お知らせ:このブログについて 

September 03 [Mon], 2012, 18:09
 名短大のまつもとゼミブログに始まり、その後研究室ブログとして細々と継続?されてきた当ブログですが、このたびリニュアルすることにいたしました。
 当ブログは、記事の保存のためこのまま残しますが、基本的に更新されません。

 これから、新しく更新されるブログは、以下になります。

香川大学教育学部松本博雄研究室―松井剛太研究室―香川子ども子育て研究所 共同ブログ
http://kagawa-child.blogspot.jp/

 このブログは、タイトルのとおり、松本博雄研究室と、同僚そして大切な研究仲間である松井剛太先生の研究室、ご存じ公私ともにパートナーである常田美穂さんが手がける香川子ども子育て研究所(NPO法人わははネット)の3者が共同で研究成果を発信し、訪れていただくみなさんと共有することを目指して設けられたものです。
 まだまだ工事中の部分も多いですが、詳細については、3者の共同ページである以下をご覧いただければ幸いです。

Kagawa Child Research Websites
(香川大学教育学部 松本博雄研究室・松井剛太研究室/香川子ども子育て研究所 共同ポータルサイト)
https://sites.google.com/site/kagawachild/


 なお、上記のサイトはあくまでポータル(入り口)としてのサイトですので、
  松本博雄研究室のページ
  http://www.geocities.jp/hiroo_ba/
 については、これまでどおり研究業績のページを中心に更新されます。


 1人では難しくとも、3人寄ればなんとやら。
 リニュアルのねらいである、定期的な情報発信を目指していきたいと思います。
 今後とも、よろしくお願いいたします。
 

ブナのお話 

May 25 [Fri], 2012, 8:41
 先の土曜日。保育プラザで0歳児保育講座。
 「いつもの話」のはずが、tomoの運動会の裏で気負いすぎたのか、はては初めての東京で頑張ろうとしすぎたのか?!欲張りすぎて中途半端な感じになったなあ、と大変に反省。ホントすみません。
 全体的な話/0歳児の発達の基本/0歳児保育の話、で、何というか一つの皿に盛りすぎでしたね。
 前菜でおなかいっぱいに作りすぎました(アレは1頁が妥当だなあ)。最後は焦っててわけわかんないし……。
 遠くから聞きにきてくださった方本当にすみません……。次にお会いする機会あれば、頑張ります!
 0歳児保育実践の話でできなかった部分、「子どもとつくる0歳児保育」&「現代と保育」80&82に書いたので、そちらでぜひぜひ! やあやあやれやれ。

 0歳児保育では、幼児につながるなにを大切にしたらいいのだろう、ということが全体的なテーマの一つだったのだが、最後に司会の先生から話していただいた「橅の木」のお話が印象に残る。
 ブナは「橅」の文字どおり、ヒトの視点からみると役に立たない木と思われているけれど、豊かな森を維持するにあたって、森全体の生態系の中で果たす役割はとても大きくて。
 ……という話だった気がする。

 0歳児保育での経験は、記憶に残るわけではないし、それが大人になって何の役に立つかは正直見えないけれど、では子守りでいいかといえば、やっぱりそれは豊かとはいえないのではないかと。
 保育における配慮の中で、ヒトとの出会いの時期として豊かな経験ができる時期であることが分かっているわけだから、その実現を保障するのは大人の役割かな、と思うのです。

 というわけで。魅力的な話をするのは難しい!ですが、試合は今日で終わらないので、次、一生懸命やります!

乳幼児期の豊かさとしての“ムダ” 

April 13 [Fri], 2012, 17:50
大学のメルマガに寄稿するために、以下の小文を書きました。
一足先に、ここで紹介したいと思います。
______

 ある教え子から聞いた、彼女が4歳頃の思い出です。
「……幼稚園のテラスの水道で友だちと2人で手を洗っていたときに、突然友だちが『私、石けんで顔を洗っているときに目、開けられるよ!』と言って実践してくれたのを覚えています。それを見た当時の私は衝撃と感動でいっぱいになり、その日帰ってから練習したのを覚えています。……今考えるとマジでどうでもいいことですけど、当時はかなり重要な使命に思えていたみたいです。……」
 幼児期のうちに「石けんで顔を洗うときに目を開ける」技ができないと、大人になったときに困ったり、逆にそれを身につけると、これからの人生がすばらしく切りひらかれたりするでしょうか。もちろん!そんなことはないでしょう。
 
