きみはわからないひと ろく

March 20 [Tue], 2012, 10:40
「博士」といわれるその男が、そういったから仕方なく起きることにした。
でも、体中が痛い。
痛くて起き上がれない――…。

「いっ…」

声が出てしまった。
…自分の声。こんな声だったっけ…。

「リウルちゃん!!?目が覚めたのね…よかった…良かったぁ…!!」
「リウル…ごめんな…マジごめん…」
「っっっ、リウル〜〜〜!!!!大丈夫かい、起きれるかい??あ、ご飯もって来たよ、大丈夫??無理しな「心配しすぎよ!!」


「貴方達は、誰でしょうか??」


「「「え…??」」」


とっさに出た言葉がこれだった。
でも本当に分からない。
誰…??
女の子は、泣いてる。
「博士」は、言葉を失っている。
男の子は、驚いている。

「ねえっ、嘘だよね…嘘って言ってよっリウルちゃんっ!!またラルのことお姉ちゃんって言ってよっ!!」
「そうだっ、俺の事だって何度でも兄ちゃんって言って良い!!だから…お願いだ…」
「リウルちゃん…嘘って言ってよ…なんで泣かないの…ねぇ…」
「ヨウハさんも何か言ってください!!…ヨウハさんっ?」

「…リウルは、君に暴言を吐かれた事が本当にショックだったみたいだね。記憶をなくしてるんだ」

「ほら!!全部俺のせいだ!!こんな俺なんてっっ」

「ユリヤっ!!」

「死んじまえばいいんだっっ!!!!」

男の子が窓を開ける。
死んでしまう…??
もし男の子が死んでしまったら、すべて私の責任になるの??
…それは嫌ね。

「…死なないで下さい」

私は仕方なく男の子の襟元を掴んで、男の子を床に落とした。
足をじたばたさせて何かを訴える男の子は、

とっても哀れだなって。


「リウルちゃん??記憶が戻ったの??」
「…いえ、全然。むしろ貴方達のことは嫌いです。あの、今、何時ですか??」
「ごめん。あ、今??もう午後6時。部活の人しか校舎にはいねぇな」
「やっぱり思い出せないか。ごめんな、こんな馴れ馴れしくしてしまって」
「いえ。別に嫌いなものは嫌いですから。どんなに優しくされても嫌いです。それと、私はどこに帰ればいいのでしょうか」
「やっぱり、ここはヨウハさんの家じゃねぇの??だって博士なんだしよぉ…」

男の子がため息をつく。

「私、男の人の家に二人きりなんて嫌です。もし帰るなら…」

私はそういって女の子の袖を引っ張る。
女の子は涙をためた目を拭いて、

「…ラルの家で良ければいいよ??…ごめんね、やっぱり他人の家に上がって泊まるのは辛いかな」
「いえ。私はロボットです。人の気持ちなんて考えませんので。別に大丈夫です」
「そうか。じゃあ、ラルアちゃん。今日は泊めさせてあげて」
「はい!!」
「…ラルア。またな」
「うん。ユリヤもバイバイ!!じゃぁお先に失礼しまーすっ!!保健の先生も、お疲れ様ですっ」
「ええ。ここしか出番が無かったけど。気をつけるのよー」
「はぁーい」

がらっ

「リウルちゃ…、…リウルさん」
「…その「リウル」というの、私の名前でしょうか」
「あ…う、うん。そうだよ。みんなの名前の真ん中からとったの。」
「…ヨウハさんとユリヤさんとラルアさんの、ですね」
「名前覚えててくれたんだ。ありがとう。」
「いえ。…それくらい当然のことです」
「…そうだよね。リウルさん、この生活は不便かもしれないけど、だんだん慣れていってね」
「はい。…あの、私の方ばかり見ていたら…前方に人が居ます」
「え?わぁっ!!」

どんっ

ラルアという女の子が人とぶつかった。
ラルアは、しりもちをついてその場に座った。

「いたたたた…あ!!ごめんなさ…」
「エリカ様にぶつかるとは何様ですの??…あら、落ちこぼれのラルアさんとリウルさんではありませんこと??」
「落ちこぼれって何よ!!…あ、リウルさん、ちょっと待っててね…ごめんね」
「……はい」

さっきからラルアとユリヤとヨウハは謝ってばっかだ。
なんで人類はそんなに謝るのでしょうか。
分からない事ばかりです。

「あらぁ??親友とか言っていたのに「さん」付けは無いんじゃないかしらぁ??ねぇ、リウルさん??」
「親友…??そんなのいわれた覚えがありません」
「残ー念、友達が居ないのに親友まで失っちゃいましたわね!!オーッホッホッホッホ!!」
「うるさい!!リウルさんはね!!…リウルさんは、」
「あらら、言う言葉も無くしましたの、かわいそうな方で」

何こいつ…。
ラルアに言いたい事ごったごた言いやがって…。
ラルアとは他人だけどこれは許せない!!

「エリカさんという方は、頭悪いんですね」
「はぁ??エリカは世界一偉――「世界一偉い人はね、そんな事言いません」
「リウル…さん??」
「人をけなす様な事なんて言いません!!今すぐラルアに謝ってください!!」
「リウルさん!!…そんな、いいのに」
「いえ。ラルアさんは黙っていてください。貴方なんか友達じゃありません」
「ラルアさんは友達じゃなくて??ほら。やっぱり疑っ――「親友です」
「しん、ゆ…??」
「こんな人友達なんかじゃない!!ただの親友ですっ!!私の親友に謝ってください!!」
「っっ、ごめんあそばせっ」

「リウルさん…」

「何いってるんですか。親友同士が「さん」付けなんでどこにも居ませんよ。…ラルア」

「っっ…、ごめんね、ごめんねっ…リウル…」
「謝っちゃだめです。…謝ったら駄目だよ、ラルア…」
「っ、ありがとっ、ありがとっ、ありがとね…バカだよね…ラル…」
「ううん。ラルアはバカなんかじゃない。」
「…っ、うん。ラルの家、いこっか」
「…はい」
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■えるru…女の子ならしいよ。ブログを更新するは主に僕。
あ、僕って言ってるけど、今言ったように女の子。
この口調だよ。よろしくね。

▲はるru…ん、一人称は俺だしこんな口調だがやっぱり俺も女らしい。
ブログはあんまり更新しないな。面倒だし。
たまにちょい出てくるけどまじほんの一瞬。
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