'09.04.26 『消されたヘッドライン』(試写会)@スペースFS汐留
yaplogで当選。映画の中で主人公が勤める新聞社、ワシントン・グローブ社の日本支社がweb上で発足。ブロガー記者の記事をピックアップしていくのだそうで、この試写会もブロガー限定。ワシントン・グローブ日本支社の方による、クイズや映画の見所紹介などもあって楽しかった。
「ワシントン・グローブ社のベテラン記者カルは黒人青年が射殺された事件を追っていた。同じ日、旧友で国会議員コリンズのスタッフで彼の愛人でもあったソニア・ベーカーが地下鉄で命を落としていた。ソニアの記事を担当するWeb版記者デラに協力するうち、全く別の事件と思われた2つの事件に関連がある事が分かる。真相を探るうち、アメリカ最大の闇へと繋がっていく・・・」という話しで、これは2003年にイギリスBBCで放送されたドラマの映画化。もとがイギリスのドラマだから編集長役がヘレン・ミレンなのかな? 別に関係ないか(笑) これは、なかなかおもしろかった。
新聞記者が事件を暴くというサスペンス物の王道という感じ。ベテラン記者が独自の感覚で事件の真相を見抜き、野心家で頭のキレる若いアシスタント的な女性記者と、最初はいがみ合いながらも協力し、時には危険を冒しながら真相を暴いていく。何度も見てきた感じはする。"アメリカ最大の闇"もそう言われてしまえば、見る前にだいたい想像がついてしまう。主人公のキャラも身なりをかまわない中年男、強引で鼻持ちならない時もあるけれど、ベテランならでわの勘と大胆さで事件を暴いていくという、これまたサスペンス映画にありがちな感じ。これを書いてしまうとネタバレになってしまうのかもしれないけれど、もう本当に粗筋のまま。もちろん真相については伏せてはいるけれど、特別勘が鋭くなくても分かってしまうと思う。最後のどんでん返しもそう。そのどんでん返しについては少し不満があるので、後ほど(笑) とにかく、王道のストーリー展開で、王道な感じで落ち着くのだけど、やっぱりおもしろい。
冒頭、黒人青年が車に轢かれたり、お店の品をなぎ倒したりしながら逃げまどうシーンから始まる。たぶん2回くらい轢かれたと思うけれど、おかまいなしでどんどん逃げていくスピード感がスゴイ。この冒頭からどんどん引き込まれて、最後まで一気に見てしまったという感じ。全体的にテンポがいい。たいていアシスタント辺りが失敗したりして、見ている側をイライラさせたりするのだけど、そういうこともあまりなく、伏線も間違った方向に導くような貼り方はしていない。本当に王道で正攻法という感じ。特別ひねりもないように思う。もちろんサスペンスなのでオチないと意味はないし、どんでん返しもあるのだけど、そこに至るまでもそんなにひねっていない。わりと思っている通りに進んでいく。それでもおもしろいのは見せ方が上手いのもあると思うし、やっぱり王道ゆえというのもあるのかも。
キャストたちも良かったと思う。こういう作品の場合キャストの演技ってあまり目立たないのだけど、ひねりのない王道サスペンスを飽きさせなかったのは、役者達の演技のおかげでもあると思う。編集長役のヘレン・ミレンは思ったほど見せ場はなかったけれど、さすがの存在感。部下の能力を見抜き適材適所に配置していく感じが見ていて気持ちいい。新聞は真実を報道するものであると同時に、会社の商品なので売らなければならないというところのせめぎあいも伝わってきた。親友コリンズの妻で、カルの元カノ(この設定もありがち(笑))アンのロビン・ライト・ペンが良かった。議員の妻として地位もお金もあるけれど満たされず、思うようにいかない人生に対して諦めている感じが良かった。そのわり、最後あっさりとしてしまうのは気になったけれど(笑) コリンズ役のベン・アフレックはいつも口開いちゃってる感じで、こんな知的な役できるのかなと思ったけど(失礼)、意外に頑張っていた。愛人問題でスキャンダル議員となってしまうけれど、それでも悪に立ち向かう高潔な若手議員であるという感じは出ていたんじゃないかと思う。ここがきちんと出来ていないと、ストーリー全体が生きてこないので、その辺りは良かったんじゃないかと思う。
野心家web版記者のデラ役レイチェル・マクアダムスも良かったと思う。彼女の役もありがちではあるけど、良く見かける野心家過ぎて足を引っ張るウザイ女にはなっていない。きちんとカルのブレーンになっていたし、ちゃんと自分の分もわきまえている感じはした。歩いている後ろ姿がものすごく左肩が上がっていたのが気になったけれど、体歪んでないかしら? 演技とは関係ないけれど(笑) カル役のラッセル・クロウは正直あまり好みではない。出演作も『ビューティフル・マインド』しか見ていない。あれは良かったけれど、ルックス的に苦手だった上に、試写状の写真は太っていて汚らしかったので、良くあるタイプの役作りなんだろうと思い、このタイプの主人公はあまり好きではないので、見る前はかなり不安だった。まぁ、よくあるタイプの役ではあったのだけど、嫌いではなかった。カルはたしかに強引なところはあるけれど、実はそんなに型破りではない。これは他のキャストにも作品全体にもいえることだけど、型破りではない。その辺りが共感が持てた理由だと思うし、ラッセル・クロウはもう少しカルをダメ男として演じるのかと思ったけれど、そうはしていない。その辺りも良かったと思う。
