少しでいいから

October 05 [Sat], 2013, 2:08

愛してなかったよ

でも

愛おしく 思ってた

きっちり揃えた髭

似合わない三角座り

指と声

沈黙ですら

ぜんぶ愛おしかった




私はあなたのかたちを覚えた




愛してなかったよ

だから今夜は 少しでいいから




奴に気をつけて

April 02 [Tue], 2013, 0:45





いつも餃子を食べた日にキスをすることになる

いつもここの場にいない人のことばかり考える





諸々の反則ありで男女の友情はあり

奴は言った 名言のように




真面目なところが好きだけど

卒倒しそうな感覚 初めて味わったよ







赤いシャツを着こなす 奴に気をつけて

油断はできない

川の向こうにでも すぐに落ちて行くから










街は春

March 20 [Wed], 2013, 1:10


街は春

夜の訪れ

珍しく君は優しく

感嘆符を放つ





クルマが滑る

今一瞬

時間の川がキラキラしてたよ




たったここからそこまでの距離

手を伸ばしても大切なところに届かない





とても綺麗だと

そうだねと

一言ずつ交わして

あとは別な方法で

気持ちをつたえて欲しい



この春に湧く街で







ナチュラリー

December 24 [Mon], 2012, 1:40




部屋の角

ドアノブの有効活用

幅の広い肩にしがみついて

首筋にキスをする


こうするのが自然だから





早く抜いて 煙草を吸って

その仕草も においも好き




You love her.

大きな背中

とても気持ちがいいの

And she loves you.

きっとさびしい

それでも君は ナチュラリー






言いたいこと

ぜんぶ忘れるよ

今夜は









見上げた月は ナチュラリー

誰にも秘密にしておいて





マンネリズム

September 16 [Sun], 2012, 2:54




そんな言葉を知るから

そんなことになるんだよ



こんなにもこんなにも
どうしようもない二人の間にだって

訪れるマンネリ






言葉は想像を掻き立てるけど

いつも言葉が邪魔をする







優しい言葉なんかなくったって

いつも通りの道筋だって

その大きくてあったかい手で

あたしに触れる

極論をいえば
それだけでいいんだけどな






雨、いつも

June 27 [Wed], 2012, 0:58








もう次の交差点でUターンして
お互い上手に家に帰ろう

そう言い出したいけど

雨の工場地帯
光がゆらゆらして

また言葉を失う







真夜中のカーラジオからは

どこでもいいから抱きしめて

なんて

せつない歌が流れてる







なぜ苦しくなるの


なぜなにも言わないの


どこかへ連れ去って欲しいけど


いつもこんなことの繰り返しなら


もう次の角でおろして












雨が降るままの

あなたに委ねた関係です











夢のはなし (後)

May 23 [Wed], 2012, 19:02

- - - -


会場は遠かった。よく考えたら自分が今いるのは京都で、まずバスで京都駅まで向かわなければならない。電車に乗り、大阪らしきところで降りて、地下鉄に乗り換え、さらにリムジンバスで会場に向かった。
矢野くんはずっと無言だった。もしかして、私の大阪弁が気に入らないんじゃないか。同窓会のときも、自分では普通に熊本弁で話しているつもりが、みんなに「イントネーションがおかしい」と言われたな・・・と思い、
「そういえば同窓会で会わんかったね。矢野くん、Salyu好きと?」
と話しかけてみるも、
「好き」
と言われただけで、会話が終わってしまった。
私も好きったい!いつから好きと?去年のツアー行った?
と続けようかとも考えたけど、どれも、
そう。ずっと前から。行った。
という答えが想像できて、やめた。

ようやく会場に着いた。野外で、フェスのような雰囲気だった。夜に出たはずなのに、着いたのは夕方で、ライブは終わりかけていた。
最後の曲だけかろうじて聞けた。『青空』だった。ボーカルはSalyuだけど、バックバンドにくるりがいた。岸田さんはSalyuの横でギターとコーラスをしていた。
燃えるような夕焼けの中で、「あなたが好き、あなたがー好きー」と、Salyuのハイトーンが響いた。矢野くんのほうをちらと見ると、矢野くんも夕陽と同じ色に染まっていた。

