
嫌いではないけれど、割りと素通りしがちなガトーのひとつにカヌレがある。
ところが今日、「おお


」と身体に電流が走るカヌレに出会った。
しかも保谷で…
所沢での仕事を終え、帰りに各駅停車の西武池袋線

で保谷駅に下車。
駅前は雑然としているが、地図のとおり進むと、赤いファサード・赤い窓枠のフランス的雰囲気を持つパティスリー『アルカション』が容易に見つかる

建て売りっぽいマンションの1階にあるのだが、ここだけ完全に浮いている。

オーナー・パティシエの森本さんは、吉祥寺『レピキュリアン』出身で、その後フランスの地方のパティスリーで修行しただけあり、お店に並ぶのはモダン系ではなく、完璧クラシック系のガトー、ボンボン・ショコラ、コンフィズリー、ヴィエノワズリー。
壁に掛かっているレトロなフランスのポスター、店内のディスプレイ、BGMのフランス・ラジオ放送など、ちょっと下高井戸『ノリエット』に似ている。

この時間なので、あるとこ勝負かな…と思って行ったのだが、ヴィエノワズリー系は僅少だったものの、生菓子系は選択肢がかなりあった。

スタッフの女性に色々オススメを聞いたのだが、特に強く勧められたのが"カヌレ"。
森本シェフがボルドー地方の『マルケ』で修行した時にそこのシェフ(しかもカヌレ協会の会長

)から直に教わったという。
その配合と製法を忠実に、『アルカション』で再現。
外側が期待以上にカリカリと香ばしく、これは絶品

カラメル状になるまで1時間もの間焼きこむそうだが、外側の皮は思ったより厚くなく、中はあの独特の引きのあるもっちり感が、他店のものよりも強く感じる

こういうものに限って1個しか買わないんだよな

と、激しく後悔しても先に立たず
その他、生菓子系を中心に買ったのだが…
"マリリン"
チョコレートムースとクレームブリュレカフェ。
マイルドなチョコレートムースの中に、コクのあるブリュレのコンビネーションがgood

美しい概観も、数あるガトーの中ですぐに目を引く。
"シャルロット・オー・フィーグ・ボルドレーズ"
ピスタチオのブリュレにホワイトチョコレートのババロア。トップにはボルドーワインに漬けたイチジクのコンポート。
軽やかなビスキュイ・ア・ラ・キュイエール、軽やかなババロアがすっと口の中で溶けるが、味的なメリハリは今ひとつ。ホワイトチョコレートらしいミルキーさが伝わってこないのだ

結局印象に残るのは、イチジクのコンポートのみ。
"バイヨンヌ"
ナッツ入りの軽いクロッカンとアーモンドクリームの層になったガトー。
食感はカリカリ&トロッと楽しめるが、何の味も感じず、後に残るのはトップに掛かっているココアの味のみ

"ポンム・カルヴァ"
カルヴァドスでソテーした紅玉のタルト。紅玉の食感は程よく残っていて、優しいカルヴァドスの味がする。しかし、昨日あの強烈なインパクトのタタンを食べたせいだろうか…あっさりしすぎていて物足りなさを感じてしまった


後になって、もっと地方色の強い焼き菓子を選べばよかったと反省。
生菓子はクラシック系でも『オーボンビュータン』ならガツンとくるし好きなのだが、ここのは(フランスでも)地方の影響が強いのか、どこか味に垢抜けなさがあって…
でもカヌレは美味しいっ

ここに行くならカヌレを買いましょう

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