42.
山本幸久著『男は敵、女はもっと敵』
普通の短編集かと思いきや、連作の形式取っていたんですね。タイトルから、人間の心に潜んでいる闇の部分がもっと前面に押し出されてるかと思っていたけど、過激なほどではなかった。当人達は、かなり神経をすり減らしているんだろうなということは推測は出来ましたが。
43.
高遠響著『大阪は踊る』
最近は重い話よりも、「道頓堀から石油が出た」なんていう、ちょっと荒唐無稽に思える話のほうが好みになってきた。後は別掲。
44.
加納朋子著『少年少女飛行倶楽部』 やっぱり、加納さんの本は文章に優しさが滲み出てますね。たとえ嫌な奴でも、心底悪い奴はいないというところがいいのかも。どことなく、ほんわかとさせてくれた本でした。
45.
山本幸久著『マイ・ブルー・ヘヴン』 人気の東京バンドワゴンシリーズのサイドストーリー。サチさんが堀田家に嫁ぐまでのあれこれを描いていて、堀田家の凄さがよくわかります。ただ、本シリーズを読んだ方がより味わい深く読めると思います。
46.
道尾秀介著『向日葵の咲かない夏』
二重三重に畳み掛けられ、まんまと騙されましたが、こういうのは好きではないです。いろいろと伏線は張ってあって納得は出来るんだけれども。
47.
門井慶喜著『パラドックス実践』 う〜ん、期待していたほどではなかったな。能瀬先生にもっと活躍して欲しかったな。雄弁が必ずしも良いとは思わないけど、日本人は論理的に物事を話すというのは苦手だと思う。
48.
道尾秀介著『龍神の雨』
最善と思われた一つの嘘が、実は最悪のケースをもたらしてしまうというやりきれない気持ちにもなりますね。全ては雨のせいにしてしまいたい、そういう気持ちでも持たなければ潰れてしまいます。
49.
森見登美彦著『宵山万華鏡』 この方の本も京都を舞台でワンパターン化してきていますよね。今回は祇園祭の宵山の世界から抜け出せなくなってしまう世界を描いてますが、何となくどの章でも、ああ、また結局ここかい!と思ってしまいました。
50.
歌野晶午著『絶望ノート』 記載済みなので割愛。
51.
奥田英朗著『オリンピックの身代金』
ずっと、積読でいつ読めるかわからなかったんですが、何とか2日半で読了。オリンピックを人質に取っていることから、このタイトルなんですね。以前にも書いたが、最近は子供の命が身代金というオーソドックスなものは敬遠されているのか圧倒的に少ない。
この話、面白かったです。
島崎の死(推定)が闇に葬られてしまったところが気の毒であり、彼の主張をもう少し聞いてあげても良かったのにとも思いますが、オリンピックというお祭り騒ぎの中では仕方なかったのかもしれません。現在の格差社会や中央と地方の関係を見たり聞いたりするにつけ、この時代で誤った方向を選択してしまったからこそ、ほんの一握りの人だけ利益を貪る世の中が出来てしまったんだなと思わなくもないです。
52.
中川淳一郎著『ウェブはバカと暇人のもの』
怒りとは、本当はもっと大きなものに立ち向かわなければならないはずなのに、弱い方弱い方に矛先が向けられる嫌な世の中ということは、本書を読んでも明らかです。ブログでもちょっとした発言で一斉に叩かれたりするのは完全に“いじめ”の構図。本人に何が関係しているんだと思う人に限って強く批判したりしている。まぁ、頭休めの時に読むような本でした。