何もかも憂鬱な夜に。

March 07 [Wed], 2012, 22:53

ピース又吉氏が解説を書いているということで、話題の一冊。


私もテーマに興味があったので、探してみたものの……よく行く書店は全滅。
結局、ネットを頼って取り寄せることとなる(不満)


レビューの重複にもなるが、意外と薄いな〜が最初の感想。
でも、一気に読めた。


そして暗かった。


揺れる、人間。


善と悪、理性と本能。
それらは対極と見なされながら、実は非常にあやふやなものなのではないかと感じた。


いろんな見方が出来る作品なので、正直何から語ればいいのか迷う。。。


まず一つに、死刑になるかどうかの部分での「話題性」。
死刑“廃止”論に対する主任の思い。
そうして、我々一般人の個人的感情。


光市の事件での「勝者はいない」という言葉が蘇る。


今、我々はどんな事件にも比較的容易に・表面上のレビューを付けて流すことが出来る。
それは数という形で力を持ち、やがてそれが主流であるかのようになってしまう。
この数、が侮れない。いわゆる“炎上”というコトバにも現れるように。


私達は知らず知らずの内に善を数として象っているのではないだろうか。
もちろん、事実は事実として……負うべきものの存在に変わりはない。


だが、生きる権利を奪うこと……それそのものに意味はないのだと思う。
登場人物・山井は「自分に生きる権利、何かを得る権利はない」と考えている。
遺族の為に早く消えること、それが在るべき姿だと。


確かに彼のしたことは何をもっても拭えない。
しかし、彼を知ろうと・見ようと・その命に責任?を持とうとする“数”は幾らあるのだろうか。


人間一人。


殺された側も、殺した側も。
私と同じ時間を歩んでいる。
そう思うと、気持ちが悪くなりそうなほど、この世界は重みを増してくる。


そんな当たり前のことに気付かせてくれた。時間を置いて、もう一度読みたい。


更に又吉氏の解説がとても良かった。
芸能人のカキモノを斜めに見がちな私なのだが、その姿や言葉の選び方に申し訳なくなるほど純粋な想いを感じた。


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