語られなかった皇族たちの真実

October 11 [Thu], 2012, 23:33
『語られなかった皇族たちの真実』 竹田恒泰

明治天皇陛下の玄孫である著者による皇室本。
2005年山本七平賞受賞。

とあるテレビ番組で作者の竹田恒泰氏が出演しているのを見た。
皇室に関して語っておられて、強い感銘を受けて、アマゾンに発注。
読んで、良かった。

各章が一つの本になるんじゃないの!?ってくらいに深い。厚い。
特に先の大戦時の天皇、皇室の方々の働きには素晴らしく心を動かされた。
作者は天皇に血脈の繋がり、身近で皇族の働きを見てきた方である。
その作者が、情熱に突き動かされて本まで書いた著者が、冷静な文体で書いておられる。
読みやすい。
上品さが表れているのが分かる。滲み出ている。

歴代の天皇陛下は国民に愛を持って接してくださっていた。
戦時下という特殊な状況下でそれが強く分かる。
過去の我々の祖先はその愛に答えていたのだろう。
その愛に、現代の我々は答えられているのか。
恐れ多くも陛下からの愛を片思いにはしたくないなぁ。

アグルーカの行方

October 11 [Thu], 2012, 0:19
『アグルーカの行方』 角幡唯介


北極圏を旅する現代探検家。
現在の探検家と、100人以上が遭難し死亡した一世紀以上前の探検家の見たものとは。

『空白の五マイル』『雪男は向こうからやって来た』の二冊で、世のノンフィクション好きの心をグッと掴んだ角幡唯介。
その作者の新作は、期待を裏切らないものであった。

地図上の空白がなくなり、(乱暴な言い方をすれば)探検が趣味の領域になって久しい。
もはや、探検に意味を成す時代ではないのだろう。

しかし、この本の作者はあくまでも探検家であり、時には無謀とも思える挑戦者である。
はたして、探検家の生死を分けるものはなんだろうか。
豊かな装備に守られても、本能は野生のままであろう。

現代に生きる僕達の本能とやらは、最新の機器で縛られるのか。
最新の機器で得た情報や判断で縛られるのか。
それを追体験し、判断するにはこの本を読もう。

また、同書の前に刊行なったエッセー集『探検家、36歳の憂鬱』もあわせて読むと感慨深いですよ。
角幡ファンとしたら、今後も死なない程度に冒険していただいて、危険な目にあっていただいて著作に触れたいもんです。

金狼の遺言

October 11 [Thu], 2012, 0:02
『金狼の遺言』 上田馬之助・トシ倉森

昭和プロレスの名脇役の上田馬之助。
彼の自伝であり、昭和の熱いプロレス総括本。

昭和生まれではあるが、物心ついたら平成なわたくし。
そんな僕にも上田馬之助の伝説は伝わっている。
悪役なのにいい人、日本で始めて金髪にした人、奥様との愛、リハビリと闘病生活。

そんな、イメージでしか認識できなかった人物の本が本書である。
さらに、興味深いことに胸下不随の重病の状況での、本人の遺言である。
期待して読まずにいられないであろう。

この本を読み、驚いたことがある。
それは、イメージの上田馬之助と紙上の上田馬之助の同一感である。

このような、一部の熱狂的な支持を受ける人物の評伝、告白本を読む際には、イメージとの乖離を嘆くものである。
が、この本は違った。

乖離を受けるとしたら、良い意味で、当時のプロレスラーらしく豪快なエピソードに触れたことである。
その部分は読んで知ってもらうとして、日本の昭和の熱さ・強さを知る上で大変な貴重な本であろう。

唯一の欠点、もしくは残念に思う点は、「もっと良い人エピソードを教えてよ!馬之助!!」
と、いう部分である。
これは、他者の馬之助評から得た部分が多いのでその事実関係を知りたかったという心。

ただ、「俺は良い人だ」「俺ってこんなに素敵なんだぜ」と、最後まで言わずに逝った。
そんなところに『昭和の漢』の素晴らしさを垣間見た。

本書の感想を見ると、「現在のプロレスラー読んでくれ」との評をみるが、プロレスラーでなくとも読んで欲しい一冊。

泣き虫

October 09 [Tue], 2012, 23:32
『泣き虫』金子達仁

どこまでも純粋な高田延彦。
プロレスからUを経てMMAへ。

ふらふらと漂っているのか、自身を強く持っているのか。
プロレスの試合かのように裏を考えてしまうのは、長編デビューかつ、本職のサッカーライター業でも賛否分かれる金子氏の筆によるものもあるのだろう。

かつて、しかもそう遠くない過去に日本には格闘技のムーブメントがあった。
高田延彦は、その時代に乗っただけなのか、作ったのか。
それはは判断するには必要な一冊ではないか?

格闘家とちがう、プロレスラー。
この凄さ。
ピュアさ。
このあたりも分かるので、プロレス者にもオススメ。

ただ、ここに告白をすると読む前の期待に対しての見返りは少なかった。
興味があればお読みください。との評価に落ち着きました。

新日本プロレスからUから格闘技。
この辺の本を読みたい。
虚虚実実の、現代の戦国時代のようなあついモノをもっとプリーズ。

困っているひと

October 09 [Tue], 2012, 23:26
『困っているひと』大野更紗著

ある日難病にかかった女子大生。

痛そう、つらそう。
俺は、僕は、私はなりたくない。

が、しかし、そこで思考停止せずにいろいろな事を考える。
その事を考えさせられる本。

語り口も軽妙。
軽妙すぎて受け入れられない方もいるのだろうかな。
どっちにしても読むべき一冊。
P R
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