永久の都ローマ 

2010年02月04日(木) 21時07分


11年前の4月、恋焦がれた永久の都ローマに一人旅でやってきた。
ファッションの都ミラノでもなく花の都フィレンツェでもなくローマが見たくて、初めてのイタリア旅行はローマ1都市1週間の旅。

コロッセオと間違えたローマの城壁を見て感動しちゃって、もう絶対ここに住む!!!と決めた早とちりな私。

そして1年後、リュックとスーツケース1個に仕事道具のパソコン機器をつめこんでてローマにやってきた。
当時はまだ仕事もなっかたし、相方ヴィーさんはおうちでずっと缶詰状態でお勉強。
あーそーぼっ!!!!と誘う友達も少なく、ひたすら時間をつぶすべくローマの町中、裏道を歩き回った。
おかげでそんじょそこらの地方から出て来たイタリア人よりローマの裏道に精通しちゃったにわかロマーナ(ローマっこ)の出来上がり。

でも住んでみるとローマの観光ポイントっていっつも人がいっぱいで行列ができてて行くのがめんどくさい。
今回イタリアが初めての母を連れて歩くためになんと10年ぶりにコロッセオやバチカンを回っています。
コロッセオは近くに住んでいたので、前はいつも通っていたし、ついつい見ほれて足下がおろそかになって何度道ばたで転んだことか。膝小僧にはコロッセオ前負傷の傷が数カ所。
でも中に入ったのは10年ぶり。

いくら物事が遅々として進まないイタリアも10年も経つと意外や意外、以前は発掘や修復中で見れなかった新しい場所がいっぱい。
せっかくローマに住んでいるんだからやっぱりたまには観光するべきですね。
でも高いっす! 見物料金!!!! イタリアで稼ぐ身の上では、やっぱりこのお値段は出すのしぶりたくなります。

バチカン美術館 15ユーロ。オンライン予約の場合は当日列に並ばなくていいけどこれにさらに4ユーロ上乗せ金額で実質お一人様 19ユーロ。
コロッセオ フォロロマーノ パラティーノの丘共通券 12ユーロ。


ユリウス・カエサルファンのあたくしのせいで古代ローマ、カエサルさんの足跡を連れ回される母には気の毒だけど、まあ、妙にレアなガイド付きということで。

「ここがカエサルの公邸があったあたり。私邸はねあっちの方。」
「ここがねカエサルが火葬されたと伝えられてるところ。」
「ここはカンピドーリオ。カエサルを暗殺した後、ブルータスとか暗殺者たちが逃げ込んだところ。」
「で、あっちがね、あのテアトロの向こう側、あの教会のクーポラが見える間にポンペイウス劇場があったんで、あのあたりでカエサルが殺されたのね。」

血生臭いお話はどーもだめな母。二千年以上も前にあった暗殺事件の跡をたどる観光はちょっと駄目です(爆)

それにしてもイタリアって観光客として回ると意外にも楽しい国、イタリア人っていい人たちですね。ってそういう言い方ってない?(笑)

住んでいると毎日のようにこのやろおおおおおおおおおおおお!!!!!と思う事が起こるのに、母とこうやって回ってみるとみんな、とっても感じがいい人たちじゃあございませんか!

電車の中で「どこのお国?」なんて話しかけてきたり、レストランに入ってみるとイタリア人と比べると小食の母を心配してくれるウェイターたち。
お店でお買い物をすると店員さんまでもが「旅行、最後まで楽しんでいってね!」なんて。

イタリア人ってこんな「優しい人たち」だったっけ???????
って、そうか滞在許可書の申請がないから高圧な態度の警察の方々とまったくお会いしないからなのかしらん?
それとも私の心が荒んじゃっているのか?(爆)

母のイタリア滞在も後少しとなりました。
でも! まだローマの観光スポットを総ナメしてません!!!!!
はー、数千年に渡る歴史があるローマの観光はそうそう簡単ではございません。




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求む 元気な神戸牛 

2010年02月02日(火) 4時11分


元気な神戸牛の素牛、但馬牛さんのオス、メス仲良しカップルさん。
イタリアに移住してみませんか?
イタリアはローマ県ののどかな田舎、パリアーノの農場で新しい牛生を夢見て移住を考えてみませんか?

あたたかな太陽に美味しい飼料。
いのししくんに馬たちひょうきんもので頑固者なろばたちが新しい友達を探しています。

最初は言葉がわからないかもしれないけど、農場主のエットレとその家族たちはみんないい人たちです。きっと住みやすい新しいおうちになると思います。いかがでしょうか?


