スゲー楽しくて。そんなんだけじゃ駄目なのかな、って。
だって皆が楽しいなんて、すげーじゃんか。
そういう空間って瞬間ってスゴくね?
【丸の内】
某月某日。深夜2時。
何だかんだ言いつつも気分が良かったらしい、そんな今日の俺は最近ではすっかり飲みに出ることの無くなったヤツたちと飲んだ。騒いだ。ついでに怒られた(騒ぎすぎた)。
じゃあな。おー。おやすみ。おー。んじゃ明日ー。おー。またねえ。おーまっすぐ帰れよ。
なんて、軽い感じのまま部屋に戻って直ぐにシャワーを浴び、髪を乾かすのもそこそこにタオルを被ったままベットに向かう。眠くてしかたがない、いつもならテンションが落ち着くまで寝付けないのが嘘のようだ。気分が良かったのかもしれない。とにかく眠りたかった。
もう一度言うが、俺は眠かった。
「・・・・・」
「・・・・・」
「んだよ」
「んー、ごめんねー」
んで、やっぱり起こされた。ちなみに目の前に居るやつはにこにこ。
あーあ笑ってら。
予想通りといえば予想通り。
昔から酔ったら絡んできたしその面倒も見てきたから、訊ねて来たことに別段驚きはなかった。とりあえず、その酔っ払いを相手している俺は出来た大人だ(と思う)。
「いんや、いいけどよ」
「なんかねー。話したかったんだよね」
こいつの持ちあわせる雰囲気は独特だ。
周りからは、普段は何考えているか分からないとも見られることが多いようだが、本当の所はそうでもない。感情の出方は昔から、真っ直ぐな性質で結構激しいし。そういった意味では分かりやすい奴だったから、どんなこと考えてるとか想いとかはっきり分からないにしろ、こいつの感情の動きの汲みとりには苦労したことが無かった。(今この状態は非常に面倒臭いが)。
「・・・デンワ」
「へ?」
「前にもあっただろ。何かあった?話したいことでもあった?」
「・・・あ、あー電話ねえ、したね。したよ。ていうか、あんとき居たんでしょ何で出てくれないのよ」
「ばっか、オマエあん時俺がどれだけ大変だったか。つうか夜中に掛けてくるのが悪ぃんだよ」
(それに)
「切っちまうだろ、オマエは」
それなら繋げたって意味ねえだろ。
「そうかも、ね」と言って静かに笑った。
そのあと、互いに他愛もない話をして。これ以上長話になってもしょうがないので、
本来の目的を聞いてみることにした。
「なあ」
「んー?」
「言いたいことあんだろ」
「えー?」
コイツ忘れてるし。馬鹿だもんなあ、そうだ知ってたけどな。
「いや、あんだろ言えよ」
「・・・・何かさあ、今更だよねえ」
「ここまで付き合わされた身にもなれよ、てかさっさと言って俺を寝かせてくれ」
だよねえ、と暢気にのたまう口調はやっぱりただの酔っ払いだ。
「おめでとう、うんありがとうね」
「・・・」
(相変わらず、ストレートすぎる)
ありがとう、ってなんだよ。意味分かんねえし、脈略ねえし、まあ。
「おう」
「うん、じゃあおやすみ」
「ああ」
言いたいことをいって満足したのか、あちらから電話は切れた。案外照れてたのかもしれない。
明日もどうせ顔を合わせるのだ。
この、はた迷惑に祝ってくれた御礼は、思いっきりからかってやればいい。
オメデトウ
今日は夢を見れるかもしれない。