紫陽花 

2011年06月15日(水) 0時22分
最後の日は、雨だった。

日蔭の太陽。紫陽花。

何度でも書きなおしたいな。

05 バランス 

2010年01月02日(土) 0時31分
吊り下げられた天秤の、お皿の上に今アタシはいる。

今時誰が使うのかしら、と呆れたくなるほど古風な天秤。

大昔の神話で、女神様が手に持って現れるようなヤツ。

アタシが体を動かすと、キコキコと耳障りな音をたてて鎖が軋む。

反対側のお皿は私の頭上にあって、何が乗っているのか、見ることはできない。

ひょっとしたら何も乗っていないかもしれない。

一体誰が何のためにアタシの重さなんか計ろうとしてるのだろうか。

計るにしたって、こんな計り方ってあるだろうか。

体重計か何かに乗せてしまえば一回で済む話なのだ。

キーコと音がして、お皿が揺れる。

アタシはバランスを崩して転びそうになる。

なんとか持ちこたえたものの、揺れが収まる気配はない。

立っていることをあきらめて、慎重に膝を付き四つんばいになる。

これならなんとか倒れずにすむ。

キーコ、キーコ。

何故突然揺れだしたのか。

不審に思ってキョロキョロとあたりを見回しても、特に気になるところはない。

しかし揺れは収まることがなく、アタシは体を支えるので精一杯だ。

ふと、地面が先程より遠くなっているように感じる。

思い当たって上を見上げると、想像通り反対側のお皿がさっきよりも大分近づいている。

下がってきているのだ。

天秤の構造上、当然アタシの天秤は上昇している。

そのせいで鎖が軋んでいるのだ。

アタシが軽くなっているはずはないから、反対側のお皿に何か乗せられていっているらしい。

キーコ、キーコ。

徐々に徐々に、お皿とお皿が近づく。

まだ、反対側のお皿の中身は見えない。

上昇と下降のペースが落ちる事はない。

このままいくと、アタシのお皿は一番上までいって、

反対側のお皿は一番下になるかもしれない。

さっきまでと逆の位置になるのだ。

もう一度、お皿を見上げて、アタシは慌てて目をそらした。

何か、見てはいけない物がのっている気がした。

キーコ、キーコ。

お皿はぐんぐん上がっていく。

アタシはどんどん軽くなっていく。

それが相対的な軽さなのか、絶対的な軽さなのか、アタシにはわからない。

堅く目を閉じて、反対側のモノと目をあわさないようにする。

キーコと音がして、またアタシが上昇する。

ソレは次第にアタシの足元の方へと去っていく。

それでもまだ目を閉じたままでいた。

アタシはどんどん軽くなっていく。

それは相対的な重さなのか、絶対的な重さなのか。

いっそこのままゼロになってしまえばいいのに。

あぁ、だってアタシは、反対側のお皿の中身を見たくないのだ。



気まずい沈黙と、コーヒー 

2009年05月07日(木) 0時26分
「姉貴に会ったの?」

「・・・なんで?」

「姉貴から聞いた」

「そう」

「・・・・・・」

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単なる空気感

負の感情ほど強い 

2008年04月06日(日) 23時08分
憎悪という感情は奇妙です。

愛情以上の力で心を飲み込みます。

愛を伴わない憎しみが自分の中にあったのだ、ということに時々愕然とします。

そしてそれを否定しようとします。

必死に汚れをこすり落とそうとします。

そうすると血が吹き出るのです。



思うに、大切なことは憎しみも自分の一部としてうまく受け入れてあげることなのです。

繰り返されすぎた陳腐なテーマですが、永遠のテーマです。

過去に何人の人間が乗り越えた戦いであろうとも、私にとってはただ一度の人生をかけた戦いなのです。



抱えていることにも気付かずに、戦うことも知らない人間よりは、いくらかマシだと思うのです。

マシュマロ 

2008年02月20日(水) 2時18分
完成。
次は05 バランスですね。

バランス…

どうだろう…

がたがた 

2008年02月20日(水) 1時40分
自分の中がガタガタ音をたててます。

時間がすぎていきます。


何か違う。

何が?


