デリー、アグラ、ジャイブール、3都市まわったけれど、
土地柄も景色も人々も、都市ごとに3者3様。
郊外、土壁の平屋の狭い家の前で、昼寝をする人、
その横でおもむろに歯を磨く人。
隣の家の前では女性が料理をしていて、
その横に椅子を一脚置いて新聞を読んでいるのはご主人?
しかも商店がやたら多い。店先にむだなくらい
たむろしている人々は何を話しているのだろう?

撮影KANA:アグラの家並み
「暑くてだれも働く気にならないんですよ」
現地ガイドさんが笑いながら言った。
平日の昼間から、働く気にならないから怠けている。らしい。
にもかかわらず、なぜだろう?
日本のオフィス街のスーツ姿の人々のオーラは灰色なのに、
インドの人々のオーラは生き生きして色とりどり。

KANA撮影:ジャイプールに向う途中、郊外の小学校
郊外の人々は、私たち観光客のバスを見ると
当然のように物乞いにきます。
それはとても自然な様で、不思議と、
まったく卑しくみえなかったのです。
ただ単純に「持ってたらちょうだいね」と
真っ直ぐな目で笑いかけてきます。
わたしたちが何もあげなくても、
「くれないのね」と肩をすくめて
にこにこしながら手をふってきます。
一向に気分を害した様子をみせません。
私はこう感じました。
彼らはきっと、働けるのに働かずに物乞いをしようとか、
私たちを騙して利益を得ようとしているのではないのだと。
彼らにとっての物乞いは、騙しでも卑しいことでもない
生きる行為のひとつなのだと。