St.Pancras駅に降り立って、まず探したのは、Tubeへの通路ではなく、駅ナカにある
『Peyton and Byrne (ペイトン&バーン)』。
駅ナカ、かなり充実しています…まるで空港のように。
さて、『Peyton & Byrne』は、ブリティッシュ・ベーキングの代表的なものは、ここでほぼ全て見つけられるというほど充実しているベーカリー・カフェ。
経営者のオリバー・ペイトン氏はレストラン・プロデューサーとして何軒ものお店を開店&成功させ、BBCの『Great British Menu』という番組で審査員も務める、イギリスのフードビジネスでは有名な人物。
ブリュッセルに行く時はタリスの中でパスポートを提示したぐらいだったが、ロンドンに来る時はパスポート・コントロールがあったりと、国外に出る実感がすごくあった(イギリスがシェンゲン協定に加盟していないためらしい)。
確かに、ズラリと並ぶ焼き菓子の数々を見ても、フランスからイギリスに渡ったのだ…というほど、表情がガラリと変わる。
そういえば、平野先生が言ってたっけ…
先生の教えてくださるニュー・イングランドのお菓子のルーツは、文字通り英国。
それは、素朴な家庭菓子(おばあちゃん、またはお母さんの味)なのだと。
それに比べて、フランスのお菓子は、歴史的に王族や貴族専属の菓子職人(他国にお腰入れの際に連れていったとか)がご主人様を飽きさせないよう、次々考案したので、ゴージャスで凝ったプロならではの仕上がりのものが多いのだ。(もちろん、フランスにも家庭菓子はありますが…)
頭では分かっていることではあるが、ここの焼きっぱなし系のお菓子やパンを見て、改めて先生の言葉を思い出した。
ホールのケーキにしてもデコレーションは至ってシンプル。
それでもフェアリー・ケーキ(カップケーキはイギリスでは"Fairy Cake"と呼ばれることが多い)だけはちょっと別で、これはとってもラブリー。
特に『Payton & Byrne』のフェアリー・ケーキは、バタークリームやメレンゲ、ホイップクリームの絞り出しも美しく、これだけちょっとフランス的だよな…と思わせる。
朝5時半起床で何も食べずにイギリス入りしたのだが、あまりにも見事な典型的ブリティッシュ・ベーキングの数々に、空腹を忘れて見入ってしまった。