タイトル未定*第2話*

October 04 [Thu], 2012, 20:28



真生の背後にはいつの間にか
篠崎魅華(しのざき みか)がいた。


篠崎魅華の髪は長く黒く
窓からの風でなびいている。


蛍光灯の光を
彼女の髪が反射する。


「驚いた?でもそれよりさ、
何でまた宮野なの?
うち言ったよね?
フラれたら宮野じゃなくて
うちのとこ来なって」


真生は黙った。


頭ではちゃんとわかってた。


友達として魅華に真っ先に話しに行くべきなのだと。


でもいつも気が付くと目の前にはイチゴ牛乳を飲んでいる朱里がいて今あった悲しいことを半分泣きながら話している自分がいる。


朱里に頭を優しく叩かれている自分がいる。


「ま、いいよ別に。でもさ、宮野といてばっかだと勘違いされるよ?2人が否定しても周りがそんな簡単にわかってくれるとは思わないし」


それも何となくだがわかってる。


魅華に何か言おうとした瞬間、予鈴が鳴った。


「真生、そろそろ行こ」


朱里が黒いケースに入ったベースを持って隣に立っていた。そうだ、次は――


「あ、真生移動か!それじゃ…また明日!」


そう言って魅華は手を振ってきた。


慌てて荷物を担いだ真生も魅華に手を振り返した。
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