アンビバレンス 

April 26 [Wed], 2006, 0:02
泣き顔を大急ぎで修復し、父と共に病室へ行く。
弟の前では泣かないと、固く約束したが、自身がない・・・。
ここまで来たのに、恐くて会いたくない気持ちと。
一刻も早く会って、生きてる体に触れて安心したい気持ち。
不思議な相反感情に、脚をもつれさせながら進んだ。

たくさんの管をつながれ、酸素マスクを付けて横たわった弟が見えたとき、湧き上がった感情を押さえ込むことに成功した。
母と目でうなずき合って、ベッドに近づく。

事故の第一報 

April 24 [Mon], 2006, 23:11
その日は遅番だったので、昼頃出勤準備をしていた。
何でもない着信だったのに。

その5時間後には仙台にいた。

病室へ入る前に父に呼ばれて、怯えながら状況を聞く。

正面衝突だった。

それを聞いたとき、時間が止まった。
自転車と、トラックだった。
一歩間違えれば死亡事故だったのだ。
命があったことが、奇跡なのだと。
しかも死ぬほど恐れていた、脳や首や脊髄の損傷による麻痺は、免れた。

けれど、歩けるようになるには気の遠くなる時間を要する。
今は、内臓の損傷や呼吸不全で、合併症を引き起こす危険性があるため、折れた脚の手術すらできないでいる。
脚が治ったとしても、長さは変わってしまうだろう。
顔の損傷も酷いという。

舞台役者を目指して、仙台で2年間みっちりと、頑張っていたのに。
脚も。顔も。
得意のキレのあるダンスも、役者の命の顔も奪われたのだ。
それはあまりにも、受け入れ難い現実だった。


ロビーでしばらく嗚咽した。
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