おかあさんの卒業式

March 06 [Sat], 2010, 11:08
母が和服で「式」という名前のつくものに出たのは、葬儀と結婚式を除いては、わたしの入学式が最後。

あの頃は黒羽織全盛期。
やわらかものであればどんな着物でもそれなりに見えたものです。
羽織なしなんて考えられなかった頃。

その後、参観日のたびに着物姿のおかあさんは少なくなり、当然、黒羽織も消え、気軽な小紋さえもなくなり、無難なパンプスを教室に抱え、よそいきのスリッパがやけに目立ってました。
おかあさんは子供の成長を思い、ハラハラしながら、授業を見守り、ときにはジャージで課外授業に参加。

ツィッギーで超ミニの洗礼を受けた世代です。
嫁ぐ前に親が用意した着物は引っ越しのたびに減ってゆきました。

和ダンスは幸せな結婚の象徴で、日々の生活に追われ、ありがたさをかみしめる余裕もなく毎日が過ぎてゆきます。

父が結婚当初着替えていた普段着も袖を通すことはなくなってました。
家に帰ってくつろぐ余裕よりも仕事の疲れのほうが大きかったはず。
母も外で働き始め、夫の半衿をつける時間さえ工面できなくなってました。
ワイシャツもクリーニングにまかせるほどです。

母は着物が似合います。
もちろん父も。

着てください、とは言いません。

洋服は個性を表すものです。
同時に社会性も求められます。

着物ブームは過ぎ、ファッションのひとつになってます。
喜ばしいことです。

ただ、懸念することがいっぱい。

着物がワードロープのひとつになっている場合は感じないのかもしれません。
着ないひとからみると、気合が入りすぎていると思われます。
・・・そんなつもりじゃないのに、と思っていてもなおさら。

卒業式は本人が主役です。

おかあさんは子供が難色を示したら、いさぎよく洋服で行ってくださいな。
主役は保護者じゃない。
誂えた一張羅を着るための場所かもしれませんが、それが一番優先されるものではないです。

きれいなおかあさん。

自分だけが納得するスタイルではなく、子供の立場も考えて、場にあった着こなしができなければ、浮いてしまいます。
子供のおかあさんということを忘れないで、着るのならいいんですけどね。
ファッションショーだと思い込んでるのなら、子供がかわいそう。

This is it

November 03 [Tue], 2009, 0:56
数日前に彼の最後の映像を見てきました。
悲しかった。

もう少し、自分の中で感情がこなれて、うまく消化されるまで、文字とかネットどころか、声に出して感想を言おうなんて思ってなかった。
そう、追加公演が決まったらしいんです。
二週間、猶予が増えたってこと。

マイケル・ジャクソンの熱烈なファンではありませんでした。
CDも一枚も持ってないし、レコードも、ね。

彼と仕事で深くかかわった(そしてその作品は大ヒットした)人と親しくなって、彼の表舞台以外のことが、ときどき会話の中に入っていた。
ゴシップ面ばかりがクローズアップされていて、作品を評価するマスコミは少なく、わたしに至っては「ネバーランド」が何を指すのかも知らなかった。

男児に対してよからぬことをしているという風評くらいで、とにかくスターで、家族でデビューして、一番才能があって、妹はジャクソン5には入っていないジャネットだってことくらい。

音楽はジャネットのほうが好みに合っていた。
同性だからなのかもしれない。
TOGTHER AGAINやANYTIME ANYPLACEはずっと名曲だと思ってます。

彼がなぜ豪邸を作ったのか。
映画館や遊園地を敷地に完備して楽しんだか。

子供として過ごせなかった時代は帰ってこない。
お金で買える虚構だと馬鹿にする他人もいる。

自分が二十四時間、自分と違うイメージだけで動く。
作り上げた自分から解放されるには、あの豪邸は必要で、自分のことをくすんだ色のついた目線で見ない純粋な子供たちと過ごしたかったのがなんとなくわかる。
大人と過ごし、ショービズだけで、普通の少年時代が損なわれたら、疑似体験であっても取り戻したいと考えるのはおかしなことではない。

断言できる。

普通の子供時代は帰ってこない。
一瞬でもマイケル・ジャクソンというスターじゃない素の自分をさらけ出すのが何がいけないんだろう。

映画はファンのために作り上げる「非日常」のための地道な作業が詰まってます。
編集されていても、彼の誠実で謙虚な人柄はファンじゃなくても伝わってくるはず。

ひとつ、気になったことといえば、ステージ上でジャクソン5のリハのときに、遺産相続の対象から意図的に外されていた親族の名前を言ってました。
仕事では感謝するが、息子としては認めたくない、と聞こえてきて、それだけでも心苦しくなります。

自分で家族は作れるけど、生まれてきた最初の家族は選べない。
彼にとって、幸福な家族は・・・・・・本人にしかわからない。

映画を見ていると、痩せた身体でよくあれだけ動いて、指示を出して、歌って……
リハ自体が奇跡。
あんなにやつれた姿で踊れるのは、本当に最後だったんですね。

ラストショー。
SEE YOU JULY!

彼が生きていたとしても、もう、最後だったんだと、画像を見ていると誰でも感じ取れると思います。

もう充分だよ。
生き急ぎすぎて、手の甲ですら、痛々しかったです。
スターはスターのまま居続けるのは、正直すぎる人にはとてもつらい。
彼はスターだけど、ひとりの人間でお父さんなんだから。

地元球団という黒船洗脳

October 26 [Mon], 2009, 16:20
数日前、野村監督の楽天での最後の勝ち試合を見に行った。
3連勝で日ハムに流れが完全に移っていたので、まさか勝つとは思わなかった。

勝った。勝った。
よかたねぇ。

田中投手、よく投げ切ったよ。
アウェイのようでアウェイじゃない微妙な札幌。

ヒーローインタビューは田中投手。
足早にドームを後にする日ハムファンが大部分だった。
その中に居心地が悪そうに日ハムのレプリカのユニフォームやマスコットキャラのかぶりもの、小さいメガホン1セットを持ちながら、おずおず彼のインタビューに控えめながらも好意的に応援していた観客もいた。

結局、野村監督は微妙な場面でのそのそ出てきただけ。
翌日が最後の楽天での試合となって、民放でのインタビューや特集を見た。

ごせんまんえん。

少なすぎませんか?
楽天をクライマックスシリーズに進出させるほどの実力があるのに。
契約期間満了って、野球界の派遣切り?
身の丈に合わない年棒の監督はほかにもいるでしょう。

別に楽天ファンでも、アンチ日ハムでもない。
どちらかというと、いきなり「地元に球団ができました!応援しましょう!」という流れに乗ってしまう地元住民の心理がわからない。

北海道は巨人ファンかアンチ巨人でくくられて、たまにサブカル気取りの不思議ちゃんが西武ファンを自称していたほど。
そんなひとたちも、みーんな日ハム。
楽天もそうだったら、いやだ。

洗脳ですかね?
サッカーもコンサやベガルダを考えたら、同じなのかも。
P R
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