温泉を読む、語る、温泉本

April 24 [Mon], 2017, 0:00
温泉を読む、語る、温泉本
 ”温泉本”というと、どんなものを思い浮かべるでしょうか?それは単に旅先での実用性を優先させたガイドブックやら温泉ムック本、あるいは観光案内全般の意味合いを含めた小冊子だったりもします。いっぽう、大きな古本市などをのぞきますと、必ず地方の風土、歴史、文化にまつわる本が並んだワンコーナーがあります。

 古びた背の連なる中、田山花袋の温泉旅行記、東北温泉便覧など昔のことが書かれたものと出会います。もちろん、今となっては役に立たない前の情報なのかも知れませんが、それはそれで消滅した温泉地のことであるとか、往時の賑わいも知れて重宝するのです。もちろん、情報の新しさだけ捉えると、その時々に更新される、ネットでのアレコレが目安となるのでしょう。各地の温泉の魅力を文章から伝えていた時代のよさは、案外、こういう温泉本の存在が有り難いと思うことがあります。

 東北温泉風土記 : 戦前、昭和15年発行となる古い温泉本で、石坂洋次郎さん編著となった、東北の温泉に絡めて各界のひとが語ったアンソロジー。巻末に掲げられた戦前の県別温泉地一覧表は、眺めているだけでも、なんだか楽しい。加えて手書きの挿絵が、湯治場の旅情、また情感を誘う。

 東北の湯治場湯めぐりの旅 : 2003年発行、無明舎出版、永井登志樹さんというライターが90年代に宿泊した自炊宿の湯治場めぐりの記録だ。きわめて個人的な感想が書き並べられているが、実に魅力的な文章で、こちらに書かれた温泉場を参考に湯巡りさせてもらった。もちろん消滅に至った温泉地もなかには含まれるが、昭和の時代とのギャップがなく、いまでも温泉が持つ風情は、そこかしこに感じられ、そのままであることが嬉しくもあった。

 ああ温泉、種村季弘とマニア7人の温泉主義宣言 : 2001年発行と比較的に新しい。池内紀、川本三郎、赤瀬川原平、巌谷國士などお馴染の面々が雑誌上で対談した温泉話が国内外に渉ってまとめられている。注目したいのは、執筆者に平賀敬さんが居たことだ。箱根湯本の平賀敬美術館で温泉が開放されていたが、温泉好きが高じて住まいに温泉を求めたらしい。その生前、彼の住まいでの対談が興味深い。

金町一番街通り 國分ラーメン食堂

April 23 [Sun], 2017, 0:00
金町一番街通り 國分ラーメン食堂
 JR金町駅北口から、理科大通りを歩き、飲食店街のある金町一番街通りへと入ったところにある、國分ラーメン食堂。2014年末にオープン。小料理屋さんみたいな居抜き店舗で、カウンターとテーブル席一卓。席間を詰め過ぎずに広く取られて快適な店内、加えて接客も丁寧。場所柄、東京理科大の学生多し。

* 葛飾区東金町1−25−5 不定休
11:00〜14:00
18:00〜売り切れ仕舞
 手もみ中華そば : 720円(税込)
☆☆☆★

 喜多方を彷彿させる=しっかり手もみした、多加水、太いちぢれ麺が、非常に美味い!それに比べてスープが味的にまとまりなく、グッと来ない。フッと香る海鮮の臭みと鶏油効かせすぎしか印象がないが、その相乗効果より、バラバラで輪郭がぼやけた感じ。

 ねぎ、バジル風味の鶏つくね、穂先メンマ、白玉麩、脂身ばっかりな煮豚、どれも活きていない。いろいろ入れ過ぎてる感が強い。麺が美味すぎて、それで救われる。正直、ぴろぴろ〜っとした麺は八丁堀の七彩のそれよりも、ウマい。

 かつて煮豚が”ザ!鉄腕!DASH!”で紹介されていた。提供前に専用タレに付け直してグツグツと煮込み直すというひと手間かけているが別段、意味あるように思えない。


CP=100 味=80
店主は、つくば、はりけんラーメン出身。
製麺所は、太麺が松屋製麺所。

元祖 紙やき ホルモサ 四谷三丁目店

April 22 [Sat], 2017, 0:00
元祖 紙やき ホルモサ 四谷三丁目店
 羊肉好きに朗報な専門店 : 四谷三丁目駅至近、新宿通り沿いにある雑居ビル二階、元祖紙やき ホルモサ、四谷三丁目店。2016年7月オープンした、羊肉の創作料理専門店で、日本橋にある本店(創業1955年)から暖簾分けされた姉妹店。なお通りを隔てた向かい側には、人気の羊料理専門店=ビストロひつじや四谷三丁目店があります。

