April 18 [Sun], 2010, 10:24
俺はしぶしぶ買いに行く事にした。
玄関のドアを開けた直後、肉まん蒸してる時の水蒸気みたいな
あの暑い空気が俺の前身をおおう。
「あつ・・・。もっと気温上がってんじゃねえか。」

しかしここはけっこうな田舎で近くにスーパーやデパートは無い。
東京の下町って感じなとこだから小さな店はいっぱいある。
平成なのに昭和のにおいがプンプンしてやがる。
俺はあまりこの町は好きじゃない。
今すぐ引っ越せるならば東京の渋谷とか新宿とかあんな都会に引っ越したい。
生きるんだったら時代の最先端つっぱしってるとこで生きたい。
俺ってかっこいいな。

まあそんな事考えながらしょうゆ、牛乳、トイレットペーパーをたばこ屋でさっさと買って
あまった120円で駄菓子屋にむかった。
ってか120円持って駄菓子屋行く高校生って・・・。
同級生にはこんな俺の姿ぜったい見せられない。
駄菓子屋に入ると奥で座っていたばあさんが俺に気付いてこっちに来た。
「おやまあ・・・。祐樹くん?裕ちゃん?久しぶりだねえ・・・大きくなって・・・」
見た目こんなに変わったのにばあちゃんは俺の事覚えててくれた。
坊主頭の小学生の頃、よくここに来たもんだ。
しかしこのばあさん全然変わってないな。
頭は黒い毛一本も残ってない純白の白髪を一つ結びに。
腰はかなり曲がっていて仰向けに寝ることは不可能だと思う。
変わったことをいえばシワが深くなった事ぐらい。
前は顔に引かれた線って感じだったけど今は地震後の断層なみに深くなってる。
「もうここ今月いっぱいで閉めようと思うのよ・・・」
「え・・・!?何でですか」
「もう私も今年で95歳。しんどいよ、私一人でここを切り盛りするのは。」
悲しそうに笑うばあさんの顔を見ると何だか悲しくなった。

April 17 [Sat], 2010, 10:00
「裕ちゃーん。おしょうゆ買ってきてー」
母が一階から叫んでる。
気温42度、湿度推定70%。
クソ暑い。部屋には扇風機しかない。
汗を拭いても拭いてもまた毛穴からジワッって出てくる。
毛穴に針一本一本突き刺したらこの気持ち悪い汗も止まってくれるかな。
って毛穴に針一本一本突き刺す方が気持ち悪い。
ああクーラーほしい。ガリガリ君食べたい。
髪の毛切りたい。
でも坊主にするのはイヤだ。
今の肩につくほどのこの長い髪、けっこう気にってる。
前髪はM字型。これ今ギャル男の間でこの前髪はやってるらしい。
髪色は赤に近い茶色。こげ茶の絵具に赤の絵具ちょっとだけ混ぜた感じ。
我ながら俺の髪型かっこいいと思う。

そんな事考えてたら母が俺の部屋に入ってきた。
「なんだよ。勝手に入ってくんなよ」
「もう!毎日ゴロゴロゴロして〜。おしょうゆ買ってきてって言ったじゃない。聞えてたでしょ?」
母が眉間にシワをよせる。
おでこの肉多いからシワよせるとすごいんだ。肉がもりあがって。
「部活は?1か月前まで熱心に行ってたじゃない。サッカーボールも毎日磨いて」
「とっくにやめたよ。あれ?言ってなかったっけ?」
「ええ!!!!聞いてないわよ!やめちゃったの!?」
母が目と鼻と口を大きくさせた。
「うん。どうせサッカー選手になれるわけじゃねえし」
「・・・まあそうだけど。あんたってホント冷めてるわね」

そうだ。俺は小さい頃からこんな性格だ。
小学校の頃やっていた体操もはじめてわずか3カ月でやめてしまった。
やめた理由は「どうせ体操選手になれるわけないから」だ。
高校受験の時もはじめの3カ月ぐらいはすごい必死で勉強したけど
途中で「どうせ受かるわけない」って思えてきて勉強するのをやめた。
その後もちろん第一志望には落ちた。

俺は熱しやすく冷めやすい。

「まあ分かったよ。しょうゆ買ってこればいいんだろ・・・」
「まあ!ありがとう!ついでに牛乳とトイレットペーパーもよろしく!」
「チッ・・・しょうゆだけじゃなかったのかよ」
「まあまあ・・・。お釣りで何か好きなの買っていいから」
母が1000円を差し出す。
俺は小学生かよ!
ってか1000円ってむしろ足りねえんじゃねーか?
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:まるこ
  • アイコン画像 性別:女性
  • アイコン画像 誕生日:1994年
  • アイコン画像 血液型:B型
  • アイコン画像 職業:小中高生
  • アイコン画像 趣味:
    ・絵を描く
    ・パソコン
    ・音楽を聴く
読者になる
2010年04月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
最新記事
メールフォーム

TITLE


MESSAGE

P R