「まだ機嫌直してくれない・・・」
次の日も、アクアちゃんは口を利いてくれなかった。
「とりあえず、今日の分の薬は袋に入れとくからね・・・」
通常の倍の薬を入れた袋を置いておく。
「さて、なにしようかなー」
アクアちゃんに付き添ってない時間も久々だったせいで時間をもてあましちゃったのね。
「ん、あれは・・・」
ジュノーは知識の町というだけあって本がいたるところに置いてある。
「図書館か・・・、久々だし行ってみようか」
中に入ると、
「うわぁ・・・」
いたるところに本が山済みになっていた。
「んー、調べてみる価値はありそうね」
探してる情報を求めて本を読み始めたところ・・・
2時間くらい経過したところで
「多すぎる・・・・」
物量的にも時間的にも足りてない。
「しょうがない、ワイズでておいで」
倉庫から自分の使い魔というか端末というかそんなものを召還する。
「マスター、呼びました?」
呼び出されたのは一見直径1CM、長さ2Mの鉄パイプ
「ワイズ、命令。ここにある本から例の情報に関するのを集めなさい」
それを聞いて、辺りを見回して(と言っても鉄パイプが回転したようにしか見えないけど)
「これ全部って、人方のほうが効率よくないですか?」
微妙に嫌そうに(どうみても外見は鉄パイプ)意見を言う、
「ああ、24時間休み無しでやるから見つからないようにね」
それにニッコリとフル稼働を命じた。
そのまま部屋に帰った夜、
「アクアちゃん機嫌直して・・・」
私は、へそを曲げたアクアちゃんに機嫌を直してもらう真っ最中に
「マスター、今戻りました」
と言ってワイズが窓から落ちてきた。
「どうだった?」
とりあえず、しばらくは機嫌を直してくれるのは無理だ思ってワイズの話を聞く。
「えーと、いくつかそれらしい情報がありましたので明日、向こうにて」
そう言って、背中に(鉄パイプだから背中か判別しにくいけど)背負った本をおろす。
「それは?」
そう言って渡された本を受け取る。
「あの図書館、分別して無くて面白い本があったので・・・」
布をめくりタイトルを読むと、
「男を喜ばせるテクニック50選・・・」
ニヤニヤ(しつこいようですが鉄パイプ)しているワイズを両手でつかむ、
「え・・・、マスター?」
何をするのかわからないといった声、
「誰がこんなもの探して来いと言ったぁ!」
ベキィ!
そのまま、膝でくの字に折り曲げる。
「ギャウ、マ・・・マス、タ・・・」
何かを言いかけるワイズを無視して、そのまま振りかぶり。
「続きを休まず調べてきなさい!」
窓から図書館に向けてぶん投げた。
「おねえ、ちゃん、だいじょう、ぶ?」
あまりの事で目が点になってるアクアちゃんが話しかけてきてくれたので、
「大丈夫よ♪」
ニッコリ笑ったつもりだけどうまくできたかは自信ない。
「と、その前に・・・」
窓に向けて銃を構える。
図書館の屋根に突き刺さってる、くの字に曲がった鉄パイプ
「マスターも、ウブなんだから・・・」
ギィン!
その横を掠る様に火花が散る。
「・・・撃たれないうちにつづきを、」
その夜、冷や汗をかいている鉄パイプが図書館内をうろつき回ってたという・・・。