* 新宿区四谷3−11−1 二階 土日祝定休
11:00〜14:00(ランチ)
17:00〜22:00
 紙やき(ランチ) : 980円(税込)
☆☆☆★
 
 紙やき?なんのことやら、と思いますが、ようはジンギスカンの鍋バージョンみたいなもので、厚紙を鍋に見立て、そこにオリジナルのスープと野菜を入れてニュージランド産マトン肉が煮立ったら食べる。旅館で出される朴葉味噌がニュアンス的に近いです。味的には、いままで食べたことのないウマさを発見するでしょう。

 スープは野菜とか果物のジュースみたいなもので甘口、それに各種スパイスが抑え目に入ってます。もやし、白菜、ネギ、青菜などとの相性もバツグンで、味変として擦ったニンニク、豆板醤、お酢などで調製しながら食べ進みます。ご飯お代わり自由、ザーサイとデザートに杏仁豆腐付きます。29日(ニクの日)には肉が1.5倍になる特典あり。


CP=90 味=85
メモ : 青山一丁目にある、”紙やきホルモサ”は直営店ではありません。
まったく別レシピです。

京成金町 金町餃子

April 21 [Fri], 2017, 0:00
京成金町 金町餃子
 京成金町駅からすぐ、葛飾区立中央図書館があるヴィナシス金町っていう不釣り合いに立派なビルの真ん前、金町餃子と書かれた赤いひさしが目印。発券機でチケットを買ってカウンター越しに中国のオバちゃんに渡します。カウンターとテーブル数席という立ち飲みっぽいラフなスタンスの中華食堂。慣れないとアウェイ感のある落ち着かない店内、素っ気ない接客としても、ともかく安い!。2007年末にオープン以来、まちの方々に愛されたスポット。

* 葛飾区金町6−5−1 火曜定休
11:30〜21:00
 水餃子 : 290円(税込)
☆☆☆★ 5ケ

 各種定食もさることながら、ギョウザ単品の安さが目を惹きます。中国人なら家庭で作るであろう、本場のウマい水餃子です。ひねりも、秘伝もありませんが、焼き餃子ともに300円以下!という、この値段は素敵。その場で、めん棒で伸ばして作っているので、自家製で作り立て、横浜中華街の冷凍餃子とは大いに違います。卓上にあるニンニク入り豆板醤とお酢で喰います。

*
CP=100 味=80

曙橋・合羽坂下 デイリースパイス&バル オフビート

April 20 [Thu], 2017, 0:00
曙橋・合羽坂下 デイリースパイス&バル オフビート
 なにはともあれ、まずポークヴィンダルー・シリーズ 第6話 : 曙橋駅至近、立体交差となっている合羽坂下、その下道沿い、つまりは”志満金支店”の手前にあるのが、デイリースパイス&バル オフビート。雑居ビルの奥の方に入り口があります。2014年オープン。伊豆でダイビングサービスもやっているという人当たりの良さげな店主、夜はスパイス料理にあったバーとなる。店主も集う層も音楽好きみたいな感じ。

* 新宿区荒木町16 土日祝&不定休
11:15〜14:00(ランチ=平日のみ)
18:00〜22:00(バータイム)
 ポークヴィンダルー : 900円(税込)
☆☆☆★

 本気のカレーとおいしいお酒、、というフレコミが看板に書かれている。うまい!ポークヴィンダルーにタイ・ジャスミンライス、サラダ、紅茶付き。カレーはシャバシャバ系で辛さあり、酸味とのバランスもよくデキバエ宜しい。肉が少な目。

* ランチ : 
CP=90 味=85

アロッサ 銀座ベルビア店

April 19 [Wed], 2017, 0:00
アロッサ 銀座ベルビア店
 リニューアルするも、他所と比べて、どこもイマイチな商業テナントビル=銀座ベルビア館。2007年オープン以来、なかでも、まずまず人気がある、オセアニアンキュイジーヌとワインを掲げた、アロッサ。本拠地である渋谷・松濤に次いで2店舗目。経営母体はポルトガル料理店マヌエルなどを経営する資本系。

