all love!♥  part1

December 02 [Thu], 2010, 19:08
私はこの年の春中学校に入学した。

出席番号順に並ぶ机、担任は優しそうな女性教師。
隣の席の人の顔は、緊張して見れなかった。

でも、確かに背は高い。
そして少し声が高い。
いかにも活発そうな人だ。

私は中学校に入学する前に、目標を立てていた。
とても大雑把だが、
「充実し、楽しく、学校生活を過ごす」
だった。

元同じ小学校だった友達は、
既に新しいクラスメイトと馴染んでいる。
呼び捨てで、呼び合っているぐらいだ。

一番最初に私に話しかけてきたのは、
2人の女の子だった。

「……名前、Mちゃんっていうの?よろしくね!!」
「よろしくー!」

ひとりは髪が少し長く、背が極度に小さかった。
もうひとりは、髪は少し長く、背が高い子だった。
私は、返事の仕様がなかった。

「あ、うん。 よろしくー」

と。
ぎこちない返事をした。
私が返事を返し終えると、そのふたりは
すぐに去っていった。

やはり、中学校と言えば
部活なのだ。

私は既に吹奏楽部に入ると心に決めていた。



入学から、3,4日経つと、
吹奏楽部の「楽器体験」が行われていた。
私は、その「楽器体験」の会場である、
第一音楽室に入った。
そうすると、ある一人の先輩が
「入部する?」と紙とペンを手に聞いてきた。
「はい、たぶん入部します」
私は、すぐその先輩の名前が頭に浮んだ。
何故かというと、その先輩の弟が
私と6年生の時に同じクラスだったからだ。
実に憎らしい弟だった。

第一音楽室に入ると、椅子が数個用意されていた。
そこに座るように指示されたので、
座って待っていた。
すると、更に何人か入ってきた。
私の隣には髪の毛がアフロのような
くるんくるんの癖っ毛の女の子が座った。
とても、困っているような顔をしていたが、
それは元からそういう顔になっているようだ。

座っていると、先輩方が
「「楽器体験」始めまーす」と言ってきたので、
さっそく立ち上がったが、何処に行っていいかわからない。
私に向かって、手招きをしている先輩がいたから、
私はニコッと笑って、クラリネットのところへ行った。
そして、「名前を書いて」と指示されたので、名前を先輩の生徒手帳に
書くと、
「あ! もしかして、うちと同じ小学校?」
そう聞いてきたのは、なんとなく顔に見覚えのある
2年生の先輩だった。
「はい」
それと同時に名前を書き終えた。
「わあ、字綺麗だね!」
「ありがとうございます!」
さすがに嬉しかった。

「んーと、まずこれを舐めてから、つけて......」
「さあ、出来た! 吹いてみようか!」

私は精いっぱい力を入れて
息を吹き込んだ。

「プ」
「お、いいぞー 頑張れ!」
「プーー」
「できたー! じゃあ次は、音を変えてみようか!」
「プー プーー」
「すごーい! こんなに出来ると思わなかった!
じゃあ、これでクラリネットの楽器体験は終わりです。
どんどん次のもやってみてね!」

プロフィール
  • プロフィール画像
  • ニックネーム:みぃ
  • 性別:女性
  • 誕生日:1998年3月13日
  • 血液型:A型
  • 現住所:北海道
  • 職業:小中高生
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