冬を旅する 2

February 11 [Sat], 2012, 10:29
昨日は2回目にして最後のリハーサル。


本番で履く靴で歌って身体のバランスを確認したかったので、靴持参。


さあ、はじめようというときに


「ちょっと待って下さい!靴履きます


「旅するのに靴は大事だからね


ああ、今日も一本取られた……(笑)


でも靴を履き終わって、言いましたよ。

「さあ、冬を旅しましょうか!」



タローの無伴奏合唱版を歌うために冬の旅に取り組んでから約2年。そしてこの1週間はシューベルトとの蜜月のような日々を過ごしました。それが明日で終わるのかと思うととても淋しいです。


廣澤敦子メゾソプラノリサイタル歌物語第六巻「冬の旅」

■2012年2月12日(日)14:00開演
■兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール
■4,000円 

■ピアノ:チャールズ・スペンサー

〜シューベルト作曲「冬の旅」全曲〜



冬を旅する

February 09 [Thu], 2012, 22:23
今回の「冬の旅」のリサイタル、恒例の曲目解説がないなあ、と思っていらっしゃる方、いらっしゃるんじゃないでしょうか。

何度も書こうとはしたんですけど、私にしては珍しく書けないのです。

ご存知のようにいつも私は専門的な解説というよりは、その曲に興味を持っていただけるようなエピソードや、自分の思いを中心に書いているのですが(専門的なことは楽譜を参照したり、実際にその音を聴いてみないと分からないことが多いですからね。)
曲目解説を通じてこの読者のみなさんとコミュニケーションしているのだと思っています。

しかし……この冬の旅というのは「コミュニケーションを拒絶する」曲なのです。
http://yaplog.jp/mezzoatsuko/archive/1922

なのでどうしても心を開いてこのブログにあれこれ書くと言う事が出来ませんでした。
タローで無伴奏合唱版を初演した時にはそれでもあれこれ書いています。やっぱり合唱の1パートを歌うという事で客観的に曲を眺める余裕があるんですよね。でも今とは全然思いが違うなあ。

月曜日はスペンサー氏との初合わせでした。

「さあ、始めよう」ではなく

「さあ、冬を旅しよう!」という言葉で始まりました。

世界の名歌手と共演されて来た方なので、しっかり踏ん張って全力で表現しなければ「ついていくのがやっと」になりかねません。

ピアノからはいろいろな音が聴こえてきます。風の音、葉擦れの音、犬の鳴き声、手回しライアーの唸り……これが一台のピアノから出る音なのかと驚くばかりです。


明日も合わせがありますが、明日は私から


「冬を旅しましょう!」


と言ってみるつもりです


廣澤敦子メゾソプラノリサイタル歌物語第六巻「冬の旅」

■2012年2月12日(日)14:00開演
■兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール
■4,000円 

■ピアノ:チャールズ・スペンサー

〜シューベルト作曲「冬の旅」全曲〜

寒い日には思い出す

February 04 [Sat], 2012, 16:56
昨日はとっても寒かったですよね。



これ、昨日の朝、なにげにiPhoneで天気をチェックしてあまりにも驚いたので保存した画面(笑)
大阪市内でこれは珍しいですよね。-5℃!

私が体験した一番低い気温は、-17℃

たぶんこのネタ、二回目になると思うんですけど……また書いちゃおう。

もうずいぶん前ですが年末のウィーンに姉と旅行したことがありまして。楽聖が眠る中央墓地に行った帰り、ふと見上げるとどこかの電光掲示板に-17℃の表示!このくらい寒いともう痛いというか、なんというか。初体験の気温ですからなんとも形容出来ません。

そして道はツルツルに凍っています。

でも私達、観光を敢行。ホテルに籠っていては何をしにいったかわかりませんもん。

そういやスーパーにワインを買いにいったら、当時ウィーンに留学中だったまーさんにばったり遭って、買い物を手伝ってもらいました。当時から人遣いの荒いワタシ(笑)

で、観光と言えばシェーンブルン宮殿。小高い丘の上にあるグロリエッテに行く道は雪で真っ白!!



誰もいないその道(そりゃそうだ。)を雪を踏みしめキャッキャ言いながら登り、そして帰り道……


こけました。見ただけでは分かりませんが、凍ってたんです。


スローモーションのように感じました。つるっと滑って……宙を舞い……お尻と右手をついて……


なんとかホテルまで帰ったものの、痛い。とてつもなく痛い。ひじとお尻が痛い。これは折れたに違いない。
でもその日は運悪く土曜日。翌日まで待ったところで病院はやっていない。

ホテルのフロントの熊のようなおじさんに休日診療みたいなところはないかと聞いてみたら、ここがいいんじゃない?と地図を書いてくれました。

とぼとぼと歩いて行き着いた先は、
http://www.akhwien.at/default.aspx?pid=1

めっちゃ大きい病院ですやん。どうしますのん!

ついたのは裏口らしく、どうしたらいいのかわからないので守衛さんらしい人にとりあえず


「腕が折れた


と言うてみました。こんなときに気の効いたドイツ語が話せる程しゃべれるわけじゃなし。


いきなりアジア人に「腕が折れた」と言われたおじさん、「じゃ救急ってことだね?」とかなんとかいいながら、ちょうど車で入って来たドクターに連れて行ってくれるように頼んでくれました。

大病院の救急病棟ということで、周りは血まみれの人とか、重症者ばかり。あきらかにワタシ場違い。
結局腕は折れておらず、重度のねんざ。これはこれで厄介ですよ。そしてお尻は仙骨にひび。



しかし旅は道連れ、世は情け。


レストランでウィンナーシュニッツェルと頼んだときのこと。なにせ右手が使えませんから、姉に切り分けてもらうしかありません。それを見ていた相席になったおじさんが「どれどれ、僕が切ってあげよう」と切ってくれたり、


オペラを観に行ったら偶然遭ったやはり当時留学していたO君が「そんなんじゃ帰りに空港に行く時に困るやん!」と、空港まで荷物持ちに来てくれたり。


氷点下になるような寒い日には必ず思い出してクスリと笑わずにいられない、旅の思い出です。


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