・・・・・・って牛さんたちに直談判ができたらどんなにいいか。

エットレのオイルでご紹介したエットレ。噂に聞く美味しい和牛、舌の上でとろける神戸ビーフを食べてみたい!!!!!!
普通だったらまず、じゃあどこぞのレストランに行くと考える。
で探したらミラノに1件、神戸ビーフを食べることができるレストランがあるそーな。
でも今から予約して・・・・・実際食べれるのは・・・・・・・かなり先なお話らしい。
それじゃなかったら、今度の夏、日本に旅行して神戸ビーフを食べてみよう!と思うのが普通だと思うけど、エットレは違った。

「・・・・・という訳でね、ミカ。神戸牛をうちで育てれないかな? オス雌つがいで4、5頭づつ、イタリアに輸入できないか調べてくれない?」

牛を飼ってもすぐ神戸牛にはならないんですよ。エットレ。とっても細やかな飼育が必要なんです。

「うん! それは勉強する! 任しといて!!!!!」

イタリア人、自分が興味あるもの、情熱をかけるものだったら、まったくもってすごいこと思いつきます。

という訳で、求む神戸ビーフさんです。




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ぷんぷん! ハイエナなんだから・・・・ 

2010年01月28日(木) 20時05分

ああ、神様、ハイエナさんから私を守りたまえ。

sono incazzato/a come una iena!!!!!!
ソーノ インカッツァート(女性の場合はインカッツァータ) コメ ウナ イエナ!

と近くにいるイタリア人が叫んだら、これはかなり怒っています。

直訳しちゃうと「俺はハイエナのように怒っている!」となります。
どだいちゃんとした標準イタリア語で怒るはArrabbiare アッラビアーレ。
それをちょっとお下品にですね、あまりの怒りで荒れたり、むっかああああああとなるという意味のIncazzarsi インカッツァルシを使う時点ですでにかなり怒っていますが、それがハイエナみたいに怒っちゃっているんだから!!!!と語尾についたら、これはもう、かなり怒ってます。
八つ当たりを避けるべく、できればその場から速やかに避難しましょう。

しかし、初めてこのフレーズを聞いたとき、へえええええええ、こんなにめっちゃ怒っていると言いたいときってハイエナなんだ・・・・・と妙に感心しちゃったあたくし。

どーせ怒るならハイエナよりもライオンとかトラの方がすごくないか? って日本人の素朴な疑問でございました。

でも腸わた煮えまくりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!という感じは確かにハイエナの方が感じが出るかな?

覚えたての頃はちょっと決まり文句な感じで使っては、学校の先生たちに「女のコはインカッツアーレなんか使っちゃだめですよ!」と怒られました。
でもでもでも先生、あたし、それっくらい腹が立ったんです!!!!と言いたかったんだけど。当時はそういう手強い同居人と暮らしていたんで。

でも普段はハイエナのように怒ることよりも、あたしってハイエナの群れの中に暮らすカモ?と思うことばかりですが。
イタリア暮らしってそういうものです(爆)

先日のガス屋さんネタ、どうやらガス屋さんは本物のガス屋さんでした。
ふうううううううううううう、こんな大金取られちゃったらどうしよってどきどきしてましたが、一息つく間もなく我が家の郵便ポストには新たな請求お手紙(涙)

公共料金の請求書ではございません。
そんなものはそろそろ来るか?と心の準備もしてますから、そう驚くこともありませんが、手書きの請求お手紙はどきっっといたしやす。

今度は大家さんから。
1、昨年交わした賃貸契約書の登記に関わる今年分の税金が決まりました。よって半額は店子であるあなたが負担いたしますので、ここにその金額を請求いたします。

2、去年の土地評価額が出ましたので、これにより1パーセント 4ユーロの家賃の値上げをいたします。

尚すでに1月分を支払われていますので、この分は別に振込、あるいは現金で徴収させていただきます。


2010年 12月18日 大家より。



最初、なんのこっちゃかわからなく、相方に聞きました。
だって新年あけたばっかりなのに日付が今年の年末に近いお手紙って、何?????????
今までもちゃんと賃貸契約をしたことはあったけど、こんなお話は初めて。

「この家4年契約したけど、その間お家賃は変わらないのが契約なんじゃないの?」
「前の家で賃貸契約したときは契約の更新の登記分にお金がかかるから半分負担してねって言われたけど、まだ1年しか経ってないのに、もうこんな登記の税金の請求が来るの?????」

相方の答えは「Yes!」  がっくし・・・・・・。
「でも不幸中の幸いだよ。この値上がりも良心的なパーセンテージだよ。事務所なんか今年16パーセントも値上がりしちゃったもの。」

・・・・・・・・・・・こんなこと知っていたら、もっと安いところ借りてました。
今年はなんとか4ユーロの値上がりだけど、来年は? 再来年は???????????

4年の賃貸契約って4年間はお家賃の値上がりはないとばっかり、日本形式で思い込んでいた私にはなかなかいいパンチでございました。
イタリア暮らしも今年で10年になりますが、まだまだ青いは私(笑)

今回ガスの切り替え工事に1300ユーロかかるからなんて大家さんから聞いていたのが、実は500ユーロで、私の負担は200ユーロって言われていたけど、実際の見積もりには私が負担するレンジ台の部品交換代は本当はたった50ユーロだったと知ったばっかりで、今度は税金にお家賃値上げですかい?
ため息が出ちゃうけど、家はないと困るからね・・・・・・・・。

