his heart 2
2007.05.13 [Sun] 10:34



「俺さー、凄く強引だったからさ、ずっと不安だったんだ」
 映画館からの帰り道、夕闇に染まる道を手を繋いで帰る。
 時々確認するように、きゅっと握られるのに、僕は想いを込めるようにそっと握り返す。
 ありったけの気持ちを、大切な気持ちを、もどかしい想いを掌で伝える。忠志がぎゅうっと握り返してきて俺はほっとして笑う。
「俺、いっつも約束の時間に遅れてるだろう?」
「・・・うん」
 いつも僕が嫌がるからこうして手を繋いで帰るなんて初めてだ。
 今はこうして暗闇に紛れて・・・、そうして隠さなければならない想いでも、僕はこんなに幸せになれる。
「俺実は尚の事見てたんだ。俺の事だけ待っててくれるの見ていたかったんだ」
 足下を見続けていた顔を起こす。
 暗闇に紛れて忠志の顔は見えない。けれど・・・・・・。
 きっと赤い顔してるね。
 いつも何でもないように「好きだ」と口にするくせに、時にこうして照れをみせる。彼も本当は心許なかったのかもしれない。見えない僕の気持ちに、ずっと不安だったのかも知れない。
「悪趣味・・・」
 これは素直な感想。
 そうして僕の気持ちを測ろうとする忠志の行動を愛おしいって思うけれど、忠志の事だけ考えて、そんな姿をずっと見られていた自分を思うと居たたまれない。どんな表情に見えたんだろう?待ち続ける僕の姿は・・・。
「何とでも言ってよ、俺今日は幸せでどーにかなりそうだから、何も気にならないよ」
「馬鹿っ」
 こういうことは平気で口に出来る癖に・・・、そう、どうしてこんなにも嬉しい気持ちをストレートに与えてくれるのかと言えば、俺の気持ちが見えなかったからなのかもしれない。いつか俺が返してくれる言葉をずっと待ってたんだろうか?
 ちっとも答えていない様子の忠志に拳を振り上げる。
 それも軽くいなされて、両手が忠志の手に捕まってしまう。
 自分の想いを初めて伝えたらしい事実に僕は妙に気恥ずかしくなって顔が合わせられなかった。変な緊張が走る。どきどきが止まらない。
「尚、顔上げてよ。ずっと俯いてばっかりで、何考えてるのか解らないよ」
 静かに訴えられて意を決して顔を上げるとそっと軽いキスが降ってきた。唇に羽のように柔らかく触れた感触に目眩がするかと思った。
 想いをきちんと伝え合ったあとの、触れ合うだけのこんなキスがこんなにも切なくなるほど嬉しいなんて初めて知った。
 「好きだよ」と囁かれて、浮き立つように僕も同じ気持ちを彼に伝えた。






 彼を待つ時間はとても好き。
 かならず走って僕のモトへやってくるその姿が、僕の気持ちを擽る。
 大好きな貴方と繋がっていると確信できるから、俺はこんなにも暖かい気持ちになれる。
 大好きだよ、だからもっともっと側にいよう。
 たくさん、たくさんキスをしよう───。

his heart 1
2007.05.13 [Sun] 10:31

「彼を待つ時間はとても好き。
 すぐには来ないと分かっていても、必ず遅刻してくると分かっていても
 約束の十分前には待ち合わせ場所に来てしまう。
 それでも、彼を待つのは好き。
 それは、これから彼に会って、食事をして、たくさん話をして。
 そんな事を想像しながら、彼を待つから。」




