破壊衝動 

2006年02月03日(金) 22時50分


『ロマンスアバンチュール』(5)





無遠慮に扉を叩いた。
握った拳が、ぎりぎりと痛む。

「カカシ!おい、いるんだろ、カカシ!」

怒鳴っている自分に内心驚いた。それでも逸る気持ちは止まらなくて、抑えることなど出来なかった。


思えば、可笑しな話だ。
勝手にキレて勝手に怒鳴って、勝手にカカシを自分のものだと決め付けている。
それでも構わないと言って欲しかった。
それでも傍に居ていいと認めて欲しかった。
これは、俺のエゴだ。


「カカシ…っ!」
ドンッと大きな音を鳴らしてから、唇を噛み締める。
立ちくらみがした。
焦っている。どうしようもなく、焦っている。

本当に俺って、どうしようもねぇな。
それはカカシへの罪悪感か、失うことへの恐怖心か。
そんなことはどっちでもいいから。今すぐあんたと話がしたい。








「…っサスケ……」

涙と一緒に零れ出る鳴咽が欝陶しかった。ふいにむせて、咳が出る。肺が締め付けられる感覚が、消えない。

煩く叩かれるドアを開けようと思うのに、ドアの前に来て手が止まる。腕が上がらない。
サスケの呼び掛けに答えようと思うのに、鳴咽が邪魔して声が出ない。
「は…ぁっ……」
息を吐くのに精一杯で、満足な言葉など出てこない。

それなのに、どうしようもなく安堵している自分が可笑しかった。
涙は零れるのに、悲しくなんてなかった。

よかった。

サスケが、そこに居てくれる。








叩くことを止めたドアの向こうに、人の気配を感じた。

「カカシ…」
ドアに額を押し当てて、ふっと息を吐く。漸く自分が今まで息を詰めていたことに気付いた。
ふいに笑いが零れる。

「ははっ……本当、俺って馬鹿だよな」
好きなのに、こんなに好きなのに信じられなかった。

「ごめん。本当ごめん。…やっぱり、あんたがいなきゃ俺生きていけない」
打算も計算も何もない言葉は、陳腐で在り来りで何の飾りもなかった。

「好きだ、やっぱり好きだ。誰よりも好きだ」
もう離れたりしないから。

「いつも、傍にいる」

気まぐれなんかじゃない。
額を押し当てたドアの向こうから、カカシのかすかな泣き声がした。










最終話は嘘です。もう少し続いてしまいます…。全く方向が見えません笑

春・出没 

2006年01月30日(月) 22時01分
タイトルからして「は?」って感じですけど笑

今日は久し振りに暖かかったので、空気が凄く良い匂いを放っているように感じたのです。
それで嬉しくなってきゃあきゃあ言ってたら、友人に変人扱いされました。
「春になると変な人出没するって言うしね…」

えぇ!?
私、変な人…?←今更

良いんですよ、解っても支障ない人しか変人だなんて知らないから。


ロマンス〜最終話書いてます。早ければ明日にでも載せようと思います。

今更 

2006年01月19日(木) 23時35分
久しぶりに普通に書きます。今日はネタ切れ…。


本当に今更なんですけど、いま不定期で書いてる『ロマンス〜』って、全然題名と内容とがリンクしてませんね!
って、ただそれだけ言いたかったから書いてます。

どうしてあんな題名にしたんだろ。
いや、本当はですね、題名→内容の順番で話をつくる予定だったんですよ。それが何故か、書いてる間にどんどんどんどんどんどんどんどん違う方向へ向かいました。作者の技量の無さが露呈しましたね!頑張るよ〜…。
これから内容→題名に向けて引っ張って行きます。できるといいな。



あ〜…生きてるって素晴らしい。←何があったの

歯痒くとも 

2006年01月18日(水) 21時16分


なんて言えば伝わるだろう。


なんて言えば答えられるだろう。


この想いに、意味などありはしないけど。





『ロマンスアバンチュール』(4)







