カポーティ 

2006年11月01日(水) 17時54分
4本目はスガイの札幌劇場で観ました。


1959年11月15日。カンザス州ホルカムでクラッター家の
家族4人が、惨殺死体で発見されます。翌日、NYで事件の
ニュース記事を見た作家トルーマン・カポーティは、これを次の
小説の題材にしようと決心。幼馴染みで彼の良き理解者の
女流作家ネル・ハーパー・リーを伴い、すぐさま現地へ向かいます。
小さな田舎町は前例のない残酷な事件に動揺していましたが、
やがて2人の青年が容疑者として逮捕されました。カポーティは
事件の真相を暴くべく、拘留中の彼らに接近していくのですが…。

トルーマン・カポーティが最高傑作「冷血」を
書き上げるまでの物語。前半は社交界の寵児でありながら
数々のゴシップにどっぷり漬かったカポーティを
光と影から描きつつ、小さな田舎町の前例のない残酷な事件に
独特の臭覚を働かせる場面を綴ります。
後半は書き進むうち、犯人とのやりとりから大きな
葛藤に苦悩する姿を描きます。シナリオも素晴らしいが、
何と言ってもカポーティを演じる フィリップ・シーモア・ホフマンが
秀逸。オスカー受賞もむべなるかなという感じです。
楽しい作品ではありませんが、かなりのお勧めです。
私の評価は☆☆☆☆☆です。

記憶の棘 

2006年11月01日(水) 17時17分
3本目もシネマ・フロンティアで観ました。

ニューヨークで家族と暮らすアナは、30代の未亡人。10年前に
夫のショーンを心臓発作で亡くして以来、悲しみにくれて
いましたが、最近になりようやく新しい恋人、ジョゼフの
プロポーズを受ける決意がつきました。ところが2人の
婚約パーティーの夜、ひとりの少年がアナのもとを訪ねてきます。
少年は「僕はショーン、君の夫だ」とアナに告げます。最初は
信じていなかったアナだが、死んだ夫と自分しか知らない
出来事を、ショーン少年が話し出すうち、疑いが生じ出します。
「彼は本当に生まれかわりかもしれない」と。

着想は面白かったのですが、ヒネリが全くなかったので
かなり冗漫な感じになりました。ホラーのつもりで行くと
かなりズっこけます(笑)。とは言え、ショートカットの
ニコール・キッドマンは相変わらず美しい。
私のようにニコールが出ているだけで幸せ、という人以外は
お勧め出来ません(^_^;)。
私の評価は☆☆☆です。

ブラック・ダリア 

2006年10月29日(日) 0時10分
次もシネマ・フロンティアで観た「ブラック・ダリア」です。

かつてはプロボクサーとして鳴らした、警官のバッキーとリー。
ロス市警のPR試合で一戦を交えた2人は、急速に接近します。
仕事上でもバッキーは年長のリーに引き抜かれ、特捜課で
コンビを組み始めます。そんなある日、身体を腰から切断され、
口を耳まで切り裂かれた若い女の全裸死体が空き地で
発見されます。間もなく死体の身元は、映画女優を夢見ながら
娼婦まがいの生活を送っていたエリザベス・ショートだと判明。
2人も事件の捜査に乗り出しますが、リーはこの事件に異常な
執着を抱き始めるのでした……。

久しぶりに観るブライアン・デ・パルマの作品ということで
期待していたのですが、不完全燃焼で終わった感があります。
ストーリーとしては興味深く、謎の出方もわくわくしましたが、
主人公のバッキー(ジョシュ・ハートネット)の行動が???
何を考えているのかよくわかりませんでした。
ケン・レイク役のスカーレット・ヨハンソン、
マデリン・リンスコット役のヒラリー・スワンクなど
女優陣が華やかだっただけにちと腰砕けの結末が 残念でした。
私の評価は☆☆☆です。

レディ・イン・ザ・ウォーター 

2006年10月28日(土) 23時35分
先週、シネマ・フロンティアで観ました。

フィラデルフィア郊外のアパート。住み込みの管理人
クリーブランドは、日々雑用や修繕に明け暮れていました。
そんなある夜、中庭のプールに女性が潜んでいたのを発見した
クリーブランドは、彼女を自室に連れ帰って休ませます。まだ
あどけなさの残る美しい彼女が一体どこからやってきたのか、
何者なのか、「ストーリー」という名前以外は何もわかりません。
その謎を解く鍵は、意外なところにありました。韓国人の
女子大学生が語る東洋の伝説に、彼女が奇妙なほど
合致していたのでした。そしてすべては、伝説通りに
動き始めるのですが……。

