story35 

2005年10月31日(月) 4時03分
「とりあえず車とりにいくか。」
拓ちゃんの家は店から歩いて5分。

「きりちゃんもかなり呑んでたし。喧嘩になってなきゃいいけど。。」
車まで歩きながら話した。

「和樹がちゃんとフォローしてるよ、あいつら付き合い長いしな。」
「四年くらいっていってたっけ?」
「その間別れたり引っ付いたり別れたり色々しとるけどな。」

それはきりちゃんから聞いてた。
別れてもまた繋がって。そういう経験ない私はすごいなあと思ってた。

「和樹はな。さっきも言ったけど、不器用な男なんよ。」
「?男?そりゃそうだと思うけど??」
「いやそういう意味やなくてな。。。。とりあえずドライブでもしながら話すか。」

そういって拓ちゃんは車を出した。

「ね?そういう意味やないってどういう意味?」
「そやな。男としてって気持ちがつよいんよ。俺も似たとこあるからわからんでもない。」
「男として?」
「男としての惚れた女の守り方っていうんかな?」
「男としての守り方。。。」
「ま、あいつは免許にでたけどな。俺だったら逆に「とれ!」って言うけど。俺がおらん時どうすんや!ってな。」
「ふ〜ん。」
「男の愛し方と女の愛しかたは違うと思うんや。なんていうんかな。俺が守るとかそういう意識っていうんか?あいつも俺も強いからな。」
「違うの?」
「違うやろ。きりちゃんもな、ようついていってると思うで。ああ見えてあいつ男気あるし、多少難しいとこもあるしな。他の奴にはわかってもらわんでもええけど、自分の女にはそんな俺を理解しろ!ってとこあるし。俺も同じやな。」
「拓ちゃんも?」
「俺はあいつより凄いな。」
「理解しろって?」
「俺勝手でわがままやしな。俺の彼女になった人は大変や思うわ。」
「・・・前も言ってたね。」

ちょっと呆れ顔でそういうと

「もし俺がきりちゃんの彼氏やったら、今日もっと切れてるやろしな。」
「なんで?」
「和樹謝ってたやろ?何度も何度も。でもきりちゃんは一切目もあわさんかった。俺なら切れてる。」
「きりちゃんの態度見て拓ちゃん気わるかったん?」
「あ?それはないな。俺の女ちゃうし。俺の女やったら、即効帰ってる」
「帰るの?」
「そのままおったらなぐりたなってまうやろ。でも女はなぐれんしな。」

(男と女の愛し方の違いなんて考えもしなかったな。。。)
この時私はそう思った

story34 

2005年10月31日(月) 3時47分
「はぁ〜すっきりすっきり♪ごめんなまよちゃん、グラスありがとな!」
トイレから出てきた和樹くんは、さっきとはうってかわって笑顔で出てきた。
きっとトイレで顔を洗ったり、考えたりして気持ちを切り替えたんだ。

普段場の雰囲気とか周りをすごく気遣う和樹くんだもん。

「和樹、落ち着いたか?」
「拓さんにも、すんません。マスター!!今日グラス2個目割ってすんません!!給料から引いてください!」
「100万のグラスやから、2個で200万な(笑)」
「よっしゃ〜!200万!・・・てどんなけただ働きせなあかんのやろ?!(笑)」

一生懸命、この場をなんとかしようとしてる。。。
和樹くん涙ぐましい。。。。。

「きぃり!ごめんな?俺、怒りすぎたな?」
「・・・・・・」
「いっぱい声あらげてもうたな?ごめんな?」
「・・・・・」
「ついな、心配やのにって思って。ごめんな。」
「・・・・」