先程から、幾度となく時計を見上げている自分が情けなかった。吐き出される溜息が切なかった。

「はぁ…っ」
力も意味もなにもない。
断続的に吐かれる息を、はっと気付いてとめる。
認めたくない想いばかりが大きくなって膨らんで、堪らなくなる。



今日は来ないのかな。


口に出そうな声を慌てて飲み込んで、ごろりとソファーに寝転んだ。



サスケが来ない。

本人は自覚していないけど、サスケはちゃんと時間を守る人間だった。
3時間。
それなのに、今日は3時間も遅れている。


最初は疑った。
忘れてるんじゃないか、とか、反抗期なんじゃないか、とか。
でもサスケには前者も後者も有り得なかったから、すぐにそんな憶測は捨てた。

じゃあ、どうして来ないんだろう。







そして思い付いたのは、最悪の考え。
行き着きたくもなかった推測。

もしそれが現実のものであるなら、どうして生きていけばいいのか、そんなことさえ解らなくなるような自分が容易に想像できた。


目を逸らしたくて仕方ない。
頭の片隅で考えるだけで悍ましい。


ひとりになる感覚、
光の当たらない感覚。
暗闇に投げ出されるような気がした。




思わず、ソファーから転げ落ちた。突発的に呼吸が荒く、早くなる。喉を風が吹き抜ける感じがする。
視界がぼやけて、目頭が熱くなった。

もう、ここに存在していたくなかった。
いっそ死んで消えてしまいたいと思った。跡形もなく消え去りたいと思った。



それでも。
どんなに恐ろしい想像をしても、どんなに惨めな思いでいても、それでも。


もう一度、サスケに会いたい。


そう、思ってしまった。








…暗っ!!!
死とか言ってるけど、カカシさん大丈夫かしら。←いや、お前だろ

こんなに暗くなる予定じゃなくて、しかもこんなに長くなる予定もありませんでした。うわー、当初の予定の二倍くらいの量になってる。頑張ろ。

王JAPANのユニフォーム披露素敵でした〜!期待してます!
春のセンバツ、入場曲『青春アミーゴ』だそうです。…どうなの?笑

最低条件と最短距離 

2006年01月08日(日) 22時32分


なにも話してくれなくて

なにも教えてくれなくて

なにも背負わせてくれなくて

なにも与えてはくれないけど。


それでも、俺は。




『ロマンスアバンチュール』(3)





カカシを、避けてしまった。

昨日の昼間、街でカカシを見掛けてからずっと胸中を渦巻いているモヤモヤが消えない。

ー俺が知らないあんたは、見たくない。ー

自分で自分の考えに笑ってしまった。どこまで独占欲と執着心の強い男なんだ、俺は。女々しくて情けなくなる。

それで、今日カカシの家に行けなかった。
いや正しくは、行っていない。
壁の時計を見上げると、約束の時間は間もなくだった。もっとも明確な時間なんて、あってないようなものだから日頃から気にはしていないが、しかし行くと言った以上、行かなければいけないと思ってしまう自分の生真面目さにうんざりしていた。

あれほど恋焦がれていたはずなのに、今日は会いたくなかった。
会いたくないと思ったのは、初めてだ。


行かなくてもいいだろうか。

自分だけが酷く執着しているようで、想っているようで、愛しているようで。結局はみんな同じことなのに、微妙に違う。
そんないっぱいの気持ちを、行き場のなくなったこの気持ちを、どこへ向ければいいのか解らなかった。
自分の気持ちと同じだけを期待してないと言えば嘘になる。
同じだけ想って欲しかった、同じだけ愛して欲しかった。



もう、寝てしまおう。

そう思って目を閉じた。
けれども何回も寝返りをうった揚げ句に浮かんで来たのは、憎む気持ちでも疎む気持ちでもなく、カカシの哀し気な目だった。
俺はあの視線が気掛かりだった。俺でさえ見たことのない視線に嫉妬した。それを思い出した。



俺が今、しなきゃいけないこと。
無駄に自分を庇うことじゃない。自分の想いだけを守ることじゃない。


あんたに会いに行こう。
あんたに会って、何も言わずに抱きしめてやろう。

思いついた頃には既に、躓きながらも玄関を飛び出していた。








そろそろ終わりが見えてきたかな…いろんな意味で笑
前にもこんなネタで書いた気がしないでもない。考えてることはいつも同じ。
毎日寒くて死にそうです。風邪は絶対ひけないので、健康管理には本当に気をつけてるんですが、頭痛いよ…。

あ、余談ですが、今年の大河は久々のヒットですね。子役の子上手。どうなるか見物です。

駆け出した僕を許して 

2006年01月07日(土) 0時37分


逃げてしまった。
見過ごしてしまった。
見ていたくなかった。

俺が知らないあんたは、見たくない。


なんて利己的で自分勝手な考えなんだろう。自分で自分にうんざりする。

あんたの全てを知りたいと思った。
全てを俺に向けたいと思った。
俺が全てを支えてやろうと思った。
たいした自惚れ。
たいした自信過剰。



どうしようもなくて駆け出した。
そんな俺を許してください。




『ロマンスアバンチュール』(2)