気を取り直して、ハイエナさんいえ、大家さんにお電話をする。
「チャオオオオオオオオオオオオオ!!! ミカ! お元気?」
こちらもハイエナさん、いえ、大家さんよろしく小ハイエナな気分で「チャオオオオオオオオオ!!! 元気よおおおおお! お手紙見たわ! で今度のお家賃払うときに一緒に銀行振込してもいい?」
「ほーっほっほっほっほ、それはだめよ。税金をもう払っているところに収入の証拠が残っちゃうとまずいから、それだけ別に振り込んでいただくか、現金を私の事務所に散歩がてら払いに来ないぃぃぃぃぃぃ?」
「ほーっほっほっほっほ、そうね、じゃあ、今度の土曜日ガスの切り替え工事が入るらしいので、そのとき大家さんにもいていただきたいって工事のおじさんが言っていたから、どうかしら? 来れる? そのときに税金と1月分のお家賃不足分お支払いするわん。」
「ほーっほっほっほっほ、Okよ。主人に言っておくわ。」

今日の午後、ガスの切り替え工事の日を先日「頑張れよ」と励まされたメタンガスのおじさんからアポが入った。
再度工事費の支払いは大家なのか、私なのかと聞かれ、すでに150ユーロもぼったくられているんだから、冗談じゃあねえええ!とあたしじゃないもーんと言ったら、くれぐれも工事の当日には大家さんにお金を持ってこいって伝えてくれと言われていたのだ。
じゃないと工事はできない!と言い切ったガス屋さん(怖っ)

なので、小ハイエナなりに大家さんに来ていただくお膳立てをいたしましたが、大丈夫か?????



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親子喧嘩も親孝行? 

2010年01月26日(火) 3時07分


母とイタリアに戻ってきて早10日経ちました。
出発する前、初めての海外旅行への不安と本当は夫婦そろって来たかったイタリアにたったひとりで来ることになってしまった寂しさと母の思いは複雑骨折状態(笑)

今回の里帰りの間に何度、「イタリアにはもう行かない!」
「じゃあ、キャンセルは自分でしてね!」なんて親子喧嘩をしたことか。

そんなどたばたがあったけど、なんとかこんとかスーツケースを作って、ローマ行きの飛行機に乗った私たち。
成田からローマまでは12時間。機上の人となってたった2時間で母はもう後悔し始めた。

彼女にとって飛行機で一番遠くまで行ったのは京都。
北海道と関西の伊丹空港までは1時間半。それ以上は彼女にとって未経験の飛行時間。考えてみたら確かに長いよね。

初めて来た成田空港も、初めて経験した出国手続きも、なにもかもが初めてで緊張しっぱなし。
イタリアに着いたら着いたで、初めて見るイタリア人たち。
そして我が相方とのご対面。
そう言えば、親元を離れて暮らしていた私のつきあった男性たちを、両親は一度も会ったことがない。
会わせたかったけど、残念ながらいつも両親に紹介する前にぽしゃっちゃったもので(爆)

水ひとつの扱いでも勝手が違う。
家の窓も鎧戸だって、どうやったらこれ開くの?
おまけに初めての海外なものだから、体を現地時間に合わす術も知らず、母の腕時計は未だに日本時間を刻んでいる。
到着2日目にとうとう緊張がピークに達したのか、母は体調を崩した。
こんなとき幸いなのはホテル暮らしではないこと。
家で日本から持ってきた食材を使って、のどごしの良いおうどんを食べる日が続いた。

去年、父が亡くなってから母を力づけようと1周忌には帰るから、そのとき一緒にイタリアに行こう、そのためにも元気で頑張ってよとはっぱをかけて来たが、長年の連れ合いを無くした悲しさなのか、なかなか彼女の気持ちをイタリアへは向けなかった。
せっかく行くんだから少しは下準備をしてよと妹とガイドブックと簡単イタリア語の会話集を母にプレゼントしたが、でもそこからさらに1歩が進まない。

私は私で1ヶ月ちゃんと進まなかった仕事を取り戻したい焦りとそんな母へのイライラと。

普段は仕事があるので遠出はできないけど週末は親子二人でイタリアの超信用ならない電車に飛び乗りローマへと通っている。
母は初めて写真を撮ろうとカメラを持った。が、残念ながら電池が切れていてフィイルムが上手く入らない(笑)

「大丈夫だよ。デジカメで撮っておいてあげるから、帰りにCDで持って帰るといいよ。」

共和国広場の地下鉄駅から地上へ上がる階段で母が感嘆の声を上げる。
初めて目にした重厚な作りのヨーロッパの建物たち。

「写真撮ってあげるからそこに立って。もっと右! あっ行き過ぎ! そこ! 止まって!」とカメラを母に向ける。
ファインダーの向こうの母に初めて笑顔がこぼれた。

たまたま私の横にいたイタリア人のおじさんが、私の真似をして母に立ち位置を指示していたらしい。

車が危ないからこっちに来てと母の背中を押したとき、その小さな背中に一瞬どきっとした。
考えたら半ば強制的に連れてこられたイタリアで彼女なりに必死に順応しようとしているのだ。

1週間経った今も母は思いっきり日本語で相方とコミュニケーションを取る。
相方の方がこの10日間でまた日本語の語彙を増やしたようだ。

「マチコサン、ダイジョウブ?」
「大丈夫、少しづつ慣れてきたよね? 最初はどーしてこんなところに来ちゃったんだろうって思ったけど。」
もちろん、相方は「大丈夫」の後は理解不能である(爆)