和樹くんは一生懸命。
きりちゃんの顔を覗き込みながら、必死で語りかける。
でもきりちゃんは一切反応なし。
前を見据えたまま微動だにしない。

「きりちゃん?お〜いきりちゃぁ〜ん?(^^;」
私も声をかけてみる。
「何?まよちゃん」
私には反応あり。でも和樹くんには反応なし。

それでも和樹くんはきりちゃんに話しかける。
そして

「まよちゃん。私そろそろ帰る。」
きりちゃんが呟いた。
「そうだね。もう遅いっていうか、明け方だし?お開きにしてかえろうか?」

マスターに「遅くまですいません」
とみんなでお詫びして、店を出ると
きりちゃんは自転車に乗ってさっさと1人こぎだしていた。

「きり〜!!待ちって、!あ、拓さん、まよちゃん、今日はすんません。お付き合いありうがとでした!」
慌てて和樹くんも自転車でおいかける。
きりちゃんの家はとなりの市。
自転車でも結構かかる。
和樹くんは店の近所だけど、必ず送っていくのだ。

「大丈夫かな・・・・」
「大丈夫やろ。ちょっと話すか?」
心配になりながら2人の自転車を見送る私に、拓ちゃんは呟いた。

story33 

2005年10月31日(月) 3時32分
それからも和樹くんは、捲し上げるようにきりちゃんを責め続けた。

「ごめん、和樹くん、私がいらんこというたせいで、落ち着いて?」
元はと言えば、私が免許を進めたせいもある。
こんな事で、この2人を険悪にさせたくない。

「ちゃうねん、まよちゃんのせいちゃうねん。だいたいこいつが!」

和樹くんの怒りは収まらない。
きりちゃんは、ずっと怒った表情のまままっすぐ前を見据えている。
はじめ反論してたけど、あまりに和樹くんの剣幕がすごくてだんまりになったのだ。

「和樹。。。お前も興奮しすぎ、ほんまちょっと落ち着けや。酒抜けてからじっくり2人で話し合ったらええことやろ?」
「拓さんまで、きりの肩をもつんですか!!!
「そんなん誰もいうてへんやろ。落ち着けや。」

拓ちゃんも和樹くんをなだめる。
私は
「き〜りちゃん。お〜いきりちゃん?」
きりちゃんに話しかける。

「誰もわかってくれんのやったら、もうええわ!!」

和樹くんがたった瞬間、またグラスが床に落ちた。

でももう誰も何も言わない。

「あ、まよちゃん悪いけどグラスかたして」
マスターは誰かにメール中なのか、携帯でネット中なのか
携帯画面を見たまま、つぶやいた。

和樹くんは立ち上がって叫んだ後、トイレから出てこない。
そっとグラスをかたずけていると

「・・・まよちゃん・・・ごめん・・・」
きりちゃんが小さな声で呟いた。

「ん。いいよ。大丈夫気にしないんよ?てかごめんね、私いらん事いうたよね。」
「ちゃうよ、まよちゃんのせいちゃうよ。」
涙目になってきりちゃんはいった。

「ん〜・・よしよし。」
グラスをかたずけてから、きりちゃんを立ったまま抱きしめて頭をなでた。

「和樹もな。」
拓ちゃんが口を開いた。
「不器用なやつやからな。でもあいつはオトコマエな奴やねん。きりちゃんはよくわかってるよな。」

なんかいいなあ、こういうの。
喧嘩はいやだけど、みんながいたわりあってる。想いあってる。
そう感じた時、和樹くんがトイレからでてきた。

story32 

2005年10月31日(月) 2時49分
きりちゃんは、久しぶりに会ったせいか、あれこれ私に質問攻めしてきた。

「まよちゃん男の人から言い寄られるでしょ?」
「何いってんだか(笑)でもね、正直言いよられないよ。」
「うそ!!」
「いやほんと」
「何で?!」
「そんなのわかんないよぉ〜(^^;」
「じゃ、好きになっちゃったりってのはないの?」
「だ〜から、私結婚もしてるし、子供も大きいし、おばちゃんよ?」
「だって、前いうてたやん。私は好きあって結婚したわけじゃないから、きりに和樹とお互い好きあって一緒になろうとしてるの羨ましいって。」
「う・・ん。いうたね(^^;」
「好きになってしまう気持ってとめらんないと思うし、、そういう人まよちゃんいないの?」