さっきも書いたけれど、作品としても各キャラとしても、そんなに型破りではないし、強引な部分も多少あるけれど、それも納得できる範囲。カルは新聞記者であって刑事ではないので、その辺りを踏まえている感じはした。もちろん、ネタが大きければ大きいほど、かなり強引で大胆な手段を取らないとならない部分もあるのだろうってことは理解できるので、それはアリ。でも、ジャック・バウアーみたいなことは新聞記者にはムリなわけで、そのさじ加減はいいかなと思った。という感じで、テンポ良くウソ臭さがなく、ストーリー的にも分かりやすくて楽しく見ていたので、着地点がちょっと残念だったかな・・・。どんでん返し自体は予想していたので、それはOKだったけど、それをオチにしてしまったことにより、結果が曖昧になってしまった真相があり、見ている側としてはそちらの方が気になっていたので・・・。
そして真相に気付くきっかけになるセリフをアノ人が言ったからといって、真犯人に気付くというのはちょっと弱い気がした。まぁ、なくはないと思うけれど、これはひっかけでしていることではないと思うので、少し疑問に思った。てっきりセリフを言った人物が犯人だと思ったので、肩透かしのような感じになってしまい、あら?と思っているうち、そこが真相になってしまって、もう一つのいわゆる"アメリカの闇"の方が闇のまま・・・。まぁ、少々消化不良を感じつつも、例え映画でもここを大々的に暴けなかった辺りが"闇"ってことなんだという、大人の事情も感じられたので、これはこれで無難な着地ではあるのかなと思う。
女優さんたちの衣装が良かった。国会議員の妻アンの衣装は落ち着いていて品が良い印象。編集長の衣装も上質だけれどキリっとしたキャリア・ウーマンという感じ。同じパンツ・スーツでもアンと編集長では印象が全然違う。デラの少し野暮ったくも見えるレトロっぽい感じも好きだった。襟元まで大きなボタンのついてるグレーっぽいセーターが好き。
多分これは真相やオチ自体よりも、そこまでに至る部分を見る映画なんだと思う。そういう面ではいい意味で王道で楽しかった。
『消されたヘッドライン』Official site
yaplogで当選。映画の中で主人公が勤める新聞社、ワシントン・グローブ社の日本支社がweb上で発足。ブロガー記者の記事をピックアップしていくのだそうで、この試写会もブロガー限定。ワシントン・グローブ日本支社の方による、クイズや映画の見所紹介などもあって楽しかった。
「ワシントン・グローブ社のベテラン記者カルは黒人青年が射殺された事件を追っていた。同じ日、旧友で国会議員コリンズのスタッフで彼の愛人でもあったソニア・ベーカーが地下鉄で命を落としていた。ソニアの記事を担当するWeb版記者デラに協力するうち、全く別の事件と思われた2つの事件に関連がある事が分かる。真相を探るうち、アメリカ最大の闇へと繋がっていく・・・」という話しで、これは2003年にイギリスBBCで放送されたドラマの映画化。もとがイギリスのドラマだから編集長役がヘレン・ミレンなのかな? 別に関係ないか(笑) これは、なかなかおもしろかった。新聞記者が事件を暴くというサスペンス物の王道という感じ。ベテラン記者が独自の感覚で事件の真相を見抜き、野心家で頭のキレる若いアシスタント的な女性記者と、最初はいがみ合いながらも協力し、時には危険を冒しながら真相を暴いていく。何度も見てきた感じはする。"アメリカ最大の闇"もそう言われてしまえば、見る前にだいたい想像がついてしまう。主人公のキャラも身なりをかまわない中年男、強引で鼻持ちならない時もあるけれど、ベテランならでわの勘と大胆さで事件を暴いていくという、これまたサスペンス映画にありがちな感じ。これを書いてしまうとネタバレになってしまうのかもしれないけれど、もう本当に粗筋のまま。もちろん真相については伏せてはいるけれど、特別勘が鋭くなくても分かってしまうと思う。最後のどんでん返しもそう。そのどんでん返しについては少し不満があるので、後ほど(笑) とにかく、王道のストーリー展開で、王道な感じで落ち着くのだけど、やっぱりおもしろい。
冒頭、黒人青年が車に轢かれたり、お店の品をなぎ倒したりしながら逃げまどうシーンから始まる。たぶん2回くらい轢かれたと思うけれど、おかまいなしでどんどん逃げていくスピード感がスゴイ。この冒頭からどんどん引き込まれて、最後まで一気に見てしまったという感じ。全体的にテンポがいい。たいていアシスタント辺りが失敗したりして、見ている側をイライラさせたりするのだけど、そういうこともあまりなく、伏線も間違った方向に導くような貼り方はしていない。本当に王道で正攻法という感じ。特別ひねりもないように思う。もちろんサスペンスなのでオチないと意味はないし、どんでん返しもあるのだけど、そこに至るまでもそんなにひねっていない。わりと思っている通りに進んでいく。それでもおもしろいのは見せ方が上手いのもあると思うし、やっぱり王道ゆえというのもあるのかも。