緊張でこわばっていた母の顔にぱーっと笑顔にほころんだとき、改めてしっかり母に私が暮らしている国を見て行って欲しいと思った。
楽しい旅行になって欲しいと思った。
そして言葉もまったくわからない母を暖かく迎えてくれた私の友人たち、相方の優しさを改めてかみしめている毎日です。

でも親子って寄れば寄ったで喧嘩もするもんです(爆)
でも親子喧嘩も親孝行のうちよ!なんてね。






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イタリアに戻って来たと実感するとき 

2010年01月21日(木) 0時33分


ああああ、イタリアに戻って来たと実感するとき。

ローマ フィミチーノ空港のエスカレーターが壊れていて重たい手荷物をひきずりながら階段を下りるとき。

ぶっきらぼうで無言の入国管理局員についつい愛想笑いでパスポートを出しちゃうとき。

フィミチーノ空港のりんごの香りのトイレの消臭剤を嗅いだとき。

だーれもいない税関を素通りするとき。

空港の玄関のむこうに照れたような笑顔の相方を見つけたとき。

ローマの環状線からナポリ方面の高速に乗るときに見えるIKEAの看板を遠くに見たとき。

冷えきったトイレの便座に腰を降ろして、うおっ!!!!とすくみ上がるとき。

朝、ラジオをつけると1ヶ月前に出発したときと同じヒットチャートの音楽たちが聞こえてくるとき。




あああああああああ、イタリアに戻ってきました。
また弱肉強食、だますかだまされるかの毎日が始まりました(爆)
確かに1ヶ月も家を開けてると、そりゃあ帰ってくるとなにかとあるのは日本でもそうですよね。
1年以上前の2008年の暮れからガスの契約をしたいと何度も電話をしていたLPガスの会社。
毎回、係員をよこすと言うも1年以上誰も契約に来なかった。
なにせ新築のアパートを借りたので、大家さんから、全部私の名義契約して欲しいと言われていたが、こんな事情でガスだけ・・・・・まだ。契約はしていないけどガスは幸い出る(爆)

今のおうち、この1年の間にマンション住民で話し合った末、LPガスからメタンガスへマンション全戸で切り替えることが決まり、昨年の10月から工事が始まり、
新年が明けたら今まであったLPガスを外すとなっていた。
どうやら私が日本に帰っている間に何度電話しても契約に来なかったLPガスの人が重たい腰をやっとあげて検針に来たらしく、契約していない私の家でガスが消費されているのにやっと気がついたらしく、「至急電話ください!」と携帯番号が殴り書いてある手紙が郵便ポストに入っていた。

1年以上ほったらかしだったのに今更なにが「至急」だよとむかつくも、真冬にガスを停められたら、それはそれで困る。

携帯に電話をしてみたら、今回はものすごい迅速で、次の日の昼過ぎに来るっていっていたのに、いきなり朝11時に来ちゃった契約係のおじさん。

相方が前もってそんな話を大家さんからは聞いていたけど、大家さんの話では私のガス使用量がめちゃくちゃ少ないので、大した金額じゃないと思うよという話で一安心していたが、イタリアは何事もふたを開けてみないとわからない。

契約係のおじちゃんに一応、何度も電話をしていたのに、誰も来なかった挙げ句にいきなり、こういう手紙は非常に不愉快だと文句を言ってみる。

「で? ガスの使用量はどれくらいになります?」
「281クーボですね。」
うん、このあたりの使用量だったとは大家さんからも聞いている。大丈夫ぼったくる気配はなさそう。確か大家さんの話では300ユーロほどだと言っていたっけ。

「で、いかほど?」
「はっきりしたところは帰って請求書を作成しないとわからないけど・・・・・」とおじさんは携帯の電卓機能を使って計算をする。

「・・・・・だいたい970ユーロから1200ユーロかな? まあ50ユーロの誤差はあると思うけど。」

はああああああ?????????? 
300ユーロくらいって聞いていたのに、いきなり4倍の1200ユーロ???????????????


納得がいかない。
これは納得がいかないぞ。

「さてとこれで契約は完了です。じゃあ、来週の月曜日に来ますから支払いお願いしますね。」

・・・・・って、はっきりしない金額にどうしろっていうのよ?

「今回のは12月末までの支払いなんで、今更銀行、郵便振込はできないから、現金を用意しておいてください。」

「現金って1000ユーロ(日本円で13万以上)も越える金額をですか? それもはっきりしない金額の支払いに現金を揃えろって、あなた2万、3万の話じゃないのよ!」

とごねてみるものの、仕方が無い。
後2週間でメタンガスに切り替わるこのマンション。後2週間しか使わないけど、真冬に暖房が無いのは困る。
ましてや今回は日本から母を連れてきているので、そんなサバイバル生活はさせられない。
イタリア語がまったくわからない母はおじさんと私の会話をにこやかな笑顔で聞いている(涙)

会社に行って相方にため息まじりに報告する。
「それって何かの間違いじゃない? だってガスは1クーボ、今はだいたい0,70
セントだよ。だから281クーボなら300ユーロほどじゃないか。」

何かがおかしいけど払わないといけない。とほほほほほほほほほ・・・・・。

恨めしげにもう一度契約書を見てみる。

・・・・・・・・・・・・!!!!!!!
あのやろおおおおおおおおお!!!!! ガス使用量をちゃっかり切り上げして300クーボって書いてある!!!!!