 考えてみれば、乳幼児の行動は、大人の視点から見れば「ムダ」に見えることだらけです。いっぽうで、そんなことに熱くなり、夢中になれるのはこの時期ならではでしょう。タンポポを見つけて目を輝かせ、石ころ集めに熱中し、ちょっと高い崖から飛び降りるチャレンジに胸をどきどきさせる……いずれも将来“役立たないこと”だらけですが、逆説的にいえばそんな行動に夢中になれること自体が、加齢に伴い見えなくなってしまう、乳幼児期の本質と言えるかもしれません。

 「ムダ撲滅」に代表されるような、有用性=役に立たねばならないという圧力の強い昨今です。子どもの立場から言えば「これから社会に出たら困るでしょ!」というプレッシャーにさらされ続ける日々のようにも思います。しかしながら「役に立つ」という概念は、実はとてもゆらぎやすいものです。誰にとって、何のために役に立つか、立場によってその答えは異なります。そして、いずれの立場から語るにせよ、「役立つことがわかる」と事前に判断できるのは、問いや目的が既に自明である場合においてのことでしょう。

 「未曾有の災害」という言葉が使われて1年が過ぎました。私たちは生きる中で、問いや目的が事前に与えられているケースばかりに遭遇するわけではありません。よく発見・発明は「ムダ」から生まれると耳にします。それはなぜか? 実はヒトが新たなものを生み出し、前に進むためには、問いや目的がみえない中で「ムダを重ねる」時間こそが鍵となるからでしょう。
 自明の問いを短時間でいかに効率よく解決し、目的へ至るかという目に見えやすい力だけではなく、新たな場面で、問いや目的そのものを編み出す力をいかに育むか。乳幼児期に“ムダ”な時間を保障することは、ヒトという種、そして私たちの社会が希望をもって新たに歩むために欠かせないことのように思います。微力ながらその手がかりとなることを願いつつ、乳幼児の発達研究に尽くす毎日です。

webページをすこしだけ更新 

April 06 [Fri], 2012, 16:50
 新年度が始まりましたね。
 大学教員10年目の節目を経て、気持ち新たに11年目に突入しました!
……といいたいのだが、一つ、旧年度積み残しの原稿があり、ぢつはすっきり新たな気持ちではないのです

 そんなときに、webページをちょびっとだけリニュアルしました。
 機能していなかったトップページの新着情報をはずし、業績の表示を少し変えました。
 ブログと合わせ、どちらも自分の備忘録を兼ねられるよう整ったので、これで随時更新できるかな〜と思っています。

 みなさん、11年目も、よろしくお願いします

保育の質と子どもの経験、そして新システム 

March 02 [Fri], 2012, 18:55
 岡花祈一郎さん(福岡女学院大学)を高松までへお招きし、以下の本をテキストに勉強会をしました。
 同僚の松井剛太さん、大学院生の水津幸恵さんに、香川子ども子育て研究所常田&私、といういつものメンバーに加え、まゆみ幼稚園金倉先生、亀阜幼稚園竹内先生、夕方には亀阜幼稚園の若手の先生も来ていただき、充実した一日になりました。
 今回はひなまつり会等々で残念だった先生方、また次にお願いします!

Dahlberg, G., Moss, P., & Pence, A. (2006).
Beyond Quality in Early Childhood Education and Care: Languages of Evaluation. 2nd ed.
Routledge.



 客観的に規定できる“質 quality”に対し、それを越える概念である“意味生成 meaning making”が、子どもの豊かな発達やそれを支える営みである保育を描くうえでなぜ必要になるか等々、本書から示唆される方向性は興味深いものだったと思います。

 議論は多岐にわたりましたが、個人的に印象に残ったのは、これからの保育や幼児教育を考えるうえで、一般的には「子ども観」すなわち子どもをどう見るか、どんな子どもに育てたいかが出発点にあることを、改めて確認できたことです。
 1990年代以降、欧米やアジアをはじめとする世界の国々で、乳幼児期をどう考え、それを支える社会システム(保育)をどう設計するかが盛んに議論されています。方向性はさまざまですが、その出発点には「子ども観」があります。当然ですが社会システムをどう設計するかは、そのための手段として出てくるわけです。