正直胸がズキっときた。同時に、拓ちゃんの反応が気になった。
でも、顔を見ることができない自分がいた。

「はい、きり。おしまい。そのネタはおしまいな。」
和樹くんがストップをかけた。

しばらくして免許の話になった。

「まよちゃんて免許持ってたっけ?」
「ははは(^^;これが何一つもってないのよぉ(^^;」
「きりもきりも!!一緒やね!不便とかなかった?」
「そうだなぁ〜、独身の時は思わなかったけど、子供できてから免許持ってたらよかった!って何度も思ったよぉ」
「なんで?」
「ん〜、子供ってね、夜間とか土日とかになぜか高熱出したり吐き下ししたりすんの。うちは旦那がノータッチだったし、いない時も多かったから、そういう場合、朝まで待つか救急車かタクシーしかないし。」
「きりも免許とりたい。友達の話とか色々聞いてると、今はいいけど子供できたら絶対いるよなって。だから今のうちとりたいの。」
「私はとるのお勧めするけどなぁ〜。」
「だよね?」

そういってたとたん

「なんべんいうたらいいんや!!!」

和樹くんがいきなり叫びだした。

「車なんて運転せんでいい!なんの為に俺がおる?!何の為に俺が高校でてすぐ免許とったとおもってんねん!」
「だから、、先々考えて・・」
「子供か?!ほな救急車よべや!なんの為の救急車や!それやったらいらんな!救急車なんていらんわな!」
「そんなんいうてないやん!」

きりちゃんもだんだん熱くなる

「きりは俺の気持ちなんてこれっぽちも理解しようとせんのじゃー!!」

和樹くんの雄叫びは店中に響き渡った。。。

story31 

2005年10月31日(月) 2時30分
「俺今終わったんやけど、もう仕事終わった?」
「今、店の前。今から入ったら遅いしマズイかな?貴女終わってたら近所の別の店行ってもええかな思ったんやけど。」

最後のメールから1~2分経過してる。慌てて

「今終わったけど。どうしたらいいの?」

送信した瞬間、ガラッ扉が開いて

「マスターちょっとだけ呑ましてもらっていいですか?」
拓ちゃんが入ってきた。

「おお、拓。いいよ。和樹ときりちゃんとまよちゃんだけやし。でももう食べ物はできんよ。」
「食べ物はいいです。すいません。」

そういって拓ちゃんは和樹くんの横に座った。

「拓さん〜!今仕事おわったんすか〜?」
「ああ、さっきな。和樹、今日はきりちゃんとデートか?」
「拓さんお久しぶりです〜。」
「きりちゃんも久しぶりやな。元気してたか?」

着替え終わってトイレから出てきた私に目を向けると
「よお。。。」
「あ、いらっしゃい」

なんか気まずい。別になんもないんだけど気まずい・・・・。

「まよちゃん♪おつかれ〜♪早くここ座って座って♪何のむ??」
きりちゃんがニコニコ笑顔で横の席を引いた。

私と拓ちゃんが和樹くんときりちゃんをはさむ形の席順になった。

「ん〜。。。何にしようかなぁ〜・・。チュウハイの紅茶にしよっかな?」
「マスター!まよちゃんチューハイ紅茶ですって♪」
「はいよ〜」

ブルブルブル・・・また携帯が震えてる。

(??拓ちゃんはいるし・・?誰?あゆちゃんかな?)

「ギリギリで入ってきてしもたな。もうちょっとメール来るの待ってたら良かったな。」
和樹くんときりちゃんを挟んでむこうにいる拓ちゃんからのメールだった。

story30 

2005年10月31日(月) 2時08分
「今日は仕事入ってるの?俺の店終わったら行こうかと思ってるんだけど、いるかな?」

電話の後も、たま〜にほんとにたま〜にメールはあったけど、
電話するわけでもないし、メールも一言づつのみとかそんなだったのでちょっと驚いた。

「今日は入ってるよ。ラストまでかな?ご来店お待ち申し上げております(笑)」

なんだか、心が浮かれてる自分がいた。

(拓ちゃん今日店に来るんだ♪)

なんだか、心が浮かれてる自分がいた。そんな自分にハッとして

「待て待て。。落ち着いて。。。拓ちゃんは10も下。弟と近い。いい人だし好感もてるけど、人としての好感。ドキドキ浮かれるな。私!」

そう思いながら仕事に向かった。

1時半過ぎ、ポケットに入れてる携帯のバイブが震えた

(もしかして拓ちゃん?)