 この間のデートから一体どの位振りだろう?
 そんな事疑問に思うまでもなく、僕にとってそれは明確だった。
 1ヶ月と23日。
 ずっとずっと待ちこがれていたデートだったのに、もうつきあい始めて1年が経とうとしているのに気持ちはこんなにも新鮮で自分でもどうかしているという程いつまでもドキドキしているのに、彼にとってはそうじゃないんだろうか?
 待ち合わせ場所にいつもよりずっと長く僕を待たせた彼は、今は無言で僕の前を歩いている。こんなの付き合い始めてから初めての事だったから僕も戸惑って声を掛けられずにいる。それ程に不機嫌なのだ、彼は。
 家で何かあったのだろうか?
 父親と不仲だとこの間話してくれた。それでもいつでもデートに私情は持ち込まなかったのに・・・。
 そんなにいかにも不機嫌なオーラをどうにかして欲しい。
 折角のデートなのに、久々に二人で出掛けるのにお通夜みたいに、二人の間に漂う雰囲気は重い。
 沈黙が続くと不安になる。
 僕は知らない間に何かしたのかもしれない。そんな気がしてくるから・・・。

 昨日までの優しい彼は、ただの演技で本当はこうして二人きりで話す機会を待っていたのかもしれない。昨日は弟たちに絡まれて結局二人きりになることはなかった。それでも彼は笑っていたし、機嫌良く弟たちと遊んでやってくれていたのだ。

───別れようって言われたらどうしょう?
 
 ふとそんな考えが浮かんだ。
 何の根拠もない考え。けれど、彼の不機嫌は明らかで、そう考えるとこの沈黙は何かを言いたいのに言えないもどかしさにも繋がる気がした。
 氷水を浴びせかけられたように、僕の心は急激に冷えていくような気がした。
 ついさっきまで暖かく心を占めていた物が、急激に色あせていくような錯覚・・・。




「お前さ、俺との事・・・、後悔、してねー?」
 と、唐突に彼が振り返った。
「・・・な・・・んで・・・っ?」
 あまりのショックに、あんまりな言葉に声が掠れた。みっともないなんて言っていられない。
 後悔なんかしているはずがなかった。こんなに・・・あんなにも幸せで、今なんか彼の言葉一つで不安で胸が押し潰されそうなのに・・・。こんなにこんなに好きなのに・・・!
 それとも君はそんなに後悔しているの?
 ずっとそれを引きずっていたっていうの?
「いや・・・、ただ聞いてみたかっただけ・・・」
 気まずそうにそう言われて、また沈黙が落ちた。彼が、忠志(ただし)がまた俺に背を向ける。その背中がこんなにも近いのに、僕には遠く感じられた。
「あーーー!もう、何でもない!何でもないんだ!!」
 突如大声を出す彼にももう慣れた。
 でもこんなに不安にさせておいて、そんな事を言ってのける彼が憎らしかった。でも言葉が出ない。
「映画見る前にどっか寄ろう、サテンでお茶しよう!」
 振り返った忠志が次の瞬間固まった。じっと僕の顔を凝視している。
「な・・・何、ないてんだよ・・・」
 ワタワタと狼狽えて彼が俺の前にしゃがみ込んだ。
 俺は兎に角悔しかった。この想いを全て否定されたようで、悔しくて涙が止まらなかった。こんなに泣くようになったのは彼に会ってからだ。少なくとも昔はこんなに涙もろくなかった。今はきっと、安心できる場所があるから。だから、俺は寄りかかって泣く事が出来たんだ。けれど今は自分が制御できないでこんなにも心は脆くて、それさえも悔しかった。
「後悔なんてしてない!後悔なんてしない!!後悔してるのは忠志の方だろうっっ?!!」
 天下の往来で・・・なんて構っていられない。何もかもぶちまけてしまいたかった。悔しくて悔しくて仕方ないから・・・。悲しくて悲しくてこんなにも涙が出るから・・・・・・。
「尚(なお)?」
 驚いたような声が憎らしかった。狡い、狡い・・・、こんなに悲しいのは自分だけなんて・・・。
「何でそんな事言うんだよっ、こんなに好きなのに・・・っ後悔なんかするかよ・・・っ!」
 言い切らない内に僕はぐいぐいと忠志に腕を引かれて、よたよたと路地に引っ張り込まれた。「何するんだよ!」という非難の声も今は彼の耳には届いていないようだった。
「今の、ホント?」
 低く、掠れた声でじっと俺はしゃがみ込んだ姿勢から見つめられた。
「何がだよ・・・っ」
 腹立たしくて声を張り上げる。ちょっと声がひっくり返った。涙声のみっともない声。こんなにも好きだとさらけ出して、凄くみっともない声・・・。
「尚、俺が好きってホント?」
「・・・・・・帰るっ!」
 こんなにも信用されていない事実に、今更そんなことを問われる事に僕は完全に切れた。でも力強い手でそれを押さえ込まれる。気が付けば嬉しそうな顔の忠志と顔を突き合わせていた。
「俺・・・俺、尚の気持ち、初めて聞いた。・・・すっげー嬉しいっ」
 さっきまでの不機嫌な顔はどこへやらだ。喜色満面の顔に、その台詞に俺は戸惑った。
「・・・嘘だ」
 僕は何も言葉にしてなかっただろうか?そうだっただろうか・・・?
「嘘じゃないよ、本当に、凄く、物凄く嬉しいと思ってるよ?ほら、すっげーどきどきしてる」
 見当違いのフォローをして忠志が僕の掌を自分の胸に押し当てた。取られた掌が熱い。それだけで俺の心臓もどきどきしていた。

