横浜中華街大通り 安楽園
創業明治36年、中華街で百余年、、
なにかと伝説の多いお店
** 2011年5月末日で閉店しました。
構想数年、ついに中華街の深奥部へと吸い込まれてしまった。 :
横浜中華街を、全て喰い尽くそうと意気込んでいた時代もあった。そのとき、真っ先に、気になったのが、ステレオタイプな中華街のなかにあって、この一種異様な外観で迫り来る=安楽園の牙城。しかし、通りがかりはするが、これまで同伴者は、誰ひとりとして首をタテには振ってくれなかった。知らずに入るには、あまりに勇気が必要。そして、この日も、同行者とは別行動。いったい、なにが、そうさせるのか?いったい、なにをしたというのだ。わたしには、安楽園を観るたびに、竜宮城のように見えるのだが。
なにしろ、営業中であるのか、入ってさえいけないのか、いっさいの判断を停止され、摩訶不可思議なオーラが漂う。入るべくして入る様なお店ではなく、そうかといって、道行きでの、ブタまん、天津甘栗の誘惑のほうが、大きく立ちはだかるも、ついに、安楽園は、とうとう見過ごされたかのようであった。
もし、中華街スタンプラリーなど用意されれば、完璧なる裏・上級者コースで、難関不落であるかもしれない。華僑のコミュニティーなどからは、おそらく無縁で、ある意味、この異界にあって、孤立峰・独立峰であるらしい。建物こそ、大震災や戦災で焼け落ちて、戦後、50年を経たものであるに違いないが、創業は、現在、既に3代目を数え、優に100年の営業ときく、まさに老舗である。
もう、興味は、尽きない。ドアを開けると、そこは、想像を絶するような、いにしえの空間。ここは、ほんとうに中華街なのか?思わず、疑ってしまうような、それは、熱海で場末の旅館にでも足を踏み入れたかのような、一種独特の和洋折衷?中華と昭和のせめぎ合いの建築が奏でられる。
入ってすぐのところに、ウェイティングルームだろうか?ヘタれたソファーが置かれている。案内されるのは、仕切られた和室のような個室。料亭を思わせる調度品、違い棚やら床の間があって、客間のような作りながら、中華の丸テーブルが据え付けられていて、此処は、中華レストランであるに至って、我に帰る。
トイレへのアプローチでは、奥にも、いくつかの離れらしき部屋が続き、その間に中庭らしい池もあり、灯篭もある。まるで、江東区高橋のどぜうやさんの町屋建築に迷い込んだような感じがある。魔界?いいや、ちょっとやそっとでは、把握できないような、詮索満載の異空間が縦横無尽に好奇心を煽りたてる。
* 横浜市中区山下町145 火曜休(除祭日)
12:00〜20:30(通し営業です。)
二階へと続く階段も、特別、趣きがあります。二階は、座敷だそうで、けっこうな数の席数があるんです。窓のガラスに、グリーンのポイントが入っていて、これが、またグッと来ます。さて、雰囲気だけが先行してしまいましたが、こちらの不慣れなドギマギ具合を、まるで見透かすように、オバサンの接客もバカ丁寧で、とてもイイ感じです。(内心、これは、イケる、そう確信が強まります。)
そう安楽園へ踏み込むのは、まるで、どれだけ深海へと息を詰めて潜れるのかというような苦行だとばかり思っていましたが、どうやら、そればかりは杞憂で、馴染めば馴染んだなりに旨みが出てくるようなアンティークの鈍い輝きに満ち満ちておりました。
それにしても、店内に入っても、まったく、メニューを指し示すようなPOPな手合いがないのが特色の安楽園、、、けっこう分厚いメニューが運ばれてから、もし、コースだけだったら、どうしようと、思い、ドキドキ感を煽ります!ご安心あれ、麺類やら、しょうまい、チャーハン、焼きそばなど、、いわゆる素人考えで、ごくごく、ふつうなものも、普通のお値段であることが判明して、少し、ホッとさせられました。なんだ、ふつうじゃん!(だんだんと寛ぎ模様へと変わっていきます。)
