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ウエディングプラン。 / 2004年11月02日(火)


「切原、若。」
「はぁ?」

仰向けに寝転がって、天井に向けて手を伸ばす。
乾いた固い畳の上。

呟いたのは、気を引くため。
俺が折角、二時間もバスに乗って、連休の渋滞した道程をやって来たっていうのに、つれないコイビトの。
気を、引くため。

読んでいた本から顔をやっと上げて、鬱陶しそうな表情を日吉若はこっちに向ける。
鬱陶しいのはオマエの前髪なんだよって云いたいけど、きっと即追い出されるからやめておこう。

とりあえず、こっちを向いたから、それだけでいいや。

「結婚したら、切原若じゃん?」
俺が起き上がってベット脇に並んで座ると、形のいい口を横に曲げて、日吉が答えた。
「何処の切原さんとだよ。」
「俺に決まってるじゃん。」
「切原…。」
「ん?俺が日吉赤也のがいい?」
「…オマエ、法律知ってるか?」
英語だけじゃなく社会も苦手か、と鼻で笑う。

また本に視線を落としたきのこ頭を、ぺちりと叩く。
ロマンのない皮肉は置いとけよな。

「男同士でも結婚出来る国あるじゃん。」
「俺は日本を離れる気はない。」
「ちっ。」
「馬鹿か。」

へらっと笑う。別に本気で、そんなこと考えてる訳じゃないけどさ。
でもちょっと傷付く。素っ気無い、態度にも法律にも。

温くなった日本茶に口を付けると、
「何十年かしたら日本もなったりしてな。」
日吉がぺらりとページを捲りながら呟いた。

「え?」
「だから結婚の話だろ。」
「マジで?」
「しらねーけど、何が起こるか分かんない世の中…っつ!」
最後まで聞かないで唇を奪う。

「する気あるんだ〜、日吉。」
にんまりと日吉の目の前で笑う。

日吉の赤くなった耳たぶに囁く。


俺せっかちだし?待つのはすっげー苦手だけどさ?
待ってもいいよ。
こんな花嫁が手に入るなら。



FIN。
連休は、赤也は日吉の部屋に押しかけてるといい。和室にベット、お茶が出てくる。そんな日吉部屋。
 
   
Posted at 01:57/ この記事のURL
帰り道。 / 2004年10月28日(木)

いつから?

そんなことはもう、
忘れてしまったけど。

俺の前には貴方がいて。
その後ろ姿を見ているから。

金髪の柔らかな髪を、いつも確認して、

そうやって歩いているから。


突然ふっと、消えたりなんかしないでください。



「ひよしー?何やってんのー?」

「早く来いって〜。」


冷たくなって来た風が肌に染みて少しだけ痛い。

慈郎さんの、俺を呼ぶ声。
俺を振り返る小さい背中。
俺を招く手。

俺を好きだって云うくせに。

アンタ突然どっか消えちゃいそうで怖いんだよ。



制服の帰り道。
公園に続く土手沿いの道の上。

振り向いたその笑顔に、
考えたこと。

願ったこと。


この風にきえないで。

いまや俺のレゾンデートル。



FIN。

ジロ若で帰り道。ジローはちょっとマイペース過ぎて、何か消えそうで怖い。そんな日吉くん(青春?)。
 
   
Posted at 23:24/ この記事のURL
笑顔冷菓。 / 2004年10月27日(水)


「おぉっ。ハーゲンダッツの高いやつだ。」

ブン太君が驚いた顔をする。
きらきらした目がすごく可愛い。

「これ、高いの?」
お土産にって思って冷蔵庫から持って来たアイス。

. 「高いだろぃ?一個400円だぞ。」
「そうなんだ。」
「坊っちゃんだからなぁ〜氷帝の奴は。」
ブン太君がからかうように言う。

うーん。そうなのかな。

でもブン太君のその笑顔に比べたら安いもんだよね。

「ブン太君これ好き?」
「おうっ。食ってもええ?」
「うんっ。」
「さんきゅ〜。」


にこにこにこにこ。
甘い物を食べてるときのブン太君はいつもの倍は笑顔なんだ。


「…幸せそ〜。」

俺が呟くと。

「お前といるからだろぃ。」

ってデコピンされた。


うわぁー。うわぁー。
どうしよう?

ねぇ。


俺の方こそブン太君を食べちゃってもいいかなぁ?



FIN。
…ここの初はジロブンでした
 
   
Posted at 06:36 / ジロブン。 / この記事のURL
P R
 
 
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