アートメーク、相談相次ぐ 医師なし施術横行 治療費トラブルも
2011.10.31 [Mon] 09:00

 化粧をしなくても眉や唇などを美しく見せるとして広がりをみせる「アートメーク」に絡んだ相談が全国の消費生活センターに相次いで寄せられている。施術は本来、医師免許がなければできないが、サロンなどで違法に行われるケースが増加。失敗した場合などには治療費をめぐるトラブルに発展することもあるといい、国民生活センターは注意を呼びかけている。

 アートメークとは、針を使って皮膚に色素を注入することで、化粧をしなくても眉、唇、アイラインなどの色合いを美しく強調させる施術のこと。米国では「コスメティックタトゥー」などとも呼ばれる。

 全国の消費生活センターに寄せられたアートメークによる健康被害の相談は平成18年から5年で121件。「アイラインのアートメークをしてもらったが、誤って目の下に色が入ってしまった」「友人の自宅で施術したが、眉の形が左右でずれて形も変になった」といった被害が報告されている。

 また、目の周りや眉に皮膚障害が残るなどの被害を訴えるケースもあり、「眉の周りが赤く腫れ上がって痛みがある」「角膜に傷がついた」といった深刻な相談もあった。

 国民生活センターによると、アートメークは医師免許がなければ施術できないが、多くがフリーペーパーや友人の薦め、インターネットなどで情報を入手。医師のいないサロンや美容院、個人宅などで施術を受けていた。ネット上では施術器具が2万?3万円程度で販売されるなど個人が手軽に入手し、施術できる状態になっている。

 また、イメージと違ったり、失敗したりした場合に、治療費をめぐって、施術者側とトラブルになるケースも。除去には医療機関でレーザー照射を繰り返す必要があるなど相当期間の通院が必要で、自由診療となるため、費用も高額になるという。

 国民生活センターは「アートメークは入れ墨の一種。どうしても希望する場合は医療機関を利用するように」と呼びかけている。

だましの手口

 

津波時、水門を遠隔操作へ…消防団員の犠牲防ぐ
2011.10.31 [Mon] 06:00

 津波が河川を遡る恐れがある時、水門を安全・確実に閉鎖するため、国土交通省は、北海道から宮崎県までの太平洋側に注ぐ1級河川を対象に、すべての水門について遠隔地から開閉操作できるシステムを導入することを決めた。

 東日本大震災では水門閉鎖などに携わった多くの消防団員が犠牲になり、同省では今後の人的被害を防ぐことが急務として、数年以内の整備完了を目指す。

 国交省は2011年度第3次補正予算で、遠隔操作のシステム構築費用を含め、河川津波対策に約77億円を計上した。当面、東海、東南海、南海などの巨大地震が予想され、大都市の多い太平洋側を先行する。

 同省によると、太平洋側の1級河川にある水門188基のうち、荒川や淀川などの62基はシステム導入済みで、離れた場所からパソコンなどで開閉操作できる。しかし、1基あたり数千万円のコストがかかることもあり、利根川、木曽川、四万十川などにある126基は危険を承知で現場まで足を運ばなければならない状態だ。北上川をはじめとする被災地の河川でも多くの水門は遠隔操作できない。東日本大震災では河川の水門や、海沿いの防潮堤の門扉などの閉鎖作業に伴い、70人以上の消防団員が死亡・不明となった。

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