心の中でそう思ったけど、仕事中見れるわけもない。

今日は和樹くんお休みだけど、きりちゃんと呑みに来てて私はマスターと2人だけ。
2時前には終われない。

2時ちょっと前マスターが
「もう和樹ときりちゃんだけやし、まよちゃん2時であがっていいよ。きりちゃんお待ちかねやし」

きりちゃんと和樹くんは、私が仕事終わるの待っててくれたのだ。

「わ〜い♪まよちゃんまよちゃん♪ここ座ってね♪」

きりちゃんはニコニコ笑顔。
くぅ〜、可愛い♪♪弟もいいけど、妹もいいなぁ♪
和樹くんはもうかなり酔っ払って

「まよちゃぁ〜ん、まっちぇるでぇ〜」

と言って片手をかげたとたん、ガシャン!!とグラスを床に落として割ってしまった

「か〜ず〜きく〜ん〜〜、のみすぎぃ〜!」
「もう和樹〜!何やってんのよぉ〜。ごめん、まよちゃん。」
「ははは、いいよいいよ。危ないからさわらんときねえ〜。」

グラスをかたずけていると、またバイブが震えた。

(あ・・・また・・。やっぱり拓ちゃん?)

ドキドキしてた。すぐにでもメールを見たかった。
でもグラスをかたずけてる間に2時は過ぎ、慌ててグラスを捨てて

「お疲れ様でした!」

というとトイレで着替えてメールを明けた。
メールの主はやっぱり拓ちゃんだった。

story29 

2005年10月25日(火) 1時20分
「何してるかな?」
たまに拓ちゃんからメールがくるようになった。

「テレビ見てた」
そう送ると、そのままメールも途切れる感じ。だからといって、嫌な感じはしなかった。

数日あいて

「何してるかな?」
「朝から美容院に行って髪を少し切ったよ。」
「見たいな。いつもはご飯食べながらゆっくりしてるの?」

珍しい。返信がきた。

「普段?それとも仕事のある日?」
「仕事のない日」
「ゆっくりしてる時もあるし、たまにだけど友達のライブだったら出かけたりするけど」
「そうか。前に音楽関係?ライブ?バンドやってたとか、自分の友達いうてたもんな。」

あゆちゃんが拓ちゃんにそんな事言ってたっけ。
それで、マスターやのりこちゃんたちが
「今度カラオケいこう!!まよちゃん歌ってや!」って言い出したんだ。
店の人たちには内緒にしてたんだけど(^^;

そう思っていると

「電話できない?ちょっとかけていい?」

ほんと初めのイメージと違うなぁ・・・。こういうとこお伺いたてる人なんだ。

「いいよ」

返信すると、かかってきた。

「悪いな。急に。」
「うん、別にいいよ。」
「俺な、メール得意やないんよ。相手の状況とかみえへんやろ。それやったら電話。電話も得意ちゃうけど、それよか会ったりの方がええ人」
「へえ。マメマメかな?思ってたから意外。」
「あ?!貴女はまた・・・・。女に対しての事か?・・・」
「ごめん、嫌味じゃないよ。店にきても、来る人来る人に「最近どうですか?」とか男女年齢関係なく挨拶して、少し話してまた自分の席に戻ったりしてたでしょ?マメだなあって思ってたから」
「ああ、そういう意味か。そんなん当たり前やろ?知ってる人に会ったらそれは普通。礼儀やろ。」
「そう?その場で「どうも!」ぐらいはあるだろけど、わざわざ席まで行ってっていうのは、あんまり見ないよ?」
「まあ、それぞれ価値観感覚あるからな。ただ俺はそういうのんを重んじてしまうタイプなんよ。」