to be continued...

It's looks like rain.
2000.12.30 [Sat] 22:52

「雨が降りそうだ」
 そう誰へともなく呟く声が聞こえて顔を上げた。
 気がつくと自分の他には彼一人しかいなかった。
 普段は四十数名の人数を収める部屋は、今とても広く感じる。少しの物音でも響いて彼の耳へ届きそうだった。
 居心地が悪くて身じろぎすると彼は思いついたように振り返った。
「雨、降りそうだよ」
 困ったような、戸惑う表情を見せる彼に慌てて頷いた。
 別に残って特にしたいことがあった訳でもない。ただ家に帰るのが億劫で、ぼんやりと本の字面を追っていただけ。本の内容なんて少しも頭に残っていない。
「本、面白い?」
 一言一言区切るように声が掛けられて、何処かくすぐったい。
「うん?・・・うん、まあ」
 ぎこちなくなってしまった返事に心の中で舌打ちするが、どうも巧く言葉が出ない。
 目の前にいる彼はクラスの中でも落ち着いた存在で、自分自身も一目置いていたが話したことなど一度も無かった。
「永田君は何か用事?」
 普段こんな時間まで一人残っている事もないので、彼が普段放課後をどう過ごしているか等と言うことは知らないが、特に急ぐ用事がありそうにも見えなかった。どちらかと言うと手持ちぶさたに窓辺に佇んでいたようだった。
「俺は・・・」
「永田君、お待たせ」
 息せき切って飛び込んできた声に二人で振り返る。
 その彼女を見た途端、一人納得してしまった。
 一方彼女の方は怪訝そうにこちらを見ている。永田一人で待っているだろうという予想を裏切ってしまったからだろう。余計な疑惑を作らぬ内にさっさと立ち去るべきと判断した。ごそごそと乱暴に本を鞄に片付けると、手に持ち替え二人を振り返った。
「それじゃ、また明日ね」
「ああ、またな」
「気を付けて帰ってね」
 気遣いを見せる女の子の声に微笑ましくなってしまう。こんな時にまであんな場面にいた自分にも気遣える心に清々しいような、嬉しい気持ちを沸き立たせた。
 家路につく足が少し軽くなったような気がした。

2000.12.28 [Thu] 12:46

 大好きだった人が居て、誰にも知らせずに密かに彼を見つめていた。
 小説や漫画に出てくるような大恋愛がしたかったわけじゃない。
 彼自身も学校のアイドル的な存在でも無かったし、どちらかと言えば格好好いという訳でもなく、ただその明るい存在が魅力的な人だった。