何かが違うのです。

無題 

2008年02月19日(火) 0時59分
マシマロの続きをかかなきゃー、と毎日見ている。

あー…

あー…

あー…


書きたいことは決まっているんだけど。

どうも集中力が低下しています。

04 マシュマロ 

2008年01月27日(日) 23時57分
ずっと思い出せないことがある。

たいしたことじゃない。

別に思い出せなくてもなんら困らない。

でも何故か、頭の中にひっかかって捨てられない。

しっくりこない。

そういうことはよくあるけれど、今回はなかなか手強かった。

もう1ヶ月近く悩みぬいている。

思い出せないことは、誰かに尋ねるというのが一番早い解決法なのだ。

聞いてしまえばあっさり

「ああ、そうだ!」

ということになる。

悩んでいたのが馬鹿らしいぐらいに。

今回もさっさとすっきりしてしまいたいけれど、残念ながら聞くべき相手が見当たらない。

同じ記憶を共有している人間があたりを見回してもいないのだ。

「……もう10年になるのか」

あの仲間達と遊んでいたのは、本当にもうそれ程遠い時間だった。

不思議なものだ。

10年なんて時間は途方も無く長い時間に思えたのに。

小学生にとっては1日だって十分長かった。

長い1日を共に過ごした仲間達は、時間とおなじぐらい遠くに行ってしまった。

どこで一体何をして過ごしているのか、全くわからない。

だから私には尋ねるべき相手が居ないのだ。

思い出はどこかに放り出されたまま行方が分からない。

誰かはその場所を知っているのかもしれないけど、その誰かの居場所がわからない。

そして手繰るべき糸の切れ端が私の頭の中にひっかかってカラカラと歯車を鳴らしているのだ。



ほとんど諦めていた思い出捜索には突然進展があった。

私の派遣バイト先。宅配便の仕分け作業。

夏に遠出がしたくてせっせと休日にバイトをいれ、いくつかの派遣先に回されて

すっかり常連になっていた仕分けの仕事。

朝から黙々と作業をこなして、休憩所にはいってコーヒーを飲んでいたとき。

後から入ってきた男の人が、やっぱりコーヒーを持って、正面の椅子に腰を下ろした。

別にめずらしいことではない。

バイトは派遣の人が多くて、メンバーは行くたびに変わるので一々覚えてはいなかったが

その人は初めて見る顔のような気がする。

目が合っても気まずいので、すこし顔を伏せてコーヒーを傾けていると、突然男の方から声をかけてきた。

「あれ、ーーーーさんじゃないですか?」

「え?」

それはたしかに私の名前だった。

あわてて顔をあげると、伺う様にこちらを見ていた男の顔がパッと明るくなった。

「やっぱり、−−だ」

その表情と親しみをこめた呼び方に、頭の中で火花が散る。

「シン君」

男はニコニコ笑って、「かわらんね」と言った。

小学校のクラスメート。

6年間のうち4年間同じクラスで、最後の一年は毎日のように一緒に遊んだ。

でも、会うのは実に10年ぶり。

卒業してから顔を見たことすらなかった。

「うわー、ひさしぶりだね」

思わずこっちまで顔がほころぶ。シン君だって変わってなかった。

「−−−は学校違ったしなぁ。なんか忙しかったみたいじゃん」

「忙しかったというか学校が遠かったからね。自然と時間がなかったっていうか」

「でも元気そうだな。さっきもすごい重そうな段ボールひょいひょい持ち上げてたし」

「まあ、いまだ現役ですから」

「バスケだっけ?昔からすきだったもんな」

どうということを話しているわけじゃなくても、ぐいぐいと時間が戻されているような気がした。

リズムが同じ。表情が同じ。空気が同じ。匂いが同じ。

どんな10年を過ごしていたにせよ、お互いの中に変わらないものがあるのがうれしかった。

「誰かほかの子と会ったりした?フミとか、あっつーとか」

小学校の頃に一緒に過ごした名前を挙げてみる。

声に出すと、本当に長い間呼んでないことが実感できる。

「二人は中学までは一緒だったんだけどな。でも仲良くしてたのは最初だけだな。3年生の頃にはほとんど話さなくなってたし。それぞれ部活とかもあったしさ。フミとは全然だな。あっつーは3年で塾が一緒になって、またちょっと話すようになったけど、高校が別だったからな」

