

ビルヴィオラやっと見に行きました。朝6時に起きてしまったので余裕をもって温泉につかってから行った。
電車に揺られる事2時間。なつかしの兵庫県立美術館へ。ゴッホ展以来なのでもう、かれこれ5年とか経っているのだろうか?当時私も19歳か20歳。信じられない
ビルヴィオラを特に好きなわけではないが二度目の訪問がヴィオラの展覧会とは…なかなかオツである
ヴィオラの映像は死と生を大きな主題としていた。今回のメイン作品である「はつゆめ」は彼が仏教、アジアに強く惹かれ影響を受けている事がよくわかるものだった。朝日、昼間のさまざまな風景、田園、竹やぶ、山、恐山、賽の河原?イカの死、そして夜の海、闇の中の光、夜の街、灯籠流し、降り注ぐ雨がネオンに照らせれ、溶けて、それは水の中の魚となり、最後にマッチが擦られ、闇を照らす。
闇とは死。光は生。闇のなかに残る光。死の中の生。夜は長い。怖い、不安、でも強い輝きは死の不安をかき消す 表と裏 朝と夜。生と死 ふ〜んと思った。意外とわかりやすかった。ただ、これは僕が最後の5分間本当に寝てしまったからなのかもしれないけど(だって淡々とした映像が1時間もあったんだもの)
はじめは退屈なだけだった暗示要素としての場面場面をつなげてあるだけの映像を見ているうちに、心地よい夢と悪夢を長い間、両方見ていた気分になった。しかし「はつゆめ」を見てる時に寝てしまうなんてねえ〜
展示は素晴らしかった。スローモーションで歩いてくる男。近寄って来てみると2〜3メートルくらいの大男!(スクリーンがでかいのだけど)火がつく、そして反対側では水が降り注ぐ!どばあ〜!!ごおお!!『クロッシング』
19人くらいの個性様々な人びと、に突然すごい勢いの水が!どごおお!みんな吹き飛ばされる。あ〜あ、こうなった瞬間誰も同じに見えるなあ。人間なんて自然とか死の前では平等なんだなあ。と思っていると、水がやむ頃、人びとは思い思いの行動に出ていた、濡れた服を気にしたり、他の人を助けてあげようとしたり、抱き合ったり、叫んだり…。生きるとは人間とは…すごいな
『ラフト』
他にも人間がふたりいて、あ、キスしたと思ったらそれは水面で、水面から顔を上げると人間はゆらゆらゆれて、それを繰り返していくうちに、じつは水面だと思ってたほうが本物の人物だった事に気づく
『サレンダー』
だとか。ヴィオラは感覚に訴えるのがうまいと思った。派手な技術はあまり使っておらず、それでもスローモーションひとつで人間の内面や心を見事なまでに現す。
ただあまり目立った動きがない映像が多いためか見る人によっては退屈に感じるようで、足早に去る人も多かった。ゆっくり見ればわかるのに。ただ、いつも良い展覧会をみると感化されすぎて自分の制作に影響を及ぼす私であるが、今回はそういうこともなく客観的に楽しめたのは良かった
ただ、『はつゆめ』上映のミニシアターがミニすぎるのは気になった。森美術館ではもっとすごかったのだろうか。展示の数も違ったのかな。うーん、見てみたかった気もするが、時間の関係上無理だったろうな。うむ
で、翌日知った事だが、この2日後ヴィオラ本人の講演会があったそうな。ばかな…