ちょうど1年前に神戸にきたとき、たまたま入った服やさんに教わった
おいしいカレーやさんルーシーというお店があって、
今回も帰りしなちょっとだけ顔をだしてみる。
とてもアットホームなお店で、前回も単独できたわたしに
特性ピラミッド型カリーを仕込んでくれたり、お客さんを紹介してくれたり。
誰かが前ラジオで、「居酒屋文化」というのがあって、
西の人は人情味、居酒屋で知り合って数分話しただけで仲良くなれる、
東の人は郷土料理、食材の豊富さで人をもてなす、といってたけど、
神戸はどののみ屋さんに入ってもほんとうにすぐにうちとけて、数時間で
昔からの知り合いのように話ができてしまったりするのだ。
そうやって知り合って仲よくなったおやよ(26、女)は、
前回消しゴムでハンコをつくるという荒業をみせてくれた。
今回も、親切な親切な店長さんが忙しい中おやよのケイタイに
「おとうさんやで〜ぎふからともだちきてるで〜」と留守電に連絡して
くれて、再会することができて。
さっそく今夜のわたしのお風呂の心配をしだした店長さんの
はからいもあって、おやよのアパートに泊めさせてもらうことに。
前回はおやよが初めて作ったルーシーのお店用スタンプを
わたしの旅手帳に記念すべき第1号として押させてもらったのだけど、
そのご元町界隈のいろんなお店やさんからオファーがきてるみたいで。
「はんこ屋おやよ」と改め、日々せわしなく消しゴムを彫ってるよう。
布団とその枕元に彫刻刀しかなかった部屋にも、小型の彫刻用机が
増えていて、1年間の成果が手にとるようにわかって、うれしいなぁ。
そういえば、青森で知った棟方志功という版画家は、
戦後商業として一般化した版画をはじめて芸術として知らしめたひとだ。
ド近眼の棟方さんは、板に顔をくっつけるようにして板と会話しながら
彫ることで有名だけど、そんな話をあはは〜とふたりで話してた直後、
『板を板す』がごとく、机にへばりついてハンコを押し出すおやよ。
このこも、神戸の棟方さんとして、有望の作家さんなのであります。
12月18日 夜