監督は「シックス・センス」のナイト・シャマランだし、
ポスターのイメージからホラーかサスペンスを想像して
観に行きましたが、何と童話ちっくなお話でした。
予想には反しましたが、妙に私のツボにハマって
とても面白く観ました。童話ちっくなお話の中にも
深い精神性も感じられて、BEDTIME STORYのお好きな方には
お勧めかと思います。ホラーかサスペンスを
期待している方は別の映画に行きましょう。
私の評価は☆☆☆☆です。

太陽 

2006年10月15日(日) 22時14分
先週、スガイ札幌劇場で観てきました。

1945年8月。その時、彼は庭師のように質素な身なりをして
いました。その人の名前は、昭和天皇ヒロヒト。皇居はすでに
焼け落ち、天皇は、地下の待避壕か、唯一被災を免れた
石造りの生物研究所で暮らしていました。戦況は逼迫して
いましたが、彼は戦争を止めることができなかったのです。
その苦悩は悪夢に姿を変え、午睡の天皇に襲いかかります。
みるみるうちに焦土となる東京。失われる多くの命。うなされる
ように目を覚ます天皇の孤独。日本は、まだ闇の中にあります。
やがて、連合国占領軍総司令官ダグラス・マッカーサーとの
会見の日が訪れます。彼は、ひとつの決意を胸に
秘めていたのでした…。

終戦前後の人間ヒロヒトを描いた作品。
日本人にはとても扱えないテーマですが、
ロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督が
無邪気の中に鋭さのある天皇ヒロヒトを
描いてみせました。全般的にはよかったのですが、
シナリオに一部疑問の部分があり、特に皇后
(桃井かおり)の登場シーンはかなり不満が残りました。
私的にはあそこで何もしゃべらせない方がよいと
思ったのですが…。
とは言え、ヒロヒト役のイッセー尾形は秀逸で
この作品を殆ど1人で支えていると言って過言では
ありませんでした。
私の評価は☆☆☆です。

出口のない海 

2006年09月30日(土) 10時17分
こちらもプリンス・シネマで観ました。

時は1945年4月。青年が、一隻の潜水艦に乗り込んでいく。
彼の名は並木浩二。戦況苦しい日本を前に、自ら志願した
極秘任務を果たそうとしているのです。野球ボールを握る彼の
胸に、思い出が去来する。高校時代、甲子園優勝投手として
周囲の注目を集め、大学に進学したこと。大事な肩を痛めたこと。
しかし夢をあきらめなかった日々。そして日米が開戦。
同級生らが志願しはじめ、並木も海軍への志願を決めます。
彼の任務は人間魚雷“回天”としての、敵艦への激突だったのです。

人間魚雷「回天」の乗組員のエピソードを綴ります。
エキセントリックな表現はなく淡々と物語を語る
スタイルは好感がもてました。山田洋次の脚本が
冴えていたと言うべきでしょうか。
よかったのは主演の市川海老蔵。映画デビュー作ながら、
役柄をうまく演じていました。
相手役の上野樹里も「スウィングガールズ」のときとは
打って変わって、主人公に想いを寄せる可憐な
女子高生をうまく演じていたと思います。
少しネタバレになりますが、主人公をヒーロー化
しない結末もよかったかなと思いました。
私の評価は☆☆☆☆です。

X-MEN:ファイナル ディシジョン 

2006年09月29日(金) 23時16分
品川のプリンス・シネマで観ました。

ミュータントを導くための学校エグゼビア・スクールの主催者、
チャールズ・エグゼビアはグレイ家を訪ねます。両親は、
一人娘ジーンが病気だと思い世間に隠していました。しかし、
彼女は世界最高のミュータントパワーの持ち主のエグゼビアを
はるかにしのぐ能力の持ち主だったのです。それから10年後。
大企業ワージントン社の社長の息子、ウォーレンは、自分の
背中に翼が生え始め、誰にも言えず悩んでいました。彼が
自分の手で翼を切り落とし、手と体が血で染まっているのを
父親に見られ、父親は息子がミュータントであると確信する
のですが…。

ツッコミどころはありますが、
娯楽作品としてよく出来ていたと思います。
SFや超能力ものファンの方は必見です。
シリアスな展開をお望みの方はお勧め出来ません(笑)。
マグニートー(イアン・マッケラン)とプロフェッサー
(パトリック・スチュワート)の存在感ありましたが、
個人的にはハル・ベリーを眺めて満足していました(^_^;)。
ジーン役のファムケ・ヤンセンも好演していました。
エンド・ロールが終わるまで席を立ったらいけませんよ。
私の評価は☆☆☆☆です。

