福山さんやけど、確かにやっぱ演技は上手じゃない。けど、この映画のこの役では、その鼻につく無表情も、嘘くさい演技も、実際こういう感情表現下手な人っておるし、そういう役と思えば全然違和感ない。たしかに最初はちょっと違和感あったけど… 役柄がはっきりするにつれ、違和感もなく、良太にちゃんとなってたと思います。
そのほかのキャストはすべてばっちりでARATAまで出てきて豪華でした。
上映時間も120分でちょうど良い長さ。このトーンであと30分あったら持たへんかった。
あともう1回は見に行こうと思います。
特にマイナスするとこはないけど、



★★★★☆


ぜひぜひこれは、見逃さない方が人生のためになる。かもね。

マン・オブ・スティール

October 02 [Wed], 2013, 22:31
ここしばらくなかったのに。ひさしぶりに変なコンセプトのただのガールズバーで飲まされて朝まで無理したら、扁桃腺腫れて寝込みました。もう熱は収まったので明日から社会にもどります。

『アベンジャーズ』『スパイダーマン』『ダークナイト』『アイアンマン』『キャプテンアメリカ』『マイティソー』『ハルク』・・・ハリウッドじゃもうずっとアメコミ実写映画が盛んやけど、最もメジャーなキャラクターで元祖実写映画といえば『スーパーマン』でしょうか。



前回のスーパーマンとはまたキャストも監督も変わって新たなシリーズになるそうな。
『マン・オブ・スティール』は、生まれながらの超人なのに、地球人として生き抜くために人間らしさを身につけざるをえなかった主人公の苦悩と家族愛を、やたら繊細に丁寧に描いた一級の人間ドラマでした。かなりおもしろかった。



こんな良い映画なのに、過大広告で大しておもしろくない『スタートレック イントゥーダークネス』とほぼ同時期に公開されてあんまりヒットしてないようで残念。スタートレックなんて、もともとはマニアックな客層に支えられてきたアンチスターウォーズ映画でこんな大がかりに公開しても、本当に楽しめるのは往年のファンだけ。ファンじゃない、スタートレック、テレビシリーズも見たこともない、今のふつうの世代が見て手放しで楽しめるような作品じゃない。新スターウォーズを撮るJ.J.エイブラムスの名前と、映像の凄さぐらいしか楽しめる要素はなく ★★ ぐらいでした。


それはさておき、この新スーパーマン。製作にクリストファーノーランがかかわってるそうな。そのためかしらんけど、やたら人間くさい。実の父親と、育ての父親を持ち出して、それぞれの息子への思いを物語の中心にすえて、ストーリーが展開していく。戦闘シーンはもはやドラゴンボールの実写版みたいなもんで、その映像だけでもすごくて楽しめる。特にクライマックスに流れるあの回想シーンは、この映画のテーマを明確にし、これまでのすべての流れを汲んだ見事な演出でした。

普段アクション・SF映画とか好きじゃない人も楽しめます。超人スーパーマンの迫力も予想以上なのでそれを期待しても大丈夫。もう公開終わりそうやけど、できれば映画館で。ちなみに、同じキャストで次のスーパーマンもあるみたいやけど、そこになんとバットマンが出てくるそうです。これは楽しみ!なので+☆


★★★★

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星4つ以上はなかなか出しません。あーおもしろかった、ていう作品が星三つ半って感じ、の評価の仕方です。
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