魔法少女りっちゃん☆マギカ・1。

September 03 [Sat], 2011, 14:49
ここはすべてのバランスが崩れた、恐るべきアンバランスゾーン。荒廃した部室、血まみれで倒れた澪そして、ムギに梓。さわちゃんはいまだ目覚めない。り、りっちゃん一人だけ、唯はまともだ。八月の空は厚い雲に覆われ、太陽の光はどこにも見えない。外は吹き付けるブリザードによって全てが凍りいていた。まるで眼だけが不思議な時間に入ったみたいだ。何がどうなっているのか、全く訳が分からない。混乱する私の頭と対照的に、純白の使者は表情を乱すこともなく、澪たちを染め上げたのと同じ緋色の瞳で私を見める。なかなか恐ろしい光景だねうっせー、ぶちのめすぞ僕よりも先になんとかすべきはアッチだろうね覚悟しとけよ、キュゥべえしかしはて、そもそも何故このような事態になったのか私のせいだとでもいうのだろうかそうと言われれば確かにそうだったような気もする。事の始まりはこの不思議な時間に入ってしまったのは、ほんの三十分前だったような気がする。魔法少女りっちゃんマギカあぢぃ夏の軽音部部室は地獄と化していた。八月に入ったところで、太陽は夏休みに入るどころかハッスルしだし、今年は猛暑どころか酷暑。頼みの綱のクーラーは故障。業者によればその修理は数日かかるという。せめて代わりに扇風機をと思ったのだが、コレが全く効果を発揮せず、生温かく不快な風を送るだけで、ない方がかえってマシなほどだった。スタジオの利用は出費がかさむからというよりは、お茶会が出来ないからという理由で却下された。少しの間お茶会を我慢しようという案は一対五で棄却された。我慢しようといったのは澪だけだっただらだらと流れる汗はぬぐってもぬぐってもとどまることを知らず、不快感が増すばかりだ。あづいね、暑くて涙がこぼれそうだよぐっすん。コレは汗だ汗なにバカやってるんだれ、練習だ練習暑さなんて気のせいだへっへっへおい、澪そんなこと言っても身体は正直だぜどうしてこんなに濡れてるんだや、やだ、そんなこと言わなってなに言わせるんだみ、澪先輩まで壊れて壊れたのはクーラーだあぢぃそして、いだい先ほど澪に殴られて出来たたんこぶをさすりながら私は言った。みんな今日は冷たいお茶にしてみたのおぉ気が利くねぇ、ムギちゃん皆の前に手際よくお茶とお菓子を並べていく。気立てもよく他者を自然と思いやれるような彼女を見ていると、嫁にするならこんな女の子だよなぁ。と、女であるはずの私も思ってしまう。うふふ、そんな風に思ってくれるのはうれしいけど、りっちゃんには澪ちゃんがいるでしょ耳元で囁かれた。このお嬢様、読心術に長けているらしい。淹れられたお茶を一口飲んでみる。爽やかなグリーンのお茶はいもどおり美味しいのだが変わった味だ。変わった味ですが、なんだか元気が出てくるようなお茶ですね南極の苔の成分が入ってるの。探検隊の人も愛飲して元気になったそうよ南極か涼しいだろうなそんなこと言って、いざ南極に立てば寒いとか言い出すんだろ抱き合えば大丈夫だよね、あずにゃんただでさえ暑いんだからやめてくださいそう、今いるのはこの軽音部部室で、まさに灼熱地獄だ。透き通るような緑色の液体の中の氷は見たこともない最南端の大を思わせた。気分だけでも極地へ行きたい。それにしても暑い。冷たいお茶のはずなのに熱い。飲めば飲むほど熱くなる。なあ、ムギ冷たいお茶なのになんだか体が熱くなってきたんだがクスクス効いてきたようねナニ柔和な顔を崩すことなく、お嬢様は悪役めいた笑いをこぼした。なんていったかしらあの成分は。Hとくぐらいならう、そういえば、やらしー水着姿の澪をたっぷり堪能したくなるんじゃない縦方向にしたバインダーで殴られた。痛くて目が覚めたわけではないがうん。なってないなならないのかならないなそうか体は燃え上がるように熱いが、感情的な変化はない。暑さのあまり少し残念そうな幼馴染の幻覚が見えたが。Hな気分になることを期待したんだけどやっぱり駄目ね。とかのHなのかしらだけど、友達を利用したのは間違いないわ。こんな私を殴って罰して外の太陽に負けず劣らずきらめく笑顔で言う。それでも、ムギは友達だから殴れないな今度は口をタコのように尖らせた。このお嬢様は何を考えてらっしゃるのか。この期に及んでご褒美を与えてなるものか。頭に氷嚢を載せて机に倒れこむ。練習などとてもできそうもない。普段からグダグダと言われるがそれ以上にグダグダだ。