近くに居ても、遠くに居ても、離れてしまうことはあるらしい。

すこし寂しくなった。

「なんか変なの。昔、フミはシン君と結婚するって言ってたのに」

「え」

シン君が真剣に驚いたような顔をしたので、私は噴出してしまった。

「昔だよ。家に遊びに来たとき言ってた」

「全然知らなかったよ」

「だって秘密だったもん」

絶対に言うなと何度も釘をさされた。たしか誓約書まで書かされた。

シン君のこと好きになっちゃダメだよ、と言われた。

私はその頃、隣のクラスで同じバスケ部の黒目がちな男の子に夢中だったので、笑いながら「ならないよ」と答えた。

6年生の秋ごろだったような気がする。

それから半年で中学生になって、それ程たたない間にフミとシン君が疎遠になっていたなんて、想像もしなかった。

「フミは中学はいって、たしか1年の冬ぐらいに彼氏ができたって噂で聞いた気がする。俺なんか、全然眼中になさそうだったよ」

私はまた笑った。

「知らないよ」

小学校の頃、シン君が好きだったのはフミじゃなかった。

近所に住んでた髪の長い中学生のお姉さんが好きだったのだ。

フミは真似して一生懸命髪を伸ばしていた。

それももう10年も前のことだった。

まるでついこの間のことのように思い出せるのが不思議だ。

「あ、そうだ」

ふと思い出して口に出す。

「何」

「あのさ、あの頃にフミとあっつーと四人で隠れ家ごっこをしたことがあったでしょ」

いつものメンバーで近所の神社の裏地にもぐりこみ、隠れ家にしようとしたことがあったのだ。

「あー、あったな。みんな家から色々もってきてた。マンガとか雑誌とか、ゲームボーイと食料」

「そう、食料」

食料といっても、おにぎりやサンドウィッチじゃなくて家にあったお菓子をもちよっただけだった。

私はポテトチップ。

フミはなんだか高そうな箱入りのチョコレート。

シン君は酢昆布を持ってきてみんなに非難された。

「ーーーはポテチのガーリックバターだった」

「よく覚えてるね、味まで」

「なんか苦手な味だったんだよ。だから印象に残ってる」

「酢昆布よりマシでしょ」

自分のポテチの味なんかすっかり忘れてた。

「ね、それでさ、あっつーは何もってきたんだっけ?」

「え?」

「あっつーだよ。あっつーも何かお菓子もって来てたでしょ」

「そりゃそうだな」

「でもどうしても思い出せないの。なんだっけ?」

「…なんだったかな」

シン君も首を傾げる。

思い出せない。頭の中で歯車が再びカラカラ鳴った。

たいしたことではないのだ。

自分のポテチの味を忘れていたように、ただ思い出せないだけなのだ。

ただ、どうしても気にかかる。

「あっつーに聞いてみるか」

シン君があきらめたように呟いた。

「連絡先わかるの?」

「わかるよ。携帯の番号知ってるもん」

すぐにポケットから携帯電話を取り出すシン君を私はあわてて止めた。

「だめだよ。本人に聞くのはルール違反」

「なんじゃそら」

「なんとなく反則な気がするよ。それは最後の手段。降参して答え合わせのとき!」

シン君は苦笑して「ま、わからなくもないけど」と携帯をしまいかけた。

しかし、ふと思いついたように

「じゃ、フミに聞くのはどうだ?」

「え?」

「フミに聞くんならルール違反じゃないだろ。降参の前に最後の助っ人。切り札登場」

大げさな言い方に思わず笑ってしまう。

「フミの連絡先もわかるんだ。じゃあ聞いてみてよ」

私はすっかりわくわくし始めていた。

まるで宝探しのようだ。

シン君が携帯を顔にくっつけたまま数秒経つと、電話の向こうに誰かが出た気配がした。

「あ、フミ?ひさしぶり」

しばらく「元気?」とか「今、バイト中なんだけど」と、会話が続き、ひと段落するとシン君は本題に入った。