それから色んな話をして電話を切った。ほんとに武士か侍みたい。
「俺」って考えを凄くもってる子なんだな、義理人情に熱いとこもあって。

電話を切った頃、初めの嫌な軟派のイメージは消えていた。
むしろ好感をもつようになってた。

「でも恋じゃない。人として好感持てるだけ」
切った後もしばらくそう自分に言い聞かせていた

story28 

2005年10月20日(木) 22時01分
家の前に着いてからも、なんだか会話がつきなかった

(なんだか楽しいなあ〜。)

いかつい侍の風貌の拓くんは笑うと凄く優しい表情になる。

(あ・・この笑顔癒されるかも?)

かなりはじめの印象と違ってた。

「そういえば自分、会った頃「女何人もいそう、手馴れてそう」っていうてたよな」
「え?今もそう思ってるよぉ?(笑)」
「何?!だからちゃうっちゅうねん。俺女おらんし、女遊びもせんし。もてへんしな。」
「ふ〜ん。凄くもてそうだけどなぁ?」
「怖そうとか、いかついとかは言われるけど。俺優しくないしな。健史君は優しいけど。」
「?そう?健史君とは違う感じだけど、拓くんも優しいと思うよ?もてそうだし。」
「だ〜から、もてへんちゅうねん。ほんま俺は優しくないで。勝手やしわがままやしな。俺の彼女になった人は大変やとおもうわ。」
「勝手なん?」
「勝手やな。」

沢山いっぱい色んな話をした。
気はつけばもう始発の時間帯、

「うわ!もうこんな時間!時間たつのはやいな。」
「ほんとやね〜、ビックリした。」
「悪かったな。遅くまで引っ張ってしまって。家大丈夫か?」
「ああ、うん、大丈夫よ。私も面白かったし。ありがとね、」
「あ、あのな。」
「?ん??」
「和樹と健史君自分のメルアドしってんよな?」
「知ってるというか。。和樹くんは元々知ってるし。健史君は前にね・・・・」
健史君に教える事になったいきさつを話したら

「そうか。。。」
「何??」
「いや、あのな。俺が。。。聞いても、、教えてもらえる・・かな。・・・」
「(笑)いいけど、私も気が向かないとメールしないよ?拓くんもあんまし返信かえさなさそうよね?(笑)」
「!!なんでわかった!?」
「(笑)なんとなくね。」

そして携帯の番号を交換した。ボダフォン同士だったから番号でメールも送れるのだ。

「じゃ、またメールするわ。」
「うんわかった。今日話できてよかったな。なんか拓くんっていうより拓ちゃんってイメージになったし(笑)」
「なんやそれ?(笑)まあ、ええよ、好きに呼んで(笑)」

帰宅後ふと
(あれ?そういえば、途中から私の事まよちゃんじゃなくて「自分」って呼び方に変わったな?)
と思った。

story27 

2005年10月20日(木) 21時46分
「!!!すごい!!!」
車を見てビックリ!!
車体は白なのに、ボンネットだけ黒!!!
もう見ただけで、あれこれいじってそうな車。

「うおう♪中も見せて見せて!!」
安本さんはかなり興奮気味。私もちょっと興奮気味(笑)
中を見て、安本さんは拓くんにあれこれ質問攻め。そして

「乗ってみたいなぁ・・・。拓ちゃん、ちょっとだけ、ほんのそこ1週だけ乗ってみてもええかな?」
「いいですけど、これミッションっすよ?安本さんミッションの車でしたっけ?」
「いや、今はちゃうねんけど、若かりし頃はミッションのってたことあるで、いい?」
「ああ、いいっすよ。でもきいつけて下さいね、安本さんもかなり呑んではるし」
「やった!」

安本さんは子供のような笑顔で喜んで車に乗り込み、いざ発進!!