盛り上がりは最高潮で、アンコールが鳴り止まなかったけど、私たちはもう戻らなくてはいけなくて、来たのと同じルートで、同じだけ時間をかけて、京都に向けて帰った。
帰り道は、私も矢野くんも興奮していた。
「青空、めっちゃ良かったですね!岸田さん入りもレアだし!いい曲が聞けましたね!」
私はなぜか敬語で、独り言のように喋っていたら、矢野くんも
「めっちゃ良かったー!最近のSalyu、メンバー入れ替わり激しくてちょっとどうかなって思ってたけど、むしろ良くなってましたよね!」
と話してくれて、
ん?それは最早、くるりでは…?と思ったけど、とにかく帰りはふたりともすごい剣幕で、今見たSalyuについて語り合った。
たった1曲、一緒に聞いただけでこんなに打ち解けられるなんて、音楽って、ライブってすごいなぁ、なんて思った。
私と矢野くんは、仲間というか、同志のような感じになっていた。


元の場所に戻ったら温泉宿で、そうだボードゲームの修学旅行途中だったと思い出した。
この出来事の間に私と矢野くんのチームはそれぞれ5マス進んでいた。

「矢野くん、ボードゲームも好きなんだね」
と最後に話しかけると、こちらを振り返った顔はもう矢野くんではない知らない人で、
「うん、ボードゲームも好き。お互い完走できるといいね」
と言った。
え、完走?と思ったけど、確かに矢野くんはそう言って、温泉街に消えて行った。




単独就寝用の大部屋、『雑魚寝ルーム』に戻ると、おびただしい数の布団のひとつに、相方がすやすやと眠っていた。
いつの間にか相方の右耳にはピアスの穴がひとつ開いていて、そのおかげでまた何ポイントか貯まっているようだった。
私はポケットから紙袋に包まれた蝶のピアスを取り出し、袋の端に、お み や げ と書いて枕元にそっと置いた。


私も温泉に浸かりに行こうと思い、露天風呂に向かった。
入り口の番台にボードが置いてあり、そこには赤、緑、黄色、紫のどっしりとした駒がマスに沿って置いてあった。
番台のおばちゃんが
「女湯なら、サイコロ、2回振って」
と言って、六角形のと、多面体の2種類のサイコロを出した。
私が振ると、ひとつは数字の3と書かれた面が、もうひとつはおばけマークが出た。
あっ、このおばけマーク知ってる!おばけを被せて、他人の駒と自分の駒を変えられるやつだよね…
と思った。
ボード上に自分のチームの駒を探すが、そもそも何色の駒を使っていたかわからない。
きっと赤?でも違うチームのを進めてしまったら致命的だな…
などと考えていたら、おばちゃんが
「3は、30分、やで。おばけマークは、気をつけて、お風呂、入るんやで」
と、注意深く言い、平仮名で『おんなゆ』と書かれた暖簾を指差した。
こんなざっくりしたゲーム遊んだことない…と、居心地の悪さを感じながら、温泉に入った。


湯船に浸かるまで気付かなかったのだけど、露天風呂はちょっとした崖の上にあり、眼下にはテニスコートが広がっていた。ざっと横に20面ほどのコートがあり、奥行きは広すぎて霞んでいる。
テニスをしているのは、よく見るとみんなボードゲーム修学旅行に来ている生徒で、BG★FESのメンバーもいた。バシバシとラリーを続ける者もいれば、ラケットにボールをまともに当てることすら出来ない者もいて、それぞれがゲームの成り行きでテニスをしていた。
なんだか、最終的にこのテニスに勝ったらゲームに勝つんじゃないかという気持ちになってきて、お風呂を出て、テニスコートに向かった。もう手元にルールブックはなかった。

崖の横に設けられた長い階段を下りてコートに出た。私が来たのは湯船の中から見た広いところとは別のところだったらしく、3面しかなかった。そのうちの1面では、高校生のような子たちが、部活でテニスをやっていた。
誰と試合するんだろう?ときょろきょろしていたら、審判台に座っていたおじさんが、「ペアを決めてください」と言ってきた。どうやら別のチームの人と組んで、ダブルスをするらしい。
コートの脇に、私とあんこまんさんが立っている。あんこまんさんは、ソフトテニスの経験があるので、硬式もとても上手い。私は、助かった!と思い、あんこまんさんに向かって、
「こんなところで会えるなんて!ゲームもテニスも一緒にやっとくもんですね!よろしくお願いします!」
と挨拶をした。
あんこまんさんだと思っていたその人は、不思議そうな顔をして、
「よろしくお願いします」
とだけ言った。私のことは知らないような感じだった。あんこまんさんではないのかもしれない。