* 中央区銀座2−4−6 ベルビア8階
11:30〜14:30(ランチ)
18:00〜22:00
 ランチ : 1100円(税込)
☆☆☆★

 値段も内容も、なんとなく程よさげという理由での利用が多い。スイートチリソースかけただけのサラダ、。メインとの合わせ技が段取り上、できないらしく、冷めたいままで付け合わせパスタが出される。ひよこ豆とケッパーとトマトソース。パンは小ぶりが一個のみ。
 メイン : 国産豚フィレ肉のロースト 
☆☆☆★ この日のメインは日替わりで、こちらのメニュー

 肉質は柔らかく美味しいのだが、ソースが中華テイストのニンニク醤油というなんとも味気ないメインだった。食後には、みかんグラニテと飲み物が付く。


CP=90 味=80
メモ : やっぱり資本系、このグループ所属に良い店無し。

四谷三丁目 そば 味遊心 中屋

April 18 [Tue], 2017, 0:00
四谷三丁目 そば 味遊心 中屋
 四谷三丁目駅から新宿御苑前駅へと向かって新宿通りを歩き、ちょうど中間点である外苑西通り手前で住宅街へと入り込んだところ、区立大木戸こども園手前にあるのが、創業明治23年からだという老舗のお蕎麦やさんが大通りから引っ込んで再スタートした、味遊心 中屋さん。蕎麦屋稼業であって、蕎麦はキッチリ、業態変換で内装はかなり洒落てモダンな居酒屋です。蕎麦も、うどんも機械打ちです。

* 新宿区四谷4−13 日・祝定休
11:30〜14:00(ランチ)
17:00〜22:00
 刻み鴨せいろそば : 1100円(税込)
☆☆☆★
 
 月ごとに内容変わる、曜日ごとの日替わりメニューが、ライス付きで千円以内に収まるのでお得。蕎麦は、やや少なめな分量ゆえ、プラス180円で大盛り推奨。重ねせいろなら、670円でお得。蕎麦もツユも自家製を貫き、とくに辛口のツユが旨い。蕎麦は二八で、けっこう細め、しっかりとした食感、蕎麦の香りはします。


CP=90 味=85
手打ちと称して蕎麦粉を吟味しようが名ばかりで、
つながってないヘタっぴな趣味蕎麦より、
こういう機械打ちの方が正直ウマいと思う。

有楽町駅前 中国料理 中園亭

April 17 [Mon], 2017, 0:00
有楽町駅前 中国料理 中園亭
 ご存じ、JR有楽町駅改札前に店を構えた、創業40年余、もはや老舗の域に入った大都会の駅前中華、中園亭。狭い一階フロアのほか、二階もある。日式中華ではなく、中国人コックが鍋を振るう中華食堂。入り口は改札前と広場前に2箇所設けられている。

* 千代田区有楽町2−8−4 無休
11:00〜23:30(通し営業)
 冬俣猪ヒ(シイタケソバ) : 920円(税込)
☆☆☆

 贔屓にしていた浅草・宝来楼が閉店してしまってから、好物だった”冬魔サば”が私の中で空席となってしまい、いつも中華店のメニューには目を光らせている。こちらの店では檸檬湯麺(レモンソバ)がなにかと話題となることが多いが、別段イケてるようすもないのが真実。

 こちらの麺は中細ちぢれ、ふにゃっとした食感でイマイチ満足感に欠ける、しかし日高屋よりは随分とマシなのだが値段は駅前なので少々高い。スープは思ったより甘目ではなく、塩分濃度高し!青菜、椎茸、竹の子というシンプルな王道。干しシイタケのバツグンのウマさに惹かれる、そんな冬俣猪ヒなのだった。


CP=80 味=80

曙橋 てんぷら 荘司

April 16 [Sun], 2017, 0:00
曙橋 てんぷら 荘司
 曙橋駅上、靖国通り沿いにある雑居ビルの2階に店を構える、てんぷら 荘司さん。新坂下に接した大きなビルだが、外付け階段からしかアクセスがなく、ランチ営業中を知らせるボードが通りに面してポツンとあるだけで、案外目立たない存在。なのにオープン時間過ぎてしばらくすると満席になってしまうというリピーターだけが知る優良店。2007年開業。