キャストたちも良かったと思う。こういう作品の場合キャストの演技ってあまり目立たないのだけど、ひねりのない王道サスペンスを飽きさせなかったのは、役者達の演技のおかげでもあると思う。編集長役のヘレン・ミレンは思ったほど見せ場はなかったけれど、さすがの存在感。部下の能力を見抜き適材適所に配置していく感じが見ていて気持ちいい。新聞は真実を報道するものであると同時に、会社の商品なので売らなければならないというところのせめぎあいも伝わってきた。親友コリンズの妻で、カルの元カノ(この設定もありがち(笑))アンのロビン・ライト・ペンが良かった。議員の妻として地位もお金もあるけれど満たされず、思うようにいかない人生に対して諦めている感じが良かった。そのわり、最後あっさりとしてしまうのは気になったけれど(笑) コリンズ役のベン・アフレックはいつも口開いちゃってる感じで、こんな知的な役できるのかなと思ったけど(失礼)、意外に頑張っていた。愛人問題でスキャンダル議員となってしまうけれど、それでも悪に立ち向かう高潔な若手議員であるという感じは出ていたんじゃないかと思う。ここがきちんと出来ていないと、ストーリー全体が生きてこないので、その辺りは良かったんじゃないかと思う。
野心家web版記者のデラ役レイチェル・マクアダムスも良かったと思う。彼女の役もありがちではあるけど、良く見かける野心家過ぎて足を引っ張るウザイ女にはなっていない。きちんとカルのブレーンになっていたし、ちゃんと自分の分もわきまえている感じはした。歩いている後ろ姿がものすごく左肩が上がっていたのが気になったけれど、体歪んでないかしら? 演技とは関係ないけれど(笑) カル役のラッセル・クロウは正直あまり好みではない。出演作も『ビューティフル・マインド』しか見ていない。あれは良かったけれど、ルックス的に苦手だった上に、試写状の写真は太っていて汚らしかったので、良くあるタイプの役作りなんだろうと思い、このタイプの主人公はあまり好きではないので、見る前はかなり不安だった。まぁ、よくあるタイプの役ではあったのだけど、嫌いではなかった。カルはたしかに強引なところはあるけれど、実はそんなに型破りではない。これは他のキャストにも作品全体にもいえることだけど、型破りではない。その辺りが共感が持てた理由だと思うし、ラッセル・クロウはもう少しカルをダメ男として演じるのかと思ったけれど、そうはしていない。その辺りも良かったと思う。
さっきも書いたけれど、作品としても各キャラとしても、そんなに型破りではないし、強引な部分も多少あるけれど、それも納得できる範囲。カルは新聞記者であって刑事ではないので、その辺りを踏まえている感じはした。もちろん、ネタが大きければ大きいほど、かなり強引で大胆な手段を取らないとならない部分もあるのだろうってことは理解できるので、それはアリ。でも、ジャック・バウアーみたいなことは新聞記者にはムリなわけで、そのさじ加減はいいかなと思った。という感じで、テンポ良くウソ臭さがなく、ストーリー的にも分かりやすくて楽しく見ていたので、着地点がちょっと残念だったかな・・・。どんでん返し自体は予想していたので、それはOKだったけど、それをオチにしてしまったことにより、結果が曖昧になってしまった真相があり、見ている側としてはそちらの方が気になっていたので・・・。
そして真相に気付くきっかけになるセリフをアノ人が言ったからといって、真犯人に気付くというのはちょっと弱い気がした。まぁ、なくはないと思うけれど、これはひっかけでしていることではないと思うので、少し疑問に思った。てっきりセリフを言った人物が犯人だと思ったので、肩透かしのような感じになってしまい、あら?と思っているうち、そこが真相になってしまって、もう一つのいわゆる"アメリカの闇"の方が闇のまま・・・。まぁ、少々消化不良を感じつつも、例え映画でもここを大々的に暴けなかった辺りが"闇"ってことなんだという、大人の事情も感じられたので、これはこれで無難な着地ではあるのかなと思う。
女優さんたちの衣装が良かった。国会議員の妻アンの衣装は落ち着いていて品が良い印象。編集長の衣装も上質だけれどキリっとしたキャリア・ウーマンという感じ。同じパンツ・スーツでもアンと編集長では印象が全然違う。デラの少し野暮ったくも見えるレトロっぽい感じも好きだった。襟元まで大きなボタンのついてるグレーっぽいセーターが好き。
多分これは真相やオチ自体よりも、そこまでに至る部分を見る映画なんだと思う。そういう面ではいい意味で王道で楽しかった。
『消されたヘッドライン』Official site
[ この記事を通報する ]
- URL:http://yaplog.jp/maru-a-gogo/archive/646
)で汚いというカルの役作りについては、