吹雪暑くて幻覚を見たか吹雪でも来てくれないと、この暑さに対抗できないそうなったら今度は寒がるのが目に見えてますさわちゃんの防寒着があるよドロドロに蕩けて少しも動けない。いっそ帰った方が、いや、練習を、だが暑い、熱いバンド魂があっても暑いものは暑い。その願い、叶えてあげようかはて、聞きなれない声がしたような声をした方向を向くとぬいぐるみがいた。猫のようにもうさぎのようにも見える。雪のように白い体に、赤く透き通ったビー玉のような瞳。猫のような耳からさらに耳というか毛を垂らしているが、記憶をたどっても該当する生き物は思い出せない。いや、ポモンにいたかなやたら進化形の多いイーイの新しい進化形かもしれない。最近のは知らないけど。唯はもう少し悪趣味なぬいぐるみが多いから、ではコイツの所有者は梓かお前の望みを言え。どんな願いもかなえてやる。お前のはらっと、違った。僕と契約して、魔法少女になってよなにごとか言っている。幻聴かいや、電気仕掛けなのだろう。おぃ、梓、ちゃんとぬいぐるみ片づけとけ律先輩、私はぬいぐるみ持ってきてませんふむ。違ったか。では澪かムギか。僕の名前はキュゥべえ。君のような女の子に魔法少女になってもらうのと引き換えに、どんな願いでも、どんな奇跡でも一だけ叶えることができるんだサーヴァントと契約しても私、魔術師じゃないんだけどいや、そうじゃなくて君の願いを一叶える代わりに、魔法少女として、人類の平和を脅かす魔女と戦って欲しいんだ。どんな願いで構わないけど、よく考えてからするんだね。チャンスはたったの一度だけだ言うまでもなく願いの数を増やすのは無効だよふぅむ。最近の玩具は出来がいい。AIでも搭載しているのかこちらの言葉にちゃんと受け答えをしてくれる。そうか、それじゃぁペギラでも呼んで吹雪でこの暑いのを何とかしてほしいなこういうのはコートームケイな願いに限る。それが君の願いか、いいだろう。君の願いはエントロピーを凌駕したさあ、受け取るといいそれが君の運命だそんな風にキュゥべえと名乗ったオモチャが叫ぶと私は奇妙な光に包まれ、胸元から宝石が一現れた。なななな、なんだ今のてか、なにこれそれはソウルジェム。君たち魔法少女の力の源さバンイ頑張りすぎだ、最近のオモチャはそこまでって、お前まさかほんも律、さっきから何騒いでいどっから入ってきたんだ、その猫やあ、澪。僕はキュゥべえ。僕と契約してまほちょっとまったぁぁぁぁえなにお前本物なわけまり、私、魔法少女なの半ばさらうように抱きかかえて尋ねる。そうだよ、その代りに、君の願いは叶うんだ。悪くない取引だろう外を見れば黒雲が立ち込め、ドロドロと雷鳴が轟いていた。窓から吹き付ける風に鳥肌が立ち、ぶるっと体が震える。秋を一っ飛ばしに冬が来たかのようだ。確かに願いは叶えられたようだ。クソ、本当に叶うんなら同性同士の結婚を合法化してもらうんだった。おぉ、きれいな宝石だねりっちゃんの唯が机の上に置かれたソウルジェムに興味を持ったようだ。力の源と言っていたが某何度も蘇る黒い太陽のキンストーンみたいなものかピンチの時は四人の私が過去から集結するさまは想像したくない。ん。ま、私のみたいだけどちょっと見せ、あわわ、落しちゃった割れてなきゃいいけどコツンと、結構いい音がしあだぁ胸に痛みが走った。いったいなんだ唯先輩なにやってんです、こんなとこまで転がし、うぁすみません踏んじゃいまぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。皆が怪訝そうな顔で見めている。私にも何が何だか訳が分からないよ。ムギがニヤっと笑ったかと思うと何事かを他の三人に耳打ちをする。そして、私のソウルジェムをチョンあ指で優しくく。全身に電流を流されたかのような刺激的な感覚に妙な気分になる。ツンやんーアフンペロふにゃぁぴちゃ、ちゅぱ、ちゅぱ、くちゅぁひやぁぁぁぁぁハァハァどういうことだ、キュゥべえちゃんと話を聞いてなかったみたいだけど、君たち魔法少女は契約と引き換えに、魔女と戦うわけだ。しかし、そこには危険が伴うから魂をソウルジェムに封じ込めているんだまり、ソウルジェムは兜児やアロで、肉体はマンガーZやガダムなんだないや、そうじゃないけど、まあそう解釈したならそれでいいだろう。それでだ、今や田井中律の本体はソウルジェムであり、そこに攻撃が加えられたら肉体の方にもダメージが行くというわけだそうか。今さんざん弄ばれてわかったよ
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