五目タンメン : 945円
☆☆
タンメンと記載されていても、とろみが僅かにつけられた、いわゆる醤油味の湯麺です。麺は、細身の中華麺。醤油味の五目汁そばです。スープの味は、いわゆる、ごくふつうのレベルで、甘い感じ、悪くは有りません。モツとか入っていて、具材の質やら、ボリュームは、かなり贅沢に入ってます。
しゅうまい : 3ヶ 441円
☆
この日も、連食だったので(笑)、ふつうは5ケで、525円を3つにしてもらいました。融通がきくイイ店ですね。味は、、、素材そのものの味わいで、クセがなく、かなりあっさり目、甘くて自然な味わいですが、自分には、物足りなく思いました。しゅうまいは、こちらのウリであるらしく、御土産にもどうぞと書かれていました。
当たり前だといえば、そうでしょうが、外観から受けていたイメージから察するに、実際、思ってたより、料理やメニューは、ごく、ふつう。推測するに、スタンダードな中華宴席が催されてきた、栄華の日々もあったのだろうという感慨に浸らせてくれます。
でも、やっぱり、いろんな意味合いで、ヒンヤリとさせられる、この空間あっての安楽園だと思いますので、味の方は、まぁ、余り詮索しないほうがよいでしょう。まずもって、日本茶が、出されるっていうのも、ちょっとフェイントでしたね。まぁ、当然といえば当然なのでしょうが。
それでも、初めて安楽園を訪れて、安堵しましたし、、もしかしたら、中華街で、もっとも寛げるお店ではないだろうかと痛感しました。いわゆる大きな看板を抱えて、過剰宣伝に走る=観光地中華街の正反対に位置し、地味に咲き続ける、ひかげの華であるのでしょう。また、立ち寄らせていただきます。
創業明治36年、中華街で百余年、、
なにかと伝説の多いお店
** 2011年5月末日で閉店しました。
構想数年、ついに中華街の深奥部へと吸い込まれてしまった。 :横浜中華街を、全て喰い尽くそうと意気込んでいた時代もあった。そのとき、真っ先に、気になったのが、ステレオタイプな中華街のなかにあって、この一種異様な外観で迫り来る=安楽園の牙城。しかし、通りがかりはするが、これまで同伴者は、誰ひとりとして首をタテには振ってくれなかった。知らずに入るには、あまりに勇気が必要。そして、この日も、同行者とは別行動。いったい、なにが、そうさせるのか?いったい、なにをしたというのだ。わたしには、安楽園を観るたびに、竜宮城のように見えるのだが。
なにしろ、営業中であるのか、入ってさえいけないのか、いっさいの判断を停止され、摩訶不可思議なオーラが漂う。入るべくして入る様なお店ではなく、そうかといって、道行きでの、ブタまん、天津甘栗の誘惑のほうが、大きく立ちはだかるも、ついに、安楽園は、とうとう見過ごされたかのようであった。
もし、中華街スタンプラリーなど用意されれば、完璧なる裏・上級者コースで、難関不落であるかもしれない。華僑のコミュニティーなどからは、おそらく無縁で、ある意味、この異界にあって、孤立峰・独立峰であるらしい。建物こそ、大震災や戦災で焼け落ちて、戦後、50年を経たものであるに違いないが、創業は、現在、既に3代目を数え、優に100年の営業ときく、まさに老舗である。
もう、興味は、尽きない。ドアを開けると、そこは、想像を絶するような、いにしえの空間。ここは、ほんとうに中華街なのか?思わず、疑ってしまうような、それは、熱海で場末の旅館にでも足を踏み入れたかのような、一種独特の和洋折衷?中華と昭和のせめぎ合いの建築が奏でられる。入ってすぐのところに、ウェイティングルームだろうか?ヘタれたソファーが置かれている。案内されるのは、仕切られた和室のような個室。料亭を思わせる調度品、違い棚やら床の間があって、客間のような作りながら、中華の丸テーブルが据え付けられていて、此処は、中華レストランであるに至って、我に帰る。
