METALLICA『ST.ANGER』 

2006年01月15日(日) 23時14分
このいかつい拳ジャケが全てを物語る、メタリカ通算8枚目となる、DVD付3面デジパック仕様の気迫の1枚。

このアルバム制作時のメタリカはまさに満身創痍、ずたぼろの状態でした。積もりに積もった不信感や苛立ちでバンド間の人間関係は崩壊の一歩手前で、ベーシストのジェイソン・ニューステッドが脱退。セラピストを雇って人間関係の修復に勤める一方で、ベース不在のままレコーディングを強行するものの、今度はバンドの指令塔ともいえるジェームス・ヘットフィールドがアル中のリハビリ施設に8ヶ月も入院するはめに…。
 
このアルバム、はっきり言って凄いです。まるで、天から拳の形をした雷がリスナーに向かって振り下ろされるが如し、です。もう口ぽか〜んです。地獄でもがき続けたバンドの怒りと悲しみが、このアルバムに全て凝縮されてます。

極力生に近いプリミティヴなサウンドプロダクションや、ギターソロやメロディをかなぐり捨ててまで超重量級のリフの嵐で押し切ったスタイルは古くからのファンの間でも賛否両論ですが、紆余曲折を経たバンドが出した必然の答えだったのでしょうし、アルバム全体を聴いた印象として、この怒りがあくまで前に進むためのポジティブな怒りになっているところが凄い。普通、怒りはネガティブなものなのに、怒りすらもポジティブなエネルギーに変えてしまう屈指の人間力こそ、メタリカのメタリカたる由縁だと思います。

昨今の頭でっかちなロックシーンを一撃で粉砕するケタ違いの破壊力。
こんなすさまじい勢いのおっさん連中が上司の会社だったら、僕は3日も持ちません…。

VELCRA『CONSEQUENCES OF DISOBEDIENCE』 

2006年01月14日(土) 22時50分
なにかとエヴァネッセンスと比較される、フィンランド産インダストリアル・ミクスチャー・ゴシックメタルバンド(何のことだかさっぱり分からない)、ベルクラの1STアルバム。

ダークなメロディラインと、以外にエイベックス・トランス調にキラキラしたインダストリアル部分が溶けあった重低音サウンドもポイントだが、何といってもこのバンドの最大の聴きどころは、ジェシー・フレイ嬢のヴォーカル。曲の随所で飛び出すドスの効いた可愛いデス声ラップは、リスナーを煽りまくって悶絶モノのカッコ良さ。個人的には、ちょっと無理して声を出してる感じがもう反則。今までこんなラブリーなデス声聴いたことねぇ〜〜〜

とにかく1曲目から飛ばす、飛ばす。「My Law」は全編デス声ラップで押し切った一撃必殺必至の核爆弾級キラーチューンで、このアルバムはとにかくこの曲に尽きる。残りはミドルテンポ主体のヘヴィな曲が続き、もう1曲「My Law」みたいにデス声ラップオンリーの曲があれば、と悔やまれるところ。
ちなみに、エヴァネッセンス聴くくらいならこれ聴くべしっ!

CAT POWER『DEAR SIR』 

2006年01月13日(金) 0時45分
ソニック・ユースのスティーブ・シェリーに見出された、キャット・パワーことショーン・マーシャルの1STアルバム。

それにしても聴いていて変に胸を揺さぶられる歌声だけど、そんな気分にさせてくれる原因は、彼女の歌声が極めて不安定だからなのでは?

消え入るような儚い囁き声と、感情の昂りが露わになる熱唱が絶えず行ったり来たりして、ゆらゆら揺れてひとつ所に落ち着こうとしない。それで全体的な印象としては、内省的でもろい感じがする。PJみたいに自分の全てをさらけ出すというのとは違ったところで、彼女は(その当時の内省的な)自分を隠さず、歌詞と歌声にそれを託していると思うし、自分の感情の渦巻きが喉から声となって溢れ出るような人は本当のシンガーなのだと思う。

彼女の世界観をサポートする他のメンバーも、地道でいい演奏をしている。ブルース、フォークなどルーツミュージックを土台にしつつ、オルタナ的なねじれたコード進行も見せるティム・フォルセン(トゥー・ダラー・ギターのギタリスト)とスティーブ・シェリーのドラムとの彼女の相性はぴったりで、彼女の歌声に寄り添ったり、逆に焚き付けたり。収録時間が30分弱と短いのが唯一の難点。何だかあっという間に終わる印象。

#4「Yesterday Is Here」は、トム・ウェイツのカバー。

STARS『SET YOURSELF ON FIRE』 

2006年01月12日(木) 1時45分
ブロークン・ソーシャル・シーンのメンバーも参加する、スターズの傑作3RDアルバム。

このアルバム、トータルでの完成度がおそろしく高いうえに、捨て曲が1曲もありません。郷愁を誘うようなストリングスで幕を開ける「Your EX-Lover Is Dead」から一転、ピコピコしたシンセワークと、軽快なカッティングのギターの疾走感が心地良い表題曲「Set Yourself On Fire」が飛び出したり…と、いちいち書ききれないので止めるが、毎回違ったサウンドが現れてきて、しかも同じ曲内でも軽やかに転調してゆくので、とりあえず聴いていて全く飽きがこない。まるで音のおもちゃ箱。