「メタンガスに切り替えるときはお電話ください。そのときに今月分を清算しましょう。」とにこやかにおじちゃんは帰っていったが、1年で281クーボを使った私が14日に日本から戻ってきて、たったの半月で20クーボも使うのだろうか?
まさか、この上、さらに1月の使用量とか請求して来る気か?

このガスのおじちゃんが来る前日は今度切り替わる方のメタンガスの係の人が、最終契約の確認にやってきた。
「で、ガスの切り替え工事の工事費って、君が払うの?君?それとも大家さん持ち?」

「数ヶ月前に大家さんがこの工事、自分は13万以上かぶるから、君はガスレンジの器具取り替え料として2万負担してねって言われて、もう大家さんに支払ってあるので工事費は大家さんの方が全額負担すると思います。」

ふと、思い立ちメタンガス会社のおじさんに工事費の見積もり書を見せてもらう。。

「・・・・・これとこれとこれで、合計、500ユーロかな。君には1300ユーロなんて言ったの? ガスレンジの器具取り替え料は・・・・50ユーロだよ。」

がっくり肩を下ろす私にメタンガス会社のおじちゃんが「君、中国人? 日本人?」と聞いて来た。

「日本人です」

「まったくな。イタリア人ってなんて汚いんだ。君の国ではこういうことはまず起きないんだろうな。頑張れよ。」と思わず励まされる(涙)
その横で母は無邪気に「今のはわかった! 日本人って聞いた? そうです。」と応える(脱力)

平和な国、日本から帰ってきて時差ぼけをする暇もなく、手荒いイタリア生活の洗礼を受けているMIKAです。
それでもやっぱり気持ちは「イタリアに来た」ではなく「帰ってきた」。
ただいまイタリア。

さーてとまた、頑張るぞ!




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初売りに考える 

2010年01月09日(土) 0時10分

初売りみなさん、もう行かれました?


日本は早いところは元旦から、普通のところも2日から初売りセールが始まりましたね。
私も2日の日本の初売り、行ってきました(笑)

ここ北海道の地方都市旭川には大手の百貨店はたった2件。
丸井さんと西武。
それ以外は地元旭川のファッションビルが2件となんともお寒い。
そこにもってきて去年のこの時期、北海道の地場大手百貨店の丸井さんが経営不審のため、地方都市にある支店閉店を決めた。
というわけで現在、街の中心部、一等地にあった丸井さんは閉店となり、なんとも寂れた町の雰因気を醸し出している。

明治5年に札幌に開業した高級百貨店、丸井今井を道民は親しみを込めて「さん」付け「丸井さん」と呼ぶ。
天下の三越も西武も大丸も道民は呼び捨て。でも丸井さんはいつも丸井さんなのだ。

たった二つしかなかった大手百貨店のうちの1件が閉店してしまったのだからさぞかし、初売りは人出がたった1件残った西武に集まるだろうと思ったら、開店10分後に着いたら意外にもすでに人出もはけてて、つつがなく各階をゆっくり見て来れちゃった(笑)
旭川ってほどよく田舎でいいです。こういうストレスなくって(笑)

札幌の初売りに挑んだ妹夫婦からは「こんなもの来るものじゃねええええええ!!!!」とあまりの人出の多さに戦力喪失だったみたい。

それにしても日本の皆様・・・・・・たまにしか帰国しないから勘違いかもしれませんが・・・・・
数年前と比べると全体的に単価がお安くなっていません?

2年前の初売りも実はあたくし、ここ旭川で走りました(笑)
そのとき、とあるブランドのセール除外品、春のストールが気に入ったんですが、高すぎました!!!!!布一枚に!

こんなお値段じゃ、いくらセール除外品とは言え、もう論外と思って辞めたのを覚えてます。
で今年もですね、同じブランド、同じお店でセール除外品の春のストールの新作に目をつけてしまったあたくし(冷や汗)

アホや・・・・・2年前と同じことしてると値段を見ると・・・・・・ありっ?
そりゃあ違うデザインだけど・・・・・2年前に見たストールのほぼ半額。
でセール除外品(!?)

なにかの間違いか?と他のお店もふらふらと見たんですけど、全体の単価というかセールになっているものの元値自体が2年前と比べると随分お安くなっているような。

ブランドものではない、ちょっとした雑貨だったら可愛いものでも千円以下で見つけれるなんて!!!!!!
なんかこの不況の中の企業努力ってえやつですか? お買い求めしやすいお値段設定になっていて。それでいて可愛くって質もいい。
頑張れよおおおおおおおおおおおお日本! きっとこの努力は日本経済を立ち直らせるぞっ!!!!!なんちゃって。


それに比べてイタリアは・・・・・・・・・。
みなさん、イタリアのバーゲンは一筋縄では行きませんよ!