「あのさ、昔、4人で隠れ家ごっこしたの覚えてる?おもちゃとかお菓子とかもってさ」

ちょっとの間のあと、シン君がこっちをみてニッコリ笑った。

たぶん、フミが隠れがごっこを思い出したのだろう。

「あの時さ、俺は酢昆布で、−−−−はポテチ、フミはクッキーを持ってきてただろ?え?うん。そうそう。覚えてる?そう−−−それでさ。あっつーが何のお菓子持って来てたか覚えてる?うん。どうしても思い出せなくてさ。」

電話の向こうでフミが笑ったのがわかった。

笑いがおさまると、今度は何か言葉を発した。

しかし、それは聞き取れない。

シン君が「あ、そうか。そうだったかも」と言ってから、またこっちを見た。

今度はにやっと笑う。

「なんだったと思う?」

「もう、さっきからさんざん考えてるじゃない」

ははは、と声を上げて笑った後シン君は言った。

「マシュマロだって」


遠い記憶に、一瞬何かがかすめたような気がする。

マシュマロ、そうだったけ?

電話の向こうのフミちゃんはこう言ったらしい。

「よく覚えてるよ。私マシュマロ大好きだったからうれしくってさ。あっつーが持ってきたのに、私がほとんど食べちゃって。ちょっと後悔してたんだよね」

クスクスと笑いながら話すフミちゃんの様子が目に浮かぶ。

その話を聞いて思い出す。

あの頃、あっつーはフミちゃんのことが好きだったのだ。

困ったことに私はそれも知っていて、複雑な気持ちだった。

そう、そして、あっつーはフミちゃんを喜ばせるためにマシュマロを一袋抱えて隠れ家にやってきたのだった。

記憶がぴったりとあてはまって、その光景が頭にくっきりとうかぶ。

その瞬間に、思い出は随分と遠くになってしまったことに気付いた。

くっきりと見えるのは気のせいなのだ。

現実とは違う映像を、思い出と錯覚しているだけ。


「なんだか寂しくなっちゃったよ」

「ちょっとわかる。わかっちゃうと、なんか褪せるよな」

私とシン君は休憩室で同時にため息をついた。

宝探しは終わったのだ。


仕事に戻ったあとは、帰る時間もバラバラでシン君とはもう話さなかった。

あっつーとフミの連絡先も聞き損ねた。

帰り道にコンビニでマシュマロを一袋、買って帰った。

部屋にはいって袋と向き合ったとたん、思い出した。

私はマシュマロが嫌いだったのだ。


(きっと隠れ家のときもマシュマロは食べなかったから覚えてないんだ…)


ひょっとしてシン君も食べなかったのかもしれない。

ちょっとおかしくなって、やっぱりちょっと寂しくなった。

思い出すほど思い出は遠い。


マシュマロはホットココアに浮かべて溶かして飲んだ。



価値観より 

2008年01月27日(日) 23時55分
世界観という言葉が好きだ。

価値観が違えば、自ずと世界も違う。

すてき。

足りないのだ 

2008年01月27日(日) 23時51分
何かが足りないんだ。

情報だろうか。

インプットだろうか。

私はもうあの頃と同じ世界には生きていないんだきっと。

おいてかないで、おいてかないで、おいてかないで。

私だけこっち側に居るみたいでひどく寂しいです。

でもあっちがわに行くのはひとえに自分の努力が必要なのです。

まあ、努力したって出来ることと出来ないことがあるけど。

でも努力しなくて出来ることはないんだなこれが。

ああ、やるだけやって死ねるなら叶わなくてもそれで本望とか

言えたらカッコイイのに。

すてきなのに。

できないのが怖くてやらない。

いま、でも少しだけ勇気を出して覗いてみた。

したら予想以上にできなくなってた。

ああ、こわい。

ここからどういう方向にがんばるべきか。

私はあなたとはサヨナラすべきですか…??
P R
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