* 新宿区住吉町2−18−206 ウィン四ツ谷2階 日休
11:30〜13:30(日替わりランチ)
18:00〜20:30
 日替わりランチ : 1080円(税込)
☆☆☆☆

 天ぷらは夜のみとなっている、もっとも修業先が”早稲田弦巻町の松下”と聞けば、お任せであっても、グレードの高い賄い飯が昼食で頂けそうだと、なんとなく予感するに違いない。そういうわけで、この店、若いご夫婦の人当たりのよい接客と味の良さで人気の店。内装設えが、少々くたびれた感じで和風とは言い難いのだが、それを分かっても余りある良店だ。

 この日のメインは、季節柄、春の鰆(さわら)唐揚げ!ほわっと揚がって、焼き魚より美味かも。そして寒ブリの刺身、生ワサビ付き。小鉢(和え物)、ふんわりした出汁巻たまご。ごはんに、なめこ味噌汁、漬物。旅館で出される朝食より美味。

* ランチ :
CP=100 味=85
メモ : なお夜営業では、天ぷら主体のコースで5000円、7000円から。

西葛西 ムンバイキッチン

April 15 [Sat], 2017, 0:00
西葛西 ムンバイキッチン
ビリヤニを食べ歩くシリーズ 第65話

 素晴しきかな印式中華の世界 : さて、カレーといえば西葛西。今回は南口に降りて、清砂大橋通りへと出る一本手前の道沿い、つまりは総合レクリエーション公園並び手前にある通り沿いに、インド国旗とインドレストランを掲げた、ムンバイキッチン。

 すぐ隣的ポジショニングには路面店で"デリーダバ"があります。でも、こちらのムンバイはパブ・スナックが看板を連ねる妖しげな雑居ビルの一階奥に収まって、入り口すら実に分かり難い。何故か太鼓橋渡って正面には韓国料理・明洞が、そして左手に、ようやく店の入り口があります。これは知らないと絶対に分からない。この店、和印道〜インドヤレストラン、ムスカン等を経て、2015年、バサントさんが、満を持して、こちらで独立されたお店。

* 江戸川区西葛西6−12−9 無休!
11:00〜15:00(ランチ)
17:00〜23:00
 マトンビリヤニ : 1290円(税込)
☆☆☆★

 ネパールシェフが作る印式中華、ハイブリットなビリヤニ: サービスランチメニューには野菜とチキンビリヤニしか用意が無いのですが、あえてグランドメニューから単品で注文。結果、人当たりの良い店主に、サラダと野菜ポタージュスープもサービスしてもらいました。

 さすがにビリヤニらしく、食べきれないほどスゲー大盛りです(笑)。辛さはふつうで、と頼むも、かなり辛かったです、というのも不思議なんですが、店主はネパール出身で、メニューもネパール料理とインド双方が可能なのです。

 こちらのビリヤニも、バスマティライスで本格的な炊き込み式な部分(ダム・ビリヤニ)と、ネパールカレーっぽい超辛いペースト=つまりはシェズワンフライドライスを調理して、そのうえに炊き込み式ビリヤニを乗せたもので分かれて2層式になってます。所謂、ムスリム式ビリヤニではありません。

 全体的にはスパイス感が弱く、目視で来たスパイスはクローブぐらい、辛さは激辛で、揚げ玉ねぎの風味がやたら効いてます。骨付きではありませんが、しっかりとマリネされた羊肉がいくつか入ってました。これが本格派ビリヤニとは思われませんが、面白い折衷スタイルにやられること請け合いです。


CP=90 味=85
 知られざる 印式中華・ インド中華 : メニューにのっている、マンチュリアン(満州風)とか、シェズワン(四川風)という表現はお分かりだろうか?ようはインド本国でネパール出身のシェフたちが中華メニューを意識して調理する際に、ハイブリッドなインディアンチャイニーズと呼ばれるカテゴリーが発生するわけで、その系譜は、日本でも行徳・インドヤレストラン、葛西・和印道、西葛西・ムスカン、そしてムンバイキッチンへとつながっていく一端が見れます。
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