ゆれる 

2006年09月01日(金) 22時25分
シアターキノで観てきました。

写真家の猛は、母の一周忌で帰郷しました。父と折り合いの
悪い彼ですが、温和な兄・稔とは良好な関係を保っています。
翌日、猛は稔、そして幼馴染の智恵子と渓谷へと向かいました。
智恵子が見せる「一緒に東京へ行きたい」という態度を
はぐらかして、一人で自然へカメラを向ける猛。そんな彼が
ふと吊橋を見上げた時、橋の上にもめている様子の稔と
智恵子がいました。そして次の瞬間、そこには谷底へ落ちた
智恵子に混乱する稔の姿だけがあったのです…。

重たい映画でした。観ていて楽しいという作品では
ありません。でも兄弟の心理、親子の心理、恋人の心理、
うまく描ききっていました。とにかくシナリオが良い。
ラストの終わり方もニクかったです。
良い監督は良い脚本家であれというのが私の考えです。
西川美和さんは1974年生まれの32歳だそうですが、
日本映画にも頼もしい監督がいるなと思いました。
オダギリジョーはこういう役柄やらせると本当にうまいですが、
驚いたのは香川照之の演技がうまかったこと。
確か浜木綿子さんの息子でしたっけ。
映画で観るのは初めてでしたが瞠目しました。
詳しく書くとネタバレになるので人間心理の闇を
うまく描いた傑作かなと思います。
私の評価は☆☆☆☆☆です。

スーパーマン・リターンズ 

2006年08月24日(木) 14時36分
シネマ11で観てまいりました。

5年前、地球から忽然と姿を消したスーパーマンは、自分の
過去と家族の痕跡、あるいは彼と同じような存在を探して
宇宙の果てまで旅をしていました。しかし、かつてクリプトン星が
あった場所が放射能に汚染された廃墟と化していることを知ると、
カル=エルとして生まれた男は「故郷」であるカンザスのケント
農場に帰ってきます。スーパーマンの謎の失踪以来、
救いを求める世界の悲鳴は無視されてきました。彼のいない
メトロポリスでは犯罪が急増。さらに、レックス・ルーサーが
刑務所から出所してしまったのです。飽くことのない欲望を抱く
レックスはスーパーマンの弱点を利用するという明確な意図を
胸に秘めて、これからどんな打撃を地球にもたらすか
分からないのでした…。

前作を観ていなかったので、話の導入部分が少し わかり
ずらかったのですが、後の展開は全く問題ありませんでした。
スーパーマン役のブランドン・ラウスは魅力あるヒーローに
ピッタリでクリストファー・リーヴに 勝るとも劣らない
存在感がありました。また(敵役)レックス・ルーサー役の
ケビン・スペイシーも好演でした。
画面作りも素晴らしいCGにより綺麗でしたし、
娯楽作品としてはなかなかに楽しめました。
ツッコミどころのあるシナリオもご愛嬌でしょうか。
少しネタバレになりますが、スーパーマンが大気圏から
地球を見下ろすとき神々しささえ感じました。
個人的には「スカイ・キャプテン」みたいな時代感が
あればもっとよかったかなあ、なんて思いました。

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 

2006年08月09日(水) 13時07分
シネマ11で観てまいりました。

前作で、不死の海賊バルボッサからブラックパール号を奪い
返した孤高の海賊ジャック・スパロウ。自由な大海原に
船出したはずの彼の前に、逃れられない宿命が立ち
はだかります。それは、今から13年前のこと…。ジャックは
ブラックパール号の船長となるため、自らの魂と引き換えに、
船乗りたちが最も恐れる「深海の悪霊」ディヴィ・ジョーンズと
「血の契約」を交わしたのです。そして今、その「契約期間」は
終わり、ジャックの魂を取り立てるため、巨大な闇の力が
海底をうごめいていました。「悪魔の裏もかくことのできる男」と
いわれたジャック・スパロウですが、今度こそ彼の命運は
尽きようとしていました…。

娯楽作品として面白く観られました。 賛否両方の評判が
あったようですが、 「真面目な」冒険活劇を期待していた人は
確かにムっときたかもしれません(笑)。
私もジャック・スパロウを含めてコメディちっくな ところが
多いなあという感じはしましたが、 まあ目くじら立てる程の
ことはないかなと…(^o^)。
アメリカ人はこういう笑いが好きなんでしょうか。
ただ、エピソード間のまとまりが悪くて、 ちと散漫な感じは
否めませんでした。 次回作があるということですが、もうちょっと
この作品としてのまとまりがあってもよかった ような気がしました。
私の評価は☆☆☆☆です。

2006年11月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:moomin_papa
  • アイコン画像 趣味:
    ・映画
    ・音楽
読者になる
Yapme!一覧
読者になる