誰かに見られている気がして、思わず振り返ってしまった。
でも目に入るのは寒風に晒された街の風景だけで、自分に向けられた視線は感じなかった。

気のせいかな。

そう思った瞬間、誰かの肩にぶつかった。結構痛かった。
曖昧に謝って、その場を後にする。他人の肩に激突した自分に少し動揺していた。
俺は、何をやってるんだ。




サスケが帰ってしまって、いなくなってしまって。
光が閉ざされたような気分になった。

居て欲しかったけど、言えなかった。
依存しているのを認めてしまうようで、怖かった。

「傍に居て欲しい」と、その一言でさえ言えない。

俺はどこまで欠落してるのか。
自嘲したいのに、それも出来なかった。
弱い自分を認めたくなかった。

なんて自尊心
なんて高慢



一人になりたくなかった。
孤独が怖かった。
サスケを帰してしまったら、本当に独りになってしまいそうで泣きたくなった。
でも帰してしまった。
帰してしまって、でも一人になりたくないから街へ出た。


サスケが知ったら、怒るだろうか。
もう怒ってくれて構わないと思った。










2006年初〜★
…がこんなんで良いんですか?←人に聞くな
や、続き書きづらくてさ!笑 遅くなって申し訳ないです。
でもね、まだまだ続きますよ…続いちゃうよ…どうしよ…汗
この二人どうなるんでしょう、私も解らない。←無責任…

3も頑張って書きます。多分5くらいまで続くと予想されますが、でもまぁとりあえず3を。この連休中には書きます!

あけまして。 

2006年01月01日(日) 22時34分

あけましておめでとうございます!!


2006年ですね、戌年ですね。
我が家の犬も今年で13歳になります。犬好きだからなんとなく嬉しい戌年。


昨年はなんだかんだ言って多忙で…更新が滞り、申し訳ありませんでした。
今年はと言うと。
誠に残念なことに、去年より忙しくなる予定…です。←こいつ駄目だ
なので、時間あるときに頑張ってちょこちょこ書けたら良いなぁと思います。


今年こそは本誌での王子復活を願って!!
カブト出たね、あのエセ眼鏡。大蛇姐さん恐かった…笑
王子が復活すれば創作意欲湧くこと間違いなし!!なので、一日も早い復活を心より祈っています。

今年も長い目で生温く見守ってやってください。よろしくお願いします。



少し前の話ですが、冬の話題はまた近いうちに叫びます。サスカカじゃないけど笑←ふざけんな



どうでもいい私的な話ですが、今年は『NO.6』年です。
200「6」年、「イヌ」カシ年ですから!!
そんでバッテリ映画化♪
キャストは巧→Y楽くん、青波→K木くんが良いな、と世間で言われる今日この頃。
…私もオモッテタヨー。
や、みんなイメージ一緒なんだね。確かに中学生の巧を今演じられるのはY楽くんしかいないと思います。大好きだ…。『星になった少年』見た。ずっと号泣してた。あんなに泣いたのは久しぶりでした。本当素敵。巧になってくれ笑




…本当どうでもいいですね笑

今年もこんな調子で頑張ります。
エイトさん、頑張ろうね〜!!

太陽としての存在意義 

2005年12月28日(水) 23時32分


哀しい瞳


霞の晴れない空


少しで良いんだ、


あんたの
太陽になりたい。




『ロマンス・アバンチュール』






今日も、寒い。
木枯らしが吹いて、枯木を揺らす。
身を切るような寒さだ。
空は曇ってるのか晴れてるのかよく解らない。太陽が、ぼんやりとしては光り、光ってはぼんやりを繰り返す。
けど空なんて見てるだけで寒そうで、視線を自然と下げながら寒さを全身で受け止めて、街を歩く。


寒い寒い寒い寒い。
襟をこれでもかというほど伸ばす。なのに鼻先まで隠れてくれなくて、思わず、目を細くする。乾燥した眼球が痛い。


寒さでひりひりと痛む鼻を抑えながら、ふと視線を上げると、見知った人物の背中を見つけた。
さっきまで一緒にいた。

「カカシ…?」
思わず声に出してから、すぐ口をつぐんだ。



さっきまでカカシの家で一緒にいた。
つい10分ほど前、俺が帰ると言ったら、「そっか、ばいばい」と言って送り出した。

どうして外にいるんだ。

…俺に言えないようなことなのか。



今すぐ問いただしたい衝動が全身を駆け巡って、血がどくどくと脈打った。
誰でもいいから捕まえて、とにかく殴ってやりたかった。
突発的に沸き上がった乱暴な感情を、制御することが出来ない。


