小話2 

January 28 [Wed], 2009, 15:59
「それでお前は一人になったってわけか。ま、自業自得だな」

「……」

「何が間違ってるか、わかるか?」

「……正直、わかんない。
繰り返してることが悪いのか、それとも疑ったことが悪いのか」

「まあどっちもあるけど……違ぇな。
俺が言いたいことはそういう否じゃない。もっと根本的なもんだよ」

「根本的な……もの?」

「友情にくだらねえプライドを持って、形だけのものに縋ったことだよ」

「……でも、ずっと一緒に居たんだよ?
それなのに、たった数日の子と同じ……それ以下に見られるのは嫌だ」

「例えば、同窓会で会う友達っていうのは大抵、全然会ってない連中が多いよな。
だが、皆顔みれば久しぶり!って笑って声かけてくれんだろ。
ダチなんてもんはそんなもんだよ。そんなもんでいいんだよ」

「……」

「大体、好きー!なんて言い合う奴はバカップルくらいだろ。
見てて痛々しいと思うけどなー俺は」

「……結構、温かくて……私は好きだけどなー……」

「未来は目標ラインが低すぎんだよ。
温もりとかそんなんは眼中にいれんな。
自分が楽しめればいいんだよ。
自分が楽しけりゃ、きっと相手だって楽しいんだからよ。
普通に話して普通に笑って普通に喧嘩する。
それが当たり前のことなんだと思うよ俺は」

「うーん、独り善がりって言葉知ってる?」

「少なくとも俺の辞書には存在しねえな。
大体、一人で楽しいなんて思えるほど人は馬鹿じゃねーよ」

「むう……」

「それと愛情ってのは表向きに出てくるもんは簡単で偽りがあるが、
表に出さない愛情っていうのは難しい。
本当にそいつの事を想ってないと出せないもんだと思うよ」

「ん……」

「でだ。果たして未来チャンは表向き以外の愛情を持ったことあるでしょーか」

「私は……好きだし……」

「愛されたい、だけだろ?
それは愛情を求めてるだけで与えてるわけじゃねーよ」

「……」

「愛せる人間になれ。未来」

「でも、もう二度と会えないから」

「結果はどうでもいいんだよ。
お前がどう生きていくかなんだから」

「……」

「んでだ。もし次会えるときがあったら、笑って久しぶりって言ってやればいいんだよ。
相手がどんな態度でもな。それが表に出さない愛情って奴だと俺は思うね」

「……何度も間違ってきたよ。繰り返して繰り返して」

「100回中、99回間違えたとしても残り1回が間違えになるとは思わない。
それで諦めるようなら、お前等は友達でもなんでもない。
ただの傷の舐めあいしてた、自己満足の友達ごっこをしてただけの赤の他人だよ」

「……」

「……睨むなよ。
ごっこなのか本当に友達なのかは俺にはわかんないんだから。第三者だしな」

「……もしかしたらごっこかもしれない」

「それはお前が決めることだろ」

「……でも、あっちはそう思ってるかも――」

「逃げるなよ。未来」

「……」

「言ったろ。結果とか状況なんてもん関係ねえって。
お前がどう思うかだ。お前が決めることだ」

「例え、一人になっても?」

「一人になるかどうかはわかんねーけどな。
でもま、一人になっても、一人じゃない。
もう少し、お前は気楽に生きてけるようにならないとな」

「……」

いつか。また出逢ったら……そしたら私は――


※弟くんとの小話upです。筆力低めですけど、ゆっくり練習していこっと。

P R
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