すぐに相手チームのペアが来て、すぐに試合はタイブレイクになった。それまではどちらも自分のサーブ権のゲームを落とさず、互角の戦いをしてきたのに、タイブレイクになったとたんに、あっさり私たちのチームが勝った。
試合が終わると、相手チームのペアにひとりずつ握手し、「この試合の勝者が、ゲームの勝者です」と審判が言った。
いやまさかとは思ったけど、と、私が言うか言わないかの瞬間に、あんこまんさんらしき人が、
「私は何の根拠もなくそう思っていたけど、根拠のないことのほうが信じられたりする」
と言った。
みんなが一斉に拍手した。
いつの間にか、センターコートのように周りに観客がわんさといて、湧き上がるスタンディングオベーション。先ほど隣のコートで部活をしていた高校生や、番台のおばちゃんもいる。みんながこちらに向かってニコニコと笑っている。
私は戸惑いながら言う。
「ちょ、ちょっと待って、いいんですか、こんなラストで。みんな頑張ったんですよ、矢野くんとか…」
そうだ、矢野くん。彼はどこで負けたのだろう。
また観客席に目をやると、矢野くんは、相方であろう人と一緒に私に拍手を贈ってくれている。
光がまぶしくてよく見えない。私は泣きそうになった。
「矢野くん!エミコさんは、夢の中でゲームをして、大スペクタクルの最後は、ゴールして真っ赤なバラをもらったって言ってたじゃん!私もバラが欲しいよ。バラじゃなくても、なんでもいいから、そういう確固たる素晴らしいエンディングが欲しいよ、矢野くん!」
エミコさんとは、イチョヨメさんである。そういえば私はヨメさんのお名前を知らない。

ゲーム本来の相方の存在はどこかへ消えてしまい、私とあんこまんさんらしき人のチームが勝ちということになった。
私は、夢だったら早く覚めてくれと思った。どうせ夢だから、目を開けたらきっと安心する。そう思って、ちょっと空を見て祈ったりもした。

でも、物語は終わりを迎えてしまった。これ以上は進めない。

瞬きも出来ず、もがいているだけだった。





-おわり-

夢のはなし (前)

May 23 [Wed], 2012, 18:58


2泊3日の“ボードゲーム修学旅行”の夢を見た。

日程のすべてを使って、ひとつの巨大なゲームをする。舞台は京都。街の各所にボードが設置してあり、同姓2人でペアになってゴールを目指す。

ルールは細かく、覚えることも多いが、とても魅力的なものだった。覚えていたら最強のゲームになると思うけど、残念ながら詳細は覚えていない。
小さな文字で書かれた分厚いルールブックが配られるのだが、その冊子はさながら一昔前の携帯の説明書か、なにか契約書のようで、とても全部読めるものではなかった。進んでいくうちにルールが明らかになるという具合だった。

各所に設置されているボードに着いたら、他のチームが来るまで待つ。最低2組からプレイできるが、他所で他のチームが動いたら自分の駒も故意に動くこともあるという、理不尽ルールも組み込まれている。
ボードによって1時間、3時間などと異なるが、ある一定時間待っても他のチームが来ない場合は、そのボードはダミーということになり、そのときは発煙筒を焚いて、無念のリタイアとなる。ダミーにあたる可能性は、結構多いらしい。

耳にピアスを開けていると、他のプレイヤーが一マス動くたびに自分の駒もピアスの穴1つにつき1マスずつ進めるという有名な伝統ルールがあり、旅行の前に7つも8つも開ける生徒もいた。私は左右にひとつずつ開いていて、相方は開けていなかったので、私のチームは不利なほうだった。

夜、寝ている間や入浴中もゲームは続いているので、交代で眠ってプレイしたりするが、チームメイトと2人で一緒に温泉に入ったり眠ったりすれば必ず点が入るというシステムもあったりして、かなりの頭脳戦となる。
温泉に入ったとき、その場にいる人数によっても点が変わるので、2人一緒に入るか、1人は部屋に残って他のことをするかも考えどころだ。

私のチームは、夜の宿では別行動を取ることにし、相方は風呂に入りに行った。
チームメイトと2人で眠る者には小さな個室が与えられ、単独就寝者は大部屋(通称『雑魚寝ルーム』)に行く。私は、その雑魚寝ルームに入り、バラバラの方向を向いて乱雑に敷かれた布団のひとつを選び、睡眠をとることにした。