 翻って日本ではちょうど、子ども・子育て新システムに関する基本制度が閣議決定されたようですが、どんな子どもを育てるためにこれを施行しようと考えているのかが、大変残念なことにさっぱり見えてきません。
 価値観が多様な時代において「子ども観がない」ことが新システムの子ども観かもしれないね、ということが研究会でも話されましたが、世界的に見てもある意味希で、とてもがっかりする保育制度改革の方向性だと思います。(個人的にはこれまで漠然と感じていた新システムへの違和感が具体化したことが収穫?!でしたが)

 世界各国がいま、乳幼児期を支えるために競って予算措置を進め、保育環境・子育て環境を豊かにすべく投資しているいっぽうで、今回の制度改革に背景にお金をいかに投資しないかが見え隠れするのも、また残念なことです。
 これをやることで子ども達の生活がどうなるのか、端的にいえば希望が見えないのがきっついなあと。
_______

 とはいえ世界の動向に目を向け、いっぽうで地に足をつけることで、やっぱりいろいろなことが見えてくるなと感じた勉強会でした。みなさん忙しい時期でしたが、開催してよかったです。またやりましょう!
 豊かな子ども期とは何か、それを支え、保障するために何が必要か、ヒントはおちていたと思います。
 保育や子どもの発達を通じて私たちにできることを引き続き考え、提起していきたいと思います。

現代と保育 81号 

December 03 [Sat], 2011, 0:33
 日々に追われほとんど更新できていないこちらのBlogですが、少しずつ発信機能を持たすべく、とりあえず見かけを冬仕様にしてみました!

 最近のおしごと。
 「現代と保育」81号(ひとなる書房)に、“実践研究”連載の2回目として『保育にとって“自然”とは?』のタイトルで書きました。名古屋・いりなか保育園2歳児の、子どもとの豊かなやりとりが目に浮かぶ保育実践を紹介させていただきました。実践、とても魅力的なので、2歳児に心惹かれる方はぜひぜひ!



 同号の特集は『障害児保育で今大切にしたいこと』
 北海道大学・川田学さんの硬派な?!新連載『発達心理学的自由論(1)発達理解の発達のために』も掲載されています!
_____

 昨日は幼児教育研究室の卒論構想発表会
 子どもの前に立って考える!という発表がいいなあ、と思いました。
 迷ったり、わからなくなったら子どもにかえる、というのは、保育も子ども研究も同じかなと。

本と雑誌が出ました 

August 15 [Mon], 2011, 17:03
 暑い毎日、みなさん元気にお過ごしでしょうか。
 既にご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、このたび以下の本を出すことができましたのでお知らせです。

松本博雄&第一そだち保育園(編著)(加藤繁美・神田英雄監修)
『子どもとつくる0歳児保育:心も体も気持ちいい』
ひとなる書房 2200円+税

 いくつかの素敵な出会いのおかげで、ここ6〜7年の仕事の集大成のような本をつくることができました。
 心をこめて書き下ろしましたので、機会あればぜひ手にとっていただけると嬉しいです。
 ひとなる書房さんの力もあり、内容も装丁も一風変わった本になったのではないかと自負しています。
 CDもついてます!
 0歳児保育がメインですが、乳児保育そして保育づくり一般に通じる内容もたくさん盛り込んだつもりです。
 よろしくお願いいたします。

 同じくひとなる書房発行の雑誌『現代と保育』にも連載をはじめました。
 第1回(80号 2011年7月号)には、同じく第一そだち保育園0歳児の保育実践にコメントをつけました。
 上記の本に掲載されたものとは別の保育実践です。

 こちらには、第一そだち保育園だけではなく、魅力的な保育実践を幅広く紹介していきます。
 次回(81号 11月発行)は、2歳児の保育実践をピックアップする予定です。

 名短の卒業生には大感謝です。ありがとうね!

