それは、10年前のちょうど今頃、僕が高校1年生のときだった。
通っていた高校で、「文化祭で戦後50年記念の企画をしよう」という話が持ち上がり、
1年生の各クラスの学級委員を中心に
「戦後50年記念委員会」が組織された。
当時学級委員だった僕も、当然そのメンバーの一人として、この企画に関わることとなった。
具体的に何をしようか、ということで話し合った結果、
「震災で被災した神戸の在日韓国人を対象としたフィールドワーク」を行うこととなった。
差別と震災という二重の苦しみを背負った在日韓国・朝鮮人を取材することで、日本の戦後を見つめなおそうという趣旨だったように思う。
発案したのは生徒会の顧問をしていた社会科の教師(M氏)だった。
今思えば、震災と在日韓国・朝鮮人とを結びつけるのには
無理があるように思うが、当時はそんなことは思いもよらなかった。
発案者のM氏主導の下に準備は順調に進んだ。
そして7月17日、ついにフィールドワークの日が来た。
(つづく)