布団に入ったとたん、隣の布団にいたプレイヤーが、『誘惑カード』を持ち出して来た。確実にポイントを稼ぐ方法を見つけたので、一緒にやろう、と言う。
布団の中でルールブックを読み返すと、中にはプレイヤーにもダミーがいると書いてあった。誘惑カードは使い方によって有利に働くが、ダミーの甘い誘惑に乗ると、これまた発煙筒をたくことになり、一発ゲームオーバーとなってしまう。
どうやら私はこのゲームに関して初心者のようなので、断ることにした。
しかし誘惑カードの受け方や断り方についてはルールブックに記述がなかった。どうしようと思っていたら、枕がYES/NO枕になっていた。試しにNOのほうを向けて、体を横たえてみた。すると、さっきまで隣でゴソゴソと布団が擦れる音が聞こえていたのが止んだので、ほっとして眠りについた。



しかし、それから5分もたたないうちに目が覚めてしまった。
私は、修学旅行の日と、どうしても行きたいライブが重なっていて、それを当日まで、まさに今の今まで言い出せずにいた。やさしいゲームだと見積もっていたので、夜になったら少しの間抜け出せばいいと考えていた。
しかしこの状況ではとても抜け出せそうにない。
私自身も、この魅力的なゲームをリタイアすることなくクリアし、且ついい点数でゴールしたかった。
ゲームの概要は、7日かけてサハラ砂漠およそ250キロを走破し、総合タイムを競うサハラマラソンに似ている。サハラマラソンのように、無論、タイム(=ポイント)が重要になるが、完走(=ゴール)したときの達成感はきっと素晴らしく、何にも代え難いものなのだろうと、ゲームを進めていくうちに誰もが想像し、陶酔するのである。

私はルールブックのページをペラペラとめくり、何かいい方法がないかと思案した。
私用でゲームを中断することに関しての説明書きのページを見つけた。1人だけ中断する場合は、他のチームの1人を連れて行けば、天候によりゲーム中断可と書いてある。ちょうどチケットは2枚あった。天候についてはよくわからなかったが、晴れているのでいいだろうと勝手に判断した。

たくさんの人が雑魚寝している大部屋に向かって、「誰か、Salyuのライブ、これから一緒に行きませんか?」と問いかけてみた。

すぐにざわめきが起こり、いびきをかいて寝ていた人も目を覚ましているようだった。ほどなく布団の中のひとつから手が伸び出てきた。顔は見えないが、手はすっと上がっていた。
私は近づき、
「ありがとうございます!Salyuといっても、トモコちゃんのソロなんですけど、大丈夫ですか?」
と更に聞いた。Salyuはバンド名で、トモコちゃんというのがボーカルらしい。

布団の中からごそっと出てきたのは、中学のクラスメイトの男子、矢野くんだった。変わらない面持ちで、でも大人になっていた。
「おおー!矢野くんもボードゲームやってたんや!」
と私は話しかけた。
中学時代の矢野くんは頭が良く、体が大きかった。頭が良くなくて小さい私は共通点が見出せず、矢野くんと話したことはほとんどなかった。矢野くんは、口数の少ないところも変わってなくて、軽く頷いた以外に返事の言葉はなかった。
矢野くんはルールを知っているのだろうか。相方は大丈夫なのか。
不安に思ったけど、会話が成り立たないのは嫌なので聞かず、とりあえずふたりでライブに向かった。




-つづく-




Brilliant Boy Boring

April 02 [Mon], 2012, 4:39



少しだけ交わした会話

今日いちばん聞きたかった言葉



小箱

深い瞳

ぜんぶ忘れられない

むしろ記憶の中でどんどん濃くなる


どうしちゃったんだあたし







ピカプカ探検隊

January 11 [Wed], 2012, 2:41


そんな優等生みたいな顔で

こなれた感じで言葉を発して


昔のことなんて
気にしてませんなんて




ずるいよ




全然知らなかったら良かったのに

と思うけど

やっぱりそうではなくて

出会えたことはほんとすごい




このギャップ





きれいな顔 きれいな声

狂おしい

言いたいことはたくさんあっても

すぐ触れてだめになる



それだけでいい 何もいらない

と言えるほど若くはないけど

それはただ健全なこと

ああ ずっとそうだったね




いつか

ピカピカ プカプカの

理由が見えてくる

あたしにもきっと







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