イタリアでも冬のバーゲンが始まったようですね。
さっそくバーゲンを覗きにいった相方からは、「なんかさ・・・・今年のものとは思えないんだけど・・・・。」というコメントが来た。

そう。この夏もそうだった。
前もってバーゲンの下見をしていた私は初日に勇んで行きましたとも!
が、ない。
絶対買うぞと思っていた、ベルトもワンピもサンダルも・・・・・・つい昨日の夕方までウィンドーに飾られていたものはなーんにもない。
もう売れてしまったとは思えない。
おまけになんだかラインアップが、これ去年見なかったっけ?というものばかり。
変だな・・・・・・と結局なんにも買わないでお店を後にしたのを覚えてる。
そして1ヶ月後のもう後2日ほどで夏のバーゲンも終わるという頃、ふらっとそのお店に行ってみた。
残り物には福があったりして・・・・なんちゃって。


・・・・・・・・・福ありました。本当に。
お店の中にはバーゲン前に下見をしていて欲しかったベルトもワンピもサンダルもあったんですのよ!!!!!
そう、初日には去年の古いものを出しておいて、後出しで今年のものをセールに出していたのだ!

しかしバーゲンでもう細々と買っちゃったんで今更また衝動買いはできないと涙を飲んだのを覚えてる。
とか言いながらも夏のはじめからウィンドーに飾られていてずっと気になっていたワンピは・・・・買っちゃいましたが。
きっとみんなも同じだったんじゃないかな・・・・・。
で、そんな最後の最後まで今年のデザインものが残っていたなんて(笑)
おまけにサイズも揃っていたし(爆)

そうかと思えば、数年前の夏のバーゲンでは、これまた夏の始まりからずうっと欲しかった手の込んだTシャツを買ったときのことだ。
たかがTシャツだったんですが、アップリケや刺繍がしてあって手がかかっている分、お高かったのでバーゲンまで残っていたら・・・・なんて考えていた。
通勤途中にあるそのお店、バーゲン前に何度も売れちゃっていないか心配で見に行っていた。
これまた初日、出勤前に駆け込んでやったー30パーセントOFF!!!と喜び勇んで、人混みでごった返すお店の中でするんとTシャツをつかんでお会計にダッシュ!

ただ、30パーセントOFFなわりに、なんか高い気がするけど、まあ30パーセントOFFだから!と。

会社に着いてから、なんとなくバーゲンの戦利品のお値段に納得がいかず、 赤い文字で30パーセントOFFそして元値とセール価格が殴り書きしてある値札を見る。
なーんか変だ。バーゲン前に見ていた価格からそれほど値段が下がっていないような。

なにせデザイン事務所には紙を扱う道具はいっぱい。
上からペタっと貼られたセール価格の値札を注意深くはがし、元のお値段はっと・・・・・・・・・・・・・こらこらこらあああああああああああああ!!!!!

なんと元値の値札の上にペタっと貼られたセール価格と一緒になぐり書きされていた元値がですね!!!!!
ちゃっかり高く設定されてて、元値ねつ造(脱力)

元値をあげて、そこから30パーセントOFFされてもね・・・・・・、全然お安くなってません。
ああああああ、なのに値札の赤く書かれた30パーセントOFFにだまされた私。

ちょっと!!!!! これ!!!!税務署に訴えてやるうううううううううううううう!!!!と息巻いた私ですが、イタ友たちからは「だめだよ。そんなものを買っちゃったミカ自身がそういう悪徳商売に加担したことになって、歩が悪いよ。」

へ? イタリアって・・・・・・・こんなところにも正義はないんすか?

みなさま、イタリアのバーゲン、くれぐれもお気をつけあそばせ。





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たった1キロ差です 

2010年01月06日(水) 18時20分


3人兄弟の2番目と末っこコンビはいい味だしてます。

3歳違いのこのふたり、体重がたった1キロしか変わらない。
1キロ重いお姉ちゃんを抱き上げるとふわっと軽いのに、1キロ軽い弟を抱き上げるとどしっ!!!!!重っ!!!!

そんな大人もひいいいいいこいつ重っ!と思う弟をたった1キロ差のお姉ちゃん、笑顔でおんぶ。

人間の力って・・・・・・・すごいのね。




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恋の街、さっぽろ(笑) 

2010年01月04日(月) 20時50分

電車の窓を暖房であたためられた雪が水に変わって流れる。
でもその先から凍って行くんですけど。



先日札幌まで行ってきました。

札幌は私の生まれ故郷。
両親の転勤やなんやかんやがあってもイタリアに行くまでの人生の半分以上を過ごした私の街。
京都の短大を卒業して社会人として働き始めたのも札幌。
自分のイラストが描かれた大型ポスターが各地下鉄駅に張り出されたときは嬉しかったな・・・・・。
初めて真剣な恋なんかもしちゃったのも札幌。まさに「恋の街、さっぽろ」(爆)
大失恋をしちゃったときは、いつかは時間が解決してくれるさ・・・・なんて街の真ん中を流れる豊平川の流れを何時間もぼーっと眺めたっけ。
この河川敷、私にとってのヒーリングエリア(爆)

雪のない季節は通勤途中の北大のキャンパスや道庁の庭を自転車で横切り、北3条通りの歩道のタイルですべって思いっきり横倒し。
昔はいつかここで結婚して、きっといつまでも札幌で暮らして行くんだろうな・・・・なんて思っていた。
ところがどっこい! 人生って何があるかわかりませんね(笑)