トイレへのアプローチでは、奥にも、いくつかの離れらしき部屋が続き、その間に中庭らしい池もあり、灯篭もある。まるで、江東区高橋のどぜうやさんの町屋建築に迷い込んだような感じがある。魔界?いいや、ちょっとやそっとでは、把握できないような、詮索満載の異空間が縦横無尽に好奇心を煽りたてる。
* 横浜市中区山下町145 火曜休(除祭日)
12:00〜20:30(通し営業です。)
二階へと続く階段も、特別、趣きがあります。二階は、座敷だそうで、けっこうな数の席数があるんです。窓のガラスに、グリーンのポイントが入っていて、これが、またグッと来ます。さて、雰囲気だけが先行してしまいましたが、こちらの不慣れなドギマギ具合を、まるで見透かすように、オバサンの接客もバカ丁寧で、とてもイイ感じです。(内心、これは、イケる、そう確信が強まります。)そう安楽園へ踏み込むのは、まるで、どれだけ深海へと息を詰めて潜れるのかというような苦行だとばかり思っていましたが、どうやら、そればかりは杞憂で、馴染めば馴染んだなりに旨みが出てくるようなアンティークの鈍い輝きに満ち満ちておりました。
それにしても、店内に入っても、まったく、メニューを指し示すようなPOPな手合いがないのが特色の安楽園、、、けっこう分厚いメニューが運ばれてから、もし、コースだけだったら、どうしようと、思い、ドキドキ感を煽ります!ご安心あれ、麺類やら、しょうまい、チャーハン、焼きそばなど、、いわゆる素人考えで、ごくごく、ふつうなものも、普通のお値段であることが判明して、少し、ホッとさせられました。なんだ、ふつうじゃん!(だんだんと寛ぎ模様へと変わっていきます。)
五目タンメン : 945円☆☆
タンメンと記載されていても、とろみが僅かにつけられた、いわゆる醤油味の湯麺です。麺は、細身の中華麺。醤油味の五目汁そばです。スープの味は、いわゆる、ごくふつうのレベルで、甘い感じ、悪くは有りません。モツとか入っていて、具材の質やら、ボリュームは、かなり贅沢に入ってます。
しゅうまい : 3ヶ 441円
☆
この日も、連食だったので(笑)、ふつうは5ケで、525円を3つにしてもらいました。融通がきくイイ店ですね。味は、、、素材そのものの味わいで、クセがなく、かなりあっさり目、甘くて自然な味わいですが、自分には、物足りなく思いました。しゅうまいは、こちらのウリであるらしく、御土産にもどうぞと書かれていました。
当たり前だといえば、そうでしょうが、外観から受けていたイメージから察するに、実際、思ってたより、料理やメニューは、ごく、ふつう。推測するに、スタンダードな中華宴席が催されてきた、栄華の日々もあったのだろうという感慨に浸らせてくれます。
でも、やっぱり、いろんな意味合いで、ヒンヤリとさせられる、この空間あっての安楽園だと思いますので、味の方は、まぁ、余り詮索しないほうがよいでしょう。まずもって、日本茶が、出されるっていうのも、ちょっとフェイントでしたね。まぁ、当然といえば当然なのでしょうが。
それでも、初めて安楽園を訪れて、安堵しましたし、、もしかしたら、中華街で、もっとも寛げるお店ではないだろうかと痛感しました。いわゆる大きな看板を抱えて、過剰宣伝に走る=観光地中華街の正反対に位置し、地味に咲き続ける、ひかげの華であるのでしょう。また、立ち寄らせていただきます。

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