たぶんそれは君のせい

April 29 [Thu], 2010, 13:20
あのころ僕は貧乏だった。ろくに飯も食べず、いつも下らない妄想
に耽っていた。たとえば。この空腹感を現金化できたらいいなとか。
そしたら好きなだけ牛丼が食いに行けるのに。
お腹の空き具合と、からっぽの財布。ひもじい僕はもやしを大量に
食って蕁麻疹を出した。こんな時に、うそみたいに腫れた顔の僕を
心配してくれる誰かが居たなら。

日々の生活、好きな事しかやっていない。
好きな子としかヤッていない。
だから顔とか股間がパンパンに腫れても一人で我慢し続けた。

彼女は遠くに住んでいて、あげくの果てには会いに行く金もない。

今日僕は熱を出して寝込んだ。だから余計に会いたくなったんだ。
それはたぶん熱のせいだから、君がいなくても本当は大丈夫なんだ
と心の中で羊を数えるように繰り返した。

たんじょうび

April 29 [Thu], 2010, 13:09
クレジットカードなんて持っていない僕は、現金がなければ生きて
行けなかった。とはいっても日々の生活に必要なものの中に、わざ
わざカードで買うものがなかった。

僕は彼女のたんじょうびに家で寝てた。
交通費がないからということを理由にして、でもたぶん金があって
も行かなかっただろう。

どうして生まれた日にセックスしなければならないのか。
そんなことを言ったらきっと物凄く怒られるかもしれないけど、君
は怒らない。分かってくれる。

会いたい時に会えばいい。したいときにすればいい。
指輪が愛の証だなんて下らない。
10万円の指輪は、10万円分の愛だ。

僕はそうやって言い訳をすることに慣れてしまったのか。
でも彼女はまたひとつ年を取って、「ただそれだけのことだよ」と
電話口で良い声を聞かせてくれた。
君にとって僕はとりあえずの人らしい。
永久不変のものなどないって知っている子。僕の駄目さを宇宙で一
番知っているひと。

日曜日

April 29 [Thu], 2010, 13:00
競馬予想をしているオジサン。勉強している高校生。近所のファス
トフード店に僕は居た。何の目的も無く。

みんな理由あってここに来ているんだろうか。
僕はさっきスクラッチ宝くじを拾った。千円当たっていた。
もちろん交番に届けるつもりだったが、どういうわけか目の前のポ
テトセットに化けている。
罪悪感に耐えきれなくなって、彼女に電話した。

「もっと栄養のあるもの食べればいいのに」
彼女の言うことは、いつも正しくてどこか間違っている。
プロフィール
  • アイコン画像 ニックネーム:mawaru3
読者になる
2010年04月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
最新コメント
Yapme!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/mawaru3/index1_0.rdf