お正月に里帰りしてくるのっていいですね。
各地方に散っている友人たちの里帰り時期にも当るので、思いがけなく東京近郊に移住してしまった友人たちが実家に帰ってくると言うので、私もいそいそ札幌まで出かけてきました。

この友人たちとはもうかれこれ20年近いおつきあい。
職業は全然違うし、住んでいるところもこの20年間であっちこっち果ては海外とお互い変わるのに、決して途切れる事がなく続いている。
「私たちきっとね過去の人生で家族や兄弟だったのよ。だからこの現世でもこうやってつながっているんじゃないかな?」なんて友人の一人が言っていたけど、もしかしたら本当にそうかも。

待ち合わせまではちょっと時間があるので、先にトイレなんか行っちゃおうかな?
なにせイタリアは外出先でのトイレ確保は大変ですから、「チャンスがあるときはしておく!」が基本です(爆)

と思って、とある百貨店のトイレに行ったら、なんとその日に会うことになっていた友人とばったり!
「もうびっくり! お化粧をなおそうと思って鏡に向かっていたら、後ろをミカさんそっくりの人が通り過ぎるんだもの!」


それにしても不思議ですね。札幌の人口は200万以上。年の暮れで賑わう町中心部には何件もの百貨店が並ぶ。
おまけに各百貨店にはそれぞれ女性客を引き込もうと趣向をこらしたきれいなトイレがいっぱい。
そんなすごい確率の中をかいくぐっての1年と半年ぶりの再会はとある百貨店のトイレでした(笑)

友人たちが予約していてくれた和食のレストランで、雪が舞う札幌の街のパノラマを見ながら、美味しい和食に舌鼓を打って。
やっぱり北海道って食材が美味しいですね。海産物の活きがいい!


盛りつけの美しさって仕事であるデザインの勉強にもなります。

札幌駅の地下鉄駅に下りたとき、もうすぐホームに入って来る電車が起す風が懐かしい匂いを運んで来た。
あ、これ。気がつかなかったけど、これって札幌駅の地下鉄駅の匂い!
昔は毎日ここで地下鉄に乗っていたんだっけ。

朝、ばたばたと札幌へ向かう支度をする私に妹が「そうだよね、ミカちゃんにとってこれが今回の里帰りで一番のお楽しみだものね。」

確かに・・・・・とーさんの1周忌は・・・・・「一番のお楽しみ」ってえ訳にはいかないからね・・・・・(苦笑)

懐かしい友人たちと美味しい和食。
なんだか「心の洗濯」のような素敵な時間を過ごしました。
本当に去年はなんだか心がささくれだつこと多かったからな(笑)




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いよいよカウントダウン 

2009年12月31日(木) 18時50分


いよいよ2009年も後数時間ですね。

こんな時間にぼよーんとブログを書いてて来年あたしは大丈夫かしら?(笑)

今年は日本で年越しそばにありつけそうです! わーいわーい!
去年は大晦日のこの日もお引っ越し作業。お昼過ぎに相方はミラノに出発し、さて日本はそろそろ零時。まさに新年!なんて時間に大急ぎで日本の家族に電話をしたっけ。

甥っ子に姪っ子、母が電話リレーで出て、父さんは?と聞いたら、今日はなんだか疲れたらしく、もう寝ちゃったのということで父の声を聞くことができなかった。

今思い起こすとあのときが最後のチャンスだったんだよね。残念です。

来年はきっときっと良い年でありますように。
来年は我が相方ヴィー助がいよいよおじさんになる予定。
意外にも彼はものすごく嬉しそうにまだまだ数ヶ月も先のその日を楽しみにしてます。

去年の暮れ、私たちとそしてお兄ちゃんたちはそれぞれ引っ越し途中ですごいことになっていた。そして約1年経って、空に飛んでいってしまった命と新しく生まれようとしている命。

先日4歳になる私の甥っ子が、「しゅんちゃんね、いっぱいたのしいこと、おもしろいことしたくって生まれてきたの! しゅんちゃんね、みんなにたのしいことうれしいことをいっぱいもってきたの!」と話していた。

小さな天使のつぶやきは意外に真実かもしれません。

子供たちはそうやって迎える家族に多くの幸せをもたらす。
来年はきっと相方の姪っ子ちゃんがいっぱい幸せをもってきてくれるでしょう。

みなさんも良いお年を。



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あームズムズ 

2009年12月29日(火) 17時55分


イタリアに渡る前に手当たり次第読んだイタリアについてのエッセイ本たち。
ほとんどすべての本に書かれていたイタリア人の生態の中のふたつ。

1 イタリアンマンマはとにかくきれい好きで自分の家の中はつねにぴかぴかに磨き上げている。
2 イタリアンマンマはパンツの果てまでアイロンかけをビシッ!とする。

当時日本では「潔癖性」なんて言葉もあったし、へーそーなんだとひとり納得した私。

しかし・・・・・どこの国にも例外というか・・・・まあ、いろんな人がいるわけで。

来春で10年目を迎えるイタリア生活の中できれい好きなイタリアンマンマと汚くても平気なイタリアンマンマでは・・・・・私の知り合った中では汚くても全然平気な方に大きく軍配が上がる。おまけにその家の荒れ方がまたすごい!!!!どうやったらここまでっ!!!というケースも多く見た。

