けがをしたときの処置 

April 28 [Mon], 2008, 21:36
けがをしたときの処置

患部を安静にし、乾燥させない

−滲出液には傷を治す働き−

 薄着の夏は外傷を受けやすいが、その処置には気を付けたい。ともすれば消毒液に頼りがちだが、それでは治りが遅くなる。
● 止血後に流水で洗う

 帝京大学医学部付属病院(東京都)救命救急センターの池田弘人講師は、外傷処置に関する誤解点について次のように話す。
 「擦り傷や切り傷に消毒液を塗ってガーゼや包帯、あるいは救急ばんそうこうで覆い、それらを頻繁に替え、傷を乾燥させて感染を防ぐ処置を取る場合が多いのですが、傷口の滲出(しんしゅつ)液には傷を早く治す働きがあるのです。傷の処置は、患部を安静にするとともに、乾燥させないことが大切なのです」
 具体的には、

出血がある場合は清潔なガーゼやタオルなどで患部を圧迫して止血する
止血後、傷を流水できれいに洗う。消毒液は細胞に障害を起こす作用があるので使わなくてもいいが、使用する場合は最小限にする
傷のサイズに合った救急ばんそうこうを張り、乾燥させない
救急ばんそうこうは2、3日張ったままにして、患部の安静を保つ。その間、入浴はシャワー程度にする。
● 痛みが増すなら受診

 こうした処置をしても

日に日に痛みが強くなる
傷の周辺が腫れて赤くなる
患部に火照りを感じる
傷から悪臭がする
患部を軽く押すとうみが出る
−といった兆候が見られる場合は、近くの外科か皮膚科を受診した方がよい。
 「同様に、最初の止血で5分ほど患部を圧迫しても血が止まらないとか、傷口から脂肪が見える、また糖尿病などがあって傷が治りにくいという人は受診するように」と、池田講師はアドバイスしている。