それでも
カカシに近寄ることが出来なかったのは
俺に、あんたに充分愛されてる自信がなかったからだったのかもしれない。










はいっ、今日はここまででございます。
ぷちネタ思い付かなかったので、いままで温存してたネタ使いました。「太陽」。…季節感ねえ!!笑 で、多分連載します、不定期で。←これがダメなんだ
全部書いたら、加筆修正して出します。出せると良いね笑


つかエイトさん怖いよ笑
なんなんだよ、さっきのメール。怖いよ…。
まぁでも約束は約束だったもんね!!一日サボったけどね!!←最悪
今日は書きましたよ〜。

そういえばさっきもブログ書いたよね。今日二回目?うわ〜、初回くだらないこと書いてる…笑

明日ですよ、明日。
みなさん今日は早めに寝ましょう。

いよいよ… 

2005年12月28日(水) 17時32分
明日で す よ !!!


うは〜、冬!!
冬ですね冬ですね。
今からやばいです、心拍数上がりっぱなしです。
だってだって、この日をどんなに待ち侘びたことか!←変態だあ〜


今年はですね、残念なことに…というか誠に不逞な話なんですが、サスカカはエイトさんにお任せしてあります!
エイトさん、頼みました…、宜しくお願い致します!!!←無責任…
ちゃんとお金は払うからね!笑


いや、今回はほら…
西を攻めますから!!(ホールの話です)
私の欲しいものは西にあるんじゃああぁぁぁぁ!!!!!

はぁ…はぁ……


あ、なんかぶっ飛びましたね、馬鹿みたい笑

そんなわけで(?)
明日は思う存分楽しんで来ようと思います!

行ってきま〜す♪

君を恋うる 

2005年12月26日(月) 19時11分


何故か

君の声が聞こえなかった。

近くで聞こえた筈なのに。


何故
何故
何故

何故…。




「髪、切ろうかな」

髪の先を捕まえて、引っ張ってみる。
女みたいなことを言ってしまった。
でも確かに、伸びたのだ。
この前切ったのはいつだっただろう。

「…良いんじゃないか、今のままで」
後頭部に、息がかかる。くすぐったい。

「そうかなあ」
後ろに体重をかけて、髪越しに天井を見上げる。
ソファがぎしりと鳴った。

手が伸びてきて、俺の手を掴む。
髪をいじっている手を。
「切るなら切ってやっても良いけど」

サスケは器用な子だった。何をさせても上手かった。
髪を切ることも、任せてもいいと思えるくらいにだ。

「でも俺は、今のままでいいと思う」
サスケは「いい」とは言い切らない。こういう時、いい子なんだなと思う。
だからこそ、甘えてしまう。
「どうしてそんなに言うの〜…」
ふざけて、もっと体重をかけてみる。
サスケが一瞬息を吐いたのが解った。

「だって、」
サスケの顎が肩に乗る。心地よい重さと耳朶にかかる吐息に安心する。





「髪切るの、失恋した時だろ?あんた失恋なんかしてないから」







「…サスケ、それ女の子の話だよ」
「え、…そうだっけ」

サスケは、ふっと息を吐いてから俺の顔を覗き込んだ。
「そのわりには、あんたの耳真っ赤だけど」
口の端を微かに上げる、独特の笑い方。
「…うるさいっ!」


耳鳴りがした。
頭に血が昇ったからだろうか。
サスケの顔をまともに見れなかった。


「カカシ…?」


あぁ声が聞こえない。
近くで聞こえた筈なのに
何故何故何故何故。



「サスケの馬鹿〜…」

もう髪なんか切れないじゃないか…。










…はいっ!
馬鹿ですね、私が馬鹿だ。
えぇ、エイトさんと約束しました。

サスカカリハビリします!!!

目指せ毎日ネタ一個更新〜!!←自分で自分の首絞めてる

在り来りネタですいません。
でもさ、失恋で髪切るのって、かなり髪が長いとき言うんですよね。
「髪の長い子が好き」
という男子のために一生懸命伸ばした髪を、失恋して必要なくなるから切るんですよね、本来は。

カカシ全然関係ない笑

あ、その後としては、結局サスケはカカシの髪を切ってあげました。サスケは切った髪の一本を、お守り代わりに忍服のポケットかどっかに忍ばせてるみたいです。呪い人形か?笑
でもその事実をカカシさん本人は知りません。
サスケ...
P R
2006年02月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28
最新コメント
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:messiah-rrr9
読者になる
Yapme!一覧
読者になる