答えの出ない問いと 

May 16 [Mon], 2011, 18:06
 少し前の話を。

4/28
 さぬき市・東かがわ市幼稚園教育研究会総会によんでいただき話す。
 テーマは「幼児期の発達と保育:発達を手がかりに子どもを見つめる/支える」
 前日にハンドアウトを送った後、急速に内容がイヤになる(講演ではなく、話そうとしている中身が)
 というわけで翌日午前中にうんうんした後、そのまま会場へ。

 考えてみれば、震災後に初めての講演だった。
 今の自分の場合、それによって根本的に何かを変えねばならないわけではない、けれど、何事もなかったかのように、それまでと変わらぬような内容で話そうとしていることに気づき、それでいいのか、と、迷いが生じたというわけ。

 結局、次のことから話し始める。
 今回、私たちが考えさせられていることの一つは「生活の豊かさ」ということではないか。
 豊かに過ごす。ふつうに過ごすとは何だろう。
 ある日突然、目に見えないものが降ってきて、生活を根本的に変えざるを得ない人たちがいる。
代わりとなる何かが用意されればいいか? そういう問題ではないだろう。

 直後には特に、炊き出し、救援物資等の映像がたくさん流れたようだけれど、 “生活の豊かさ”とは、与えられる生活ではなく、つくり出す生活にあるのではないか。

 つくり出す、には、おそらく2つの意味がある。
 一つは、自らの手でつくり出す、ということ。
 もう一つは、誰も答えをもっていない問いに直面したとき、どう“答え”をつくり出すか、ということ。

 後者の“答えがない問いへの対処”ということを考えたとき、ポイントはやはり2つあるのではないか。
 一つは、歴史から学ぶ、ということ。
 長いようで短く、短いようで長いヒトの歴史。自然災害や戦争。“答えがない”問いに対し絶望しながらも、これまで先人が幾多の苦難を乗り越えた結果、今があり、そして明日の希望がある、ということは間違いのない事実である。
 もう一つは、“答えがない問い”に立ち向かう経験をどれだけしているか、ということ。
 私たちは幼児期の子どもたちに、「答えのある問い」を与えるだけではなく、どれだけ「答えのない問い」と向き合う時間を保障できているだろうか。
……

 香川の保育現場のことを、まだあまり知らない。
 その中にどれだけ“答えのない問い”が落ちているか。
 これから、探してみよう。
 いろいろな実践の場を、見せていただくのを楽しみにしています!

たかまつパパネット 

April 15 [Fri], 2011, 17:52
 せっかくなのでもう一丁。
 監修者として関わった高松市の父親手帳と関連して、ウェブページがオープンしているのでリンクを貼っておきます。

 たかまつパパネット

 トップページからもリンクを張っておくので、興味のある方、ぜひ訪れていただけると嬉しいです!

10years 

April 15 [Fri], 2011, 17:36
 あ、っという間に時間が経ち、新年度が始まりました。
 年明けからは、講演等々でしゃべったことの(自分的)備忘録を書きたい!という願望があったのですが、結局あれやこれやに押されて3日坊主でした……自分に残念です(笑)

 名古屋との往復生活も終わり、乳幼児3名抱えての夜逃げのような!?引っ越しも経て、新しい生活がスタートしました。
 今年は、大学教員10年目となります。
 新たな気持ちでまた歩んでいきたいと思います。
 今後ともよろしくお願いします!

 少し落ち着いたら気が抜けたのか、鼻やのどがいまいちでこまっています。首から上がいたい!
 もすこし元気になったら、また書きます〜。
2012年09月
« 前の月  |  次の月 »
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
最新コメント
アイコン画像まっちゃん
» 10years (2011年04月15日)
アイコン画像タエコ
» 10years (2011年04月15日)
アイコン画像まっちゃん
» 1/13 NHKに出ます (2011年01月15日)
アイコン画像タエ
» 1/13 NHKに出ます (2011年01月15日)
アイコン画像まっちゃん
» 【ウェブページ引越のお知らせ】 (2010年11月16日)
アイコン画像タエコ
» 【ウェブページ引越のお知らせ】 (2010年11月14日)
アイコン画像まっちゃん
» Mar 16, 2010. (2010年03月24日)
アイコン画像しの
» Mar 16, 2010. (2010年03月23日)
アイコン画像まっちゃん
» 無事卒業! (2010年03月15日)
アイコン画像ゆうか
» 無事卒業! (2010年03月14日)
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:meitan_matsu
読者になる
Yapme!一覧
http://yaplog.jp/meitan_matsu/index1_0.rdf