誤解多い色覚異常

March 21 [Mon], 2011, 15:13
色覚異常は、色に対する感覚が正常とは異なる病気で、異常の程度はさまざまだが、ほとんどが遺伝による先天性赤緑色覚異常だ。色覚異常には、世間の誤解が多く、就職などで不利を招く事態もある。このため、本人が異常の実態を理解して適切に対応するばかりでなく、周囲の人々の理解が欠かせない。


●赤と緑が似て見える

 色覚外来を設けている三楽病院(東京都)眼科の岡島修部長によると、先天性赤緑色異常は、日本人では、男性の5%、女性の0.2%に見られる。女性に少ないのは、X染色体劣性遺伝でX染色体が2つある女性の場合は、発症しないで保因者になるケースが圧倒的に多いからだ。
 色覚異常は、異常の程度がさまざまだ。岡島部長は「色覚異常は、強度と軽度に大別すると、軽度の人の方が多いのですが、強度の人でも、赤と緑が似たような色に見える程度なのが実態です。軽度になると、自分も周囲も、異常に気付かないこともあります」と言う。
 このため、軽度の人は、日常生活ではほとんど支障はなく、
  (1)見る物が極端に小さいか、鮮やかさが足りない
  (2)周りが暗いか、ちらっとしか見えない
  (3)ぼんやりしているか疲れている
―などの誘発条件があった場合に、色を間違うことがある程度だ。

●誘発条件の自覚を

 色覚異常は、原因が遺伝子の異常なので、現在のところ治療法はない。このため、異常にどのように対応すればいいのかが問題になる。
 「強度の人は、間違えやすい色が分かっているので、自分なりに対応できます。しかし、軽度の人は、自覚症状がなくて、誘発条件があって初めて異常が起こるので、まずそのことを自覚した方がいいのです」
 色覚異常者にとって、一番問題なのは、職業の選択だ。
 「時として色を間違えるという現実がある以上、あまり向かない職業があるのは否めません。しかし、自分に向いた職業を選ぶことが大切であり、周囲の人の理解があれば、選択肢は広がります。
 米国では、色覚異常があってもインテリアデザイナーになっている人もいる。「色覚異常があっても、デザインはできるので、色に関してのアドバイスがあれば問題ないわけです」
 ところが、日本では、そこまでいっていないどころか、色覚異常の専門医さえ少ないのが現状だ。近くに専門医がいなくて困ったときには、色覚110番=電話 03(5383)2110 に相談してみるとよい。

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