「あ」
「何?」
「ううん」
 首を振って誤魔化す。
 雨上がりのぬかるんだグラウンドに彼が足を取られて転んだのだ。

 笑顔。

 彼の笑顔が好きだ。
 明るくて、ただそれだけで暖かい気持ちが胸に広がる・・・。

 頭の回転が速く、気の利いた言葉をぽんぽんと繰り出す彼はみんなに愛されているようだった。
 私も、見つめているだけで幸せだったのだ。
 そう、見つめているだけで暖かい気持ちになれたから。

 放課後になれば重い足を引きずって家路につく私の気持ちを和らげてくれているような気がしていた。

 それなのに・・・。



「事故だって」
「ええ〜?あの先輩私結構好きだったのにー」
「聞いたー?バイク乗ってて・・・」



 聞きたくない言葉ほど耳に鮮明に届くようで、辛かった。
 あの笑顔さえも奪われてしまって、私はどうしていいのか解らない。
 泣きたくても、何だか心が渇いて無性に虚しかった。



 教室の窓から見えるグラウンド脇の楠。
 風にあおられてきらきらと雨の滴がきらめいた。



「ミカ?」
「どうしたの、何泣いてるの?」
 掛けられる声にまた涙がこみ上げてくる。


「ミカも哀しいよね、先輩昨日まであんなに元気だったのにね」



 周りの喧噪が遠い。



 魂は何処へ行ってしまうのだろう。
 魂と離れ離れになってしまった心は、どこへ行くのだろう。
 彼の笑顔は、もう何処にも無い。
 

 こうして誰もが忘れ去られていくの?


 こんなに辛い行為を人はずっと、ずっと何年も何十年ももっともっと長い間繰り返してきたの?
 これから先もこうして誰かの温もりが消えていく事。
 当たり前の事と受け止めて生きていくの?

 答えなど何処にもなくて・・・。私は・・・・・・。




 私はただ拭っても拭っても零れる涙に、途方に暮れるだけだった_____。

after the rain.
2000.12.27 [Wed] 22:00



「雨があがるまで、待ってて」









そう言って駆け去って行った貴方は帰ってこなかった。

雨があがって、雲が開けて、薄いブルーの空が覗いて、・・・空に虹の橋が架かっても・・・。貴方は帰ってはこなかった。















ずっと一緒に眺めていた空。
いつかこの空の下、この馴れた地面から這い出そうね。
そんな夢物語を二人して語った空は、もう遠い。






























「・・・・・・」















見上げた空は哀しい位、蒼い。
何もかも包み込んでしまうような蒼さが胸にしみた。





あの頃のようにひたむきな心はどこかへ失ってしまった。
まるで、あの日の貴方と一緒に駆けていってしまったかのように・・・。
全てが・・・、何もかもが遠い。
遠くて切なくて、いつか飛び出そうと懸命になっていたこの思い出の地へ帰ってきた。
想い出は余りにも遠く、切ない。















本当は二人、大好きで大切にしていた場所。
二度と帰らないと誓った、故郷。















あの頃の二人を見つける為に帰ってきた。
















「幸せはきっと側にある」
















そう、伝えるために・・・。




Christmas eve
2000.12.24 [Sun] 22:54

Christmas eve
 様々な想いが飛び交うクリスマス前夜。
 貴方はどんな想いを抱えていますか?






