
初めてショコラティエ
『Christian Constant (クリスチャン・コンスタン)』を訪れたのは、まだ2度目か3度目のパリ旅行のこと。
どうしても食べてみたかったのが、≪ソニア・リキエルのタルト≫。
特に、セレブの名前が商品名になったものだけに余計興味が湧いたものだ。
フランスが誇る世界的服飾デザイナーの一人、ソニア・リキエルのチョコレート好きは超有名。
結構あちこちに、彼女の名を冠したショコラ・メニューがあるのだ。
そんな彼女が「こんなショコラのタルトが食べたいわ。」とリクエストしたことから作られた説と、彼女の好みに合わせてコンスタン・シェフが考案した説と2説あるのが、この
"Tarte Sonia Rykiel"。
構成は極めてシンプルで、昔風の小麦粉のみで作ったタルト生地にガナッシュ、そしてバナナのスライス…というもの。
ショコラとバナナの黄金コンビだから、間違いのない美味しさなのだけど、ちょっと難を言えば、酸化防止のためにバナナに塗っているレモンの味がバナナに勝っていることかな。
(同じことを藤野先生も思っていたのだろう。ご自身の著書でこのタルトを再現した時、オレンジ汁に変えていた。)

もう1つは、なかなか食べる機会のなかったクラシック菓子、
"Barquette Marrons Glaces"
しかも秋冬の季節限定。

小舟型のサブレ・ダマンドの中には、クレーム・マロングラッセ、ラム酒風味のライトなクレーム。
そして、グラサージュで全面を被い、お馴染みの形に。
凄くノスタルジックな味。
全面パリッとしたグラサージュのせいか、ふと思い出したのは、子供の頃にお歳暮で貰うと嬉しかった、『ベルン』の"ミルフィユ"。

必ず、行きたいお店リストに入れていて、にも拘らず、4年前も去年も時間がなくて行けなかったのだが、今回は絶対絶対行こうと

小林かなえ先生の著書に、コンスタン氏にサインをしていただいたことがあったのだが、その日付を見たら、≪2003年1月3日≫と記されていた。
なんと9年ぶりの訪店だったのか
コンスタン氏は、1965年から5年間、伝説のシェフ ガストン・ルノートル氏の秘書だった。
1970年、Rue de Bacに自身のブティックを開店。
現在のRue d'Assasのブティックは、1986年から。
ちなみにキュイジニエのクリスチャン・コンスタン氏とは別人物。
私の隣に座っていたのがこの親子。
お母さんの方が去り際に、「あなた、ここのショコラのソルベを食べたことある

サフラン入りのが、それはそれは最っっっ高よ

間違えないでね、アイスじゃなくてソルベだから

」と教えてくれた。
常連さんらしく、厨房の方で預かってもらっていたキックスケーターで(2人とも

)帰って行った。