「わ・・わわわわあ!!」「ひぃーあぶない!!「どこいくのー?!安本さん〜!(汗)」

酔ってるせいかそれとも久々にミッションにのったせいか、免許のない私が見ても叫びたくなるほど危険な運転。

「あかん、危ないわ・・・。」
拓くんは走って追いかけ始める。
だけどそんなのつかまるはずもなく、、、、

しばらくして
「あ〜♪楽しかった♪凄いいい車やわ。拓ちゃん大事にのってるんよくわかったわ♪」
安本さんはご満悦♪

「まよちゃんのしてもろてみ?中もおもろいで〜、いっぱいついてるし。」
「あ、送ったるよ。」
「送るって、そこよ?家。」
「知ってるって。」
「絶対乗ってみたほうがええで。これはええわ♪」
「ふ〜ん・・・・。」

車の中を覗き込んでると
「はい、乗って。送る。」
そういって拓くんは車のドアをあけた。

「じゃ、おくってもらおっかな?」
そういって車に乗り込んだ。

面白い!!なんかしんないけど、いっぱいついてる!!
家まで歩いて3分の距離、車だと1分もかかんない。

あっというまに家の前についたけど
なんだか楽しくってしばらく車の中で話した。

story26 

2005年10月20日(木) 21時15分
「あれ??いつのまに拓さんきてたんすかぁ〜?」
翼君が寝ぼけ眼のまま、言った。

「おう、翼、起きたか?1時半ごろかな?お前寝てるときにな。疲れてるんとちがうんか?そこ皿きいつけよ。」
翼君を心配した顔でそういいながら、翼君の横にあるお皿をすっとよけてた。

「何、ぼくのまよちゃんと話してたんですかぁ〜〜。」
「いつからお前のまよちゃんやねん。」
「前から〜」
待って待って、私も初耳よ、そんな話(笑)

「そうなん?」
「そうやねえ、翼君の物ではないけど、翼君のお姉ちゃんかお母さんみたいなもんかな?」
「残念やっったな、翼、息子か弟らしいぞ(笑)」
「いやだ〜、まよちゃんは僕のんやねんからぁ〜!」
「それよりお前、大丈夫か?水でももうた方がええんちゃうんか。」
「いやです!水なんて飲みません!焼酎もらいます!和樹さ〜ん!焼酎のロックを〜」
「和樹!つくらんでええから。翼、やめとけ。」
「拓さん怒ってるー!俺のみたいのにぃ〜。」
「あのな、怒ってんちゃう。お前の今の状態見てたら呑ますわけにいかんやろが!酒呑むのはかまわんけども、のまれるな。どうしても呑みたいっていうんやったら、今すぐ家帰って家で呑め。」

真顔でさっきまでの穏やかな表情と一変した目つきで拓くんは翼くんをなだめた。

「翼。呑みたい時はあるよな。俺もわかる。でもな、もっと自分の体もいたわったらんとな。それにいくらここが居心地いいからって、羽目外しまくったらあかん。自分の価値を下げるような事はすんな。」
「はい・・・。」
「今度何時間でも朝まででも俺が付き合うから。いくらでもきいたるし、いつでも連絡してこい、な?だから今日はもう呑むな。」

翼君の頭をくしゃくしゃして拓くんは優しく微笑みながら語った。

(・・・あれ?なんか・・・凄い常識ある子なんだ、、拓くんって。。それに優しいなぁ。。。)

「あ、そうそう!拓ちゃん凄い車乗ってるらしいやん。今度見せてよ。」
安本さんが話題をかえてそういうと
「いやぁ、凄い車じゃないですよ。ただあちこちいじってるってだけで古いし。俺にとったら最高の車だと思いますけど。今日乗ってきてますよ。良かったら見ますか?」

そうしてもう時間も遅いしと、会計をすませ、安本さんと翼君と私は拓くんの車を見に行った。


2005年10月
« 前の月  |  次の月 »
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新コメント
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:miyasakura-12
読者になる
Yapme!一覧
読者になる