臓器売買は人間の尊厳に反し、人身売買の歴史の反省を
ふまえても許されません。
しかし、フィリピンやインドでは、貧困層が臓器売買ブローカーの
餌食となっているのが現実です。
貧困の問題は人権の問題、とインド経済学のセン博士は
提唱されています。
貧困により普通教育が受けられないことは、
売買や労働はじめ適正な契約をできず、
彼らを保護すべき法律の知識をもてないということであり、
つまり人権の問題そのものです。
彼らが普通教育が保障されれば、ブローカーから搾取される
リスクは減り、以って人間の生命の尊厳を危機から救うことが
できると思います。
臓器売買の問題は人類全体の生命倫理の問題でもあり、
このような生命倫理と貧困の問題の接点上の問題は、
いちばん関心を寄せていることです。
以下、関連ニュースの抜粋です。
臓器売買が違法とされていないフィリピンに渡り、同国の生体ドナー(臓器提供者)に謝礼を払って腎臓移植を受けた日本人が86年以降少なくとも10人いたことが、粟屋剛・岡山大大学院教授らの現地調査で分かった。(中略)外国人への提供では最多だったという。
<<記事リンク>>
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070518k0000m040069000c.html
記事元サイト:毎日新聞07.5.18
現在、世界的な臓器不足などからアジアでは臓器売買や死刑囚移植が行われている。特にフィリピンでは、ドナー確保及びドナーの適正な保護などのために、政府主導で実質的に臓器売買を推進する制度が作られようとしている。しかし、国際機関や日本を含め世界中のほとんどの国では臓器売買は禁止されている。一方で、移植用のヒト組織はすでに商品となっている。
移植用臓器需給の極端なアンバランスと技術進歩、市場主義のもとで、単に「臓器売買は人間の尊厳に反する」というだけでは何も解決しない。
<<記事リンク>>
http://asia.kyushu-u.ac.jp/home/ajiarikai/kiroku/19/2/guide.pdf
記事元サイト:九州大学アジア理解講座シンポジウム
臓器売買が問いかけるもの-アジアの苦悩-
インド、チェンナイ発――2007年1月に行なわれた警察の強制捜査で、人間の腎臓を売買したとして密売人3名が逮捕された。この一件で、地域の医療規制当局の不始末に注目が集まるとともに、臓器売買に関する国際的な議論が再燃している。
タミル・ナードゥ州の各地に住む500人以上の人々が、1994年に成立した臓器移植に関する規制法に違反して、臓器ブローカーに自分の腎臓を売ったと話している。しかし規制法の成立以降も、この法律を守らせなければならないはずの行政当局は、しばしば見て見ぬふりをしてきた。
<<記事リンク>>
http://wiredvision.jp/news/200705/2007052320.html
記事元サイト:WIRED NEWS 07.5.23