*




 私たちはいつも、すれ違ってばかりだね―――。



「うわぁ、もうすっかりクリスマス一色だね」
 歓声に顔を上げると、街路樹には小さなランプがちかちかと瞬いている。店からはクリスマスソングが流れ、もうそんな時期なのだとため息を吐いた。白い息が舞う。
 今年もたった一人のクリスマスだ。


 5年前、意地を張って貴方の気持ちを受け入れられなかった私。
 貴方の隣には今可愛い女の子が居るんだろうね。
 幸せに過ごしているんだろうか。
 元気にしているんだろうか・・・。
 想いだけが闇の中に溶けていく。

『可愛いなぁ、成美さん』
 年下のくせにそう言って私を見下ろしていた貴方。
 見上げると、いつも微笑んで私を見下ろしていてくれた。
 考えたら私、あなたの事何にも知らないの。
 あんなに沢山電話したのにね。何度も長電話したのに、大切なこと何にも知らなかった。

 貴方に今会いたいけれど、会いたくない。
 今の貴方には私はただの思い出に過ぎなくて、可愛い彼女が居るんだって事知ったらやっぱり私は切なくなってしまうから。嘘の笑顔を貼り付けて貴方とすれ違わなくちゃならないから。
 けれど、どうしているのかって凄く心配だし、気になって仕方ない。
 誰かが噂を届けてくれないだろうか?
 クリスマスプレゼントは何にも要らないから・・・・・・。

『成美さん』
 優しく響く声、私はもう一度街のイルミネーションを振り返り、何も考えられなくなった。
 見覚えのあるシルエット。
「成美さん」
 今度は冷たい空気を、よく通る声が響く。
 私はただ見つめることしか出来ない。彼はじっと私を優しく見つめ返してゆっくりと私の方へと歩を進めた―――。




* * *




「ふふ」
 つい想像に笑みがこぼれて、隣の彼が怪訝な顔で私を見下ろした。
「何笑ってんの?」
「もう直ぐクリスマスだなーって」
「それが?」
 初めて大好きな人と過ごすクリスマス。
 ずっと夢見ていた瞬間。
 甘えるように彼の腕に縋って彼を見上げた。
「クリスマスってわくわくするよね。もうサンタなんて信じてないし、それに親からプレゼントが贈られるわけでもないけど、何か楽しい事がありそうな気がするの」
「ふうん」
「それに今年は智くんが居るし」
 へへへっと見上げると、彼はふいっと顔を逸らしてしまう。
「照れてる?」
「・・・ばーか」
「ははっ、やっぱり照れてるんだー。可愛いねー」
 からかっていると、ぱっと腕を放される。「あ」って思った瞬間にきゅっと手を握られた。
 手袋越しだけど、ほんのりと暖かさを感じて私は益々幸せな気分になる。
「ずっと、こうしているだけで幸せ」
 肩に頭を寄り掛からせて幸せな気持ちを呟く。
 ずっとこのまま、この幸せな時間のまま止まっていて欲しい。
 私にとって貴方の側が世界で一番幸せな場所だから―――。




* * *




 「別れよう」なんて、どうしてこんな時期に言い出すんだろう?
 どうしてもう少し、想いが続いてくれなかったんだろう?
 もう少し私に魅力があったら?
 もう少し料理が得意だったら?
 もう少し可愛い性格であったなら、貴方は側に居てくれたんだろうか?
 季節は冬。
 外はもう風が氷のように冷たくなっている。こんな季節は一番、隣に貴方が居て欲しいのに。
 石畳の坂道の上を粉雪が舞い降りてきた。
 真っ白な雪がふっと溶けて消えた。
『雪が降ったらあの店に行こう』
 些細な約束があの人の声で蘇る。
 二人が出会った小さな喫茶店。
 ガラス越しに見える街の様子を二人でじっとみていたね。他愛も無い話をしながら、ずっと時間を重ねて・・・・・・。どうしてこんなにもすれ違ってしまったんだろう。
『寒い外から帰ったら私に温かいミルクティーを淹れてね。そして今日もご苦労様って抱きしめてね』
 子どもみたいなお願い。
 子どもみたいな約束。
 この雪みたいに、言葉にしては消えていく運命。
 想いも一緒なのかな?
 この気持ちも直ぐに消えてなくなってしまうのかしら?
 私は一人であの店に向かう。
 俯いていた顔を上げて、貴方との思い出をゆっくりと思い返す為に―――。
P R
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