なんだ、あのイタリアのエッセイはガセネタだったか・・・・と思うことがしばしば。
が第2項目、イタリアンマンマのアイロンがけ狂は・・・・・まじ、本当です。

反対に今までアイロンがけ放棄しているイタリアンマンマには会った事がございません。

本当にびしっとぱしっと、テーブルクロスから始まってシーツにだんなのワイシャツ、息子のTシャツ、ポロシャツ、チノパンにジーンズ、肌着にパンツに靴下。
さらにはハンドタオルまで、アイロンかけまくります。

もちろん、みんながみんなアイロンがけが好きな訳ではない。
でも愛する夫、家族のために彼女たちは外気温40度を越える夏場もアイロンがけをする。

「チャオ! ミカ! それでね・・・・・」真夏の昼下がり、一番家の中が熱くなる時間に友人シモネッタからの電話。
彼女の言葉のむこうでアイロンのスチームがシュワシュワと音を立てている。

「・・・・・まさか、こんな暑い中アイロンがけなんかしていないよね?」

「まさにしてるところ。だって明日マッシモが出張に行くっていうから、ワイシャツ用意しておかなきゃ!」

日曜に本当は仲良しのヴィ−助をお昼に招待したかったアントニオだが、「週末はマヌエラがいろいろ忙しくって。そんなところに人を招待したらね・・・・・だから食後のコーヒーでもうちでいかが?」

って、そんな奥様が忙しい日におじゃましていいのか?と恐る恐るお伺いしたら・・・・居間中に広がられたアイロンがけ作業途中現場。

「だって大変なのよ、すごい量のアイロンがけなんだから!」とはマヌ。

シーツに、テーブルクロス、アントニオのシャツ。ここまではわかる。がっ!!!!マヌウウウウウウウウウウ!!!!!! それもアイロンがけするの? と彼女のアイロンの下に引かれたTシャツ。

「もちろんよ。あたし、パンツも靴下もかけるわよ。あたりまえじゃない。」


「マヌ・・・・・・あんたって本当にイタリアーナね」という私のコメントが余程思いがけないコメントだったのか、その場にいたイタリア人全員の大爆笑をかった。

日本人である私は、実はかなりアイロンがけが好きです。
昔から週末はじっくりアイロンがけ。
びしっとかかるとすごい達成感。

彼が社会人として駆け出しだった頃、びしっとしゃきっと頑張れよ!とエールを送る代わりに彼のシャツにアイロンがけをした。

いや・・・・・本当は自分の楽しみのために相方のシャツをわざわざ洗って、せっせかアイロンがけをしていたのだけど。
一時はこのことが当時一緒に住んでいたドイツ人、イタリア人女性から「女性を軽んじている!!!!! あんたって男尊女卑な最低な男!」と相方が非難される火種を作ってしまった。

慌てた相方が「だって、あれはミカがアイロンがけが好きって・・・・自発的に・・・・」

「じゃあミカ! あたしのにもアイロンがけをしてよ!」とはドイツ女クリスティーナ。

あんたのなんか誰がアイロンがけするか! これは愛よ、愛!!!!と自分の楽しみをいきなり「愛」という大義名分にしちゃった私だけど、イタリアーナたちにとってもアイロンがけはどうやらひとつの愛情表現であるらしい。

例え自分がきらいな作業でも、どんなに暑い日でも彼女たちはせっせとアイロンがけをし、びしっとしたシャツやTシャツやパンツを愛する夫、家族にはかせるために頑張っている。

イタリアにはクリーニング屋さんの他にアイロンがけ専門家さんもいらっしゃる。これで商売が成り立つということはそれだけ需要もあるということだけど、とにかくイタリアンマンマにとって洗濯物はしわひとつなくびしっ!!!が必須のようだ。

相方のお父さんのお話。
ご両親が新婚さんだった頃、愛する夫のために新妻だったお母さんは何時間もかけ、たっぷり愛情をこめて1枚のワイシャツにアイロンをかけた。

お父さん兵役経験があるので、アイロンがけは並みの女性よりすごい腕をお持ちだ。新妻の危なっかしい手つきから彼女がアイロンがけをしたことがないことがわかったけど、そうやって一生懸命アイロンをかけてくれるお母さんを堪らなく愛おしく思ったらしい。

我が相方も兵役経験があるので、アイロンがけはできる。・・・・・があまりしない。
去年の暮れにそれぞれ巣を構えたことへのちょっとしたリベンジで最近の私は相方のワイシャツにはアイロンをかけないことにしている。
自分でできるのなら、やっていただこう。
でも本当はしたい・・・・・スチームを当てて、すっとぱしっとしわをのばしたい!という誘惑に負けそうになるのを我慢している。

だから最近はときどきこんな風景を見かかる。
只今真剣にアイロンがけ中。

日本に里帰り中の私。甥っ子姪っ子のいるここは毎日大量の洗濯物が出る。
あああああああ、むずむず、なにかアイロンがけさせてええええええええええ!!!!




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