そうとう複雑なアルバム構成になっているはずなのに、どの曲も夕暮れ時の河原の情景が似合うような珠玉のドリーミーポップに仕上がっているのがすごい。男女のヴォーカルの出入りやさじ加減が絶妙、アルバム全体に統一感をちゃんと与えている。いくら実験的でも、一番大事なのは歌心なんだよ、という姿勢がこの人たちにはきっとあると思う。これはオススメ。

BIG BLACK『SONGS ABOUT FUCKING』 

2006年01月11日(水) 0時59分
ふぅ〜。今日は靴下に穴が開いてジャンクな気分なので、こんなセレクト。
オルタナに与えた影響星の数ほど、ご存知オルタナ”裏”ゴッドファーザー、スティーブ・アルビニ先生が最初に結成したビッグ・ブラックのラストアルバム。

編成は2ギター(アルビニはギター&ヴォーカル担当)、1ベース、ローランドのドラムマシーン。どうでもいい話だけどジャケットに「ローランド」と人名みたいに記されてるのが面白い。最初は人かと思ってた。

ジャンクサウンドとは言い得て妙だなあ、と。ほんとに自動車同士がガチャ〜ン!!と正面衝突したみたいな超金属的ギターサウンドがガラス片の雨みたいに降り注いでくるし、ハウリング+TVの砂嵐の洪水みたいな悪質レコーディング仕様。そこにハードコア的な激情もたっぷりブチ込んで出来上がったのは、グランジよりもよっぽどグランジしてた、時代を予見するサウンド。
早いなぁ〜。

それと、「ローランド」君が叩き出すマシーナリービートが極めて冷徹でクールです。当然です。機械ですから。このバンドがすごいのはここだと思います。悪質ジャンクサウンドに冷徹ドラムマシーンが被さってくるから、なんかグルーブが狂ってるんです。
このバンドの(というかアルビニの)根底には激情だけではなく、ニューウェイブみたいな醒めたクールさが間違いなくあると思います。でなかったら、#2「The Model」みたいにクラフトワークのカヴァーやらないと思う。

こういうインテリジェンスを感じさせる狂ったバンド好き好き

RICHARD DEVINE『ASECT:DSECT』 

2006年01月10日(火) 0時38分
おそろしく先鋭的な音像空間で聴き手を圧倒する、リチャード・ディヴァインの3RDアルバム。

ビートの体を成さないくらいずたずたに細分化され、徹底して加工されたノイズの塊が四方八方から降り注いでくる。そこから浮かび上がるのは、生命の温もりが全く感じられない宇宙空間を巨大な機械が軋みをあげながら漂っているような、遠大な音像世界。

巨大な機械がゆっくり起動し始めるような「Cprec」から、突如オーケストラのような壮大なシンセが鳴り響く「Flask」までの流れは圧巻。この曲が入ることで、アルバム全体の印象がにわかに変わってくる。まるで、機械の駆動音や軋みなどの轟音が、いつしか深遠な交響楽を形作ってゆくかのようだ。

聴き流すことをリスナーに許さない険しさを持った作品だけど、この世界にがっぷり四つで浸かった感触は「聴いた」というより、もはや「体験した」というのに近い。是非!!
でも疲れますけどね…。

7 YEAR BITCH『GATO NEGRO』 

2006年01月09日(月) 10時24分
ネットでもちょっと調べたんだけど…このバンドはあんまり載ってなかったので取り上げることにしました。

アメリカの女のコ4人で結成されたガールズパンクバンド。何枚目かは不明。グランジ使用のひび割れた音質の向こうから、演奏の上手さや、楽曲の良さを越えたところで、なにかものすごいアバズレ的なアティテュードが立ち昇ってくる。本当にセックス、ドラッグ、ロケンローな生活を送ってそう…と勘違いするくらい、他のガールズパンクに比べて断然BITCH度高し!

酒と煙草で喉がイカれたみたいなヴォーカルの吐き捨てシャウトや、メンバー全員かったるそうなバラードなど、妙にハマっていて初期パンクのような不良的カッコ良さがある。佇まいやバンドの姿勢がクール。
ついでにジャケットもやる気なさそう。

よろしくもぐらです 

2006年01月09日(月) 7時16分
はじめましてもぐらです。
顔はこんなです(嘘です!)。
ゆえあって日中から暗いとこでもぞもぞしてます。
酒を与えると適度に暴れてすぐトイレにこもるので手間いらず。
文章下手だけど…。音楽のレビュー中心に、たまに日記やら映画のことやら違うことも書こうかなと思ってます。

サイドバーでプロフィール作ると画面がバグるので、仕方なくこんな所に書きました。
みなさん、クラス替えの時の自己紹介って緊張しませんでした?
僕はいつまでたってもダメでしたね。あー、緊張した。
ぺこり。
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