'08.06.02 『ミラクル7号』@中野サンプラザ
yaplogの試写会プレゼントで見事当選! 『少林サッカー』『カンフー・ハッスル』のチャウ・シンチー監督・主演作品。
「借金を抱え工事現場で働くティーと有名私立小学校に通う息子ディッキーは貧乏だけど仲良く暮らしている。学校で貧乏をからかわれいじめられたディッキーをなぐさめるため、ティーは不思議な生物を拾ってくるが・・・」という話。これは、おもしろかった。前2作では本人も気付かないすごい能力の持ち主ながら、その気ままな性格から社会から少し外れている男を演じたチャウ・シンチー。今回も同様に貧乏ではあるけれど、いたって真面目。そして良きお父さん。そして今回は息子ディッキーが主役で、あくまで脇というようなスタンス。でも、しっかり主演ですが(笑)
CGを駆使したアクション・シーンや、貧乏ぶりの描写も相変わらずバカな感じでいい。冒頭、泥だらけの顔で小学校に登校してくるディッキー。イケメン気取りの教師はディッキーを目の敵。汚いから自分には触るななんて問題発言でしょう(笑) でも、どこまでも明るくくじけないディッキーのおかげで笑える感じになっている。教師がボールペンを落とす、それをディッキーが拾おうとする、それを阻止しようとする教師。それをスローモーションとカット割で見せたりとか、そういうこのシーンにこんな演出?というようなシーンが満載。そしていちいちおかしい。
2人が暮らす家がいい。半分壊された建物の1室に住んでいる。かろうじて火や、電気は通じているようだけど、生活空間は多分3畳くらい(笑) 1畳分のスペースが1段高くなっており、そこに座って折りたたみ式のテーブル(?)を壁から引き出して食事、窓から折りたたみ式の台を外に出して勉強。そしてテーブルをパタパタさせて出てきたゴキブリ退治ゲーム。そして全てを収納したら畳の上で重なって眠る。この小さなスペースで親子はいろんなことをする。もちろん料理も裁縫も。台所だって、収納スペースだってある。これは素晴らしい! まぁ、ここで暮らしたくはないけど(笑)
生活用品のほとんどはティーがゴミ捨て場から拾ってくる。学校で話題のミラクル1号をねだられ、お金がなくて買えなかった代わりに、不思議な球体を拾ってくる。それは宇宙からやってきたミラクル7号(愛称ナナちゃん)だった。このナナちゃんのデザインがいい! ゆるすぎます。謎の球体からナナちゃんが出てくるシーンもいい。無駄に壮大。ナナちゃんの力でスーパー小学生になるディッキーの夢がかわいい。自作パロも出てきます! チャウ・シンチーは大のドラえもんファンだそうで、この夢のシーンにはその影響が出ていると思う。夢での大活躍に比べると、実際のナナちゃんは一見ダメだけど、実はすごい力を秘めている。ナナちゃんの表情がいい。表情豊かだけど、作り物っぽさをあえて残した感じがいい。
本当に描きたいのは「親子愛」まさに親子愛。前述の家で2人が時にケンカしながらも仲良く暮らしている姿は微笑ましい。どうやらディッキーの母親は病気で亡くなったらしく、その入院費などの借金があるらしい。ティーが必死で働いても極貧暮らし。でも「貧しくてもウソをつくな」と説くティーは立派な父親。ディッキーに大きな愛情を注ぐ。ディッキーもそれが分かっているから、どんなにからかわれても、いじめられてもくじけない。明るくかわしたり、時には立ち向かっていく。いじめの描写もいわゆる今問題になっている陰湿なものではないので、ディッキーのように明るく立ち向かえばいいとは気軽に言えないけれど、彼のその姿に見ている側が救われるのは確か。
チャウ・シンチーはいい。いつもは少し作りすぎの役を淡々とした表情で演じ、それがおかしいという感じ。でも、今回は出演シーンで笑える場面はたくさんあるけど、彼自身が笑いを取ることはほとんどない。意外なところでお得意のアクション・シーンもあるけど、あくまで普通の父親役に徹していたのがいい。ディッキーを唯一かわいがってくれる女の先生キティ・チャン(←これ狙いか?)は美女! スタイルもスゴイです。演技は普通だったけど(笑) でも、彼女とティーがお互いをちょっと気にするシーンがいい。最初はティーが、次に会ったときは先生がチラッと振り返る。そういうシーンがいい。口は悪いけど気は優しい現場のボスと、やたらズボンをずり上げる岸部シロー似の体育教師は『少林サッカー』にも出ていた。相変わらずの大袈裟演技がいい。巨漢女子小学生がイイ!
何といってもディッキー役のシュー・チャオ。なんと女の子だった! 全く分からなかった・・・。それにしてはずいぶんムチャさせてたけど大丈夫だったのだろうか? どうやらチャウ・シンチーの養女になったらしいのでOKってことでしょうか(笑) 彼女の演技はよかった。細い体で明るく立ち向かう姿が健気。ちょっとネタバレになってしまうけど、ティーが現場で事故に合った時の彼女の演技は素晴らしい。その後の展開は読めていたのに泣いてしまった。セリフも泣けた。最近『つぐない』『パンズ・ラビリンス』と子役の名演技に泣かされている。全部女の子。やっぱり少女の頃から女優ってことでしょうか(笑)
「親子愛」という真面目な素材を、ゆるキャラ宇宙生命体、無駄なCGアクション(無駄じゃないんだけど)とバカ演出、バカキャラクター、そしてしっかりと見せるシーンと緩急が利いている。それらすべてがチャウ・シンチー節という感じ。感動!という終わりにならずに、ゆるく落とす感じもいい。
地上何十mという高さでコの字型になってみんなでハンマーをコンクリートの床に打ちつけてるシーンとか、その先端に座ってお弁当を食べるシーンとかすごく好き! おもしろかった。
⇒『ミラクル7号』Official site
yaplogの試写会プレゼントで見事当選! 『少林サッカー』『カンフー・ハッスル』のチャウ・シンチー監督・主演作品。
「借金を抱え工事現場で働くティーと有名私立小学校に通う息子ディッキーは貧乏だけど仲良く暮らしている。学校で貧乏をからかわれいじめられたディッキーをなぐさめるため、ティーは不思議な生物を拾ってくるが・・・」という話。これは、おもしろかった。前2作では本人も気付かないすごい能力の持ち主ながら、その気ままな性格から社会から少し外れている男を演じたチャウ・シンチー。今回も同様に貧乏ではあるけれど、いたって真面目。そして良きお父さん。そして今回は息子ディッキーが主役で、あくまで脇というようなスタンス。でも、しっかり主演ですが(笑)CGを駆使したアクション・シーンや、貧乏ぶりの描写も相変わらずバカな感じでいい。冒頭、泥だらけの顔で小学校に登校してくるディッキー。イケメン気取りの教師はディッキーを目の敵。汚いから自分には触るななんて問題発言でしょう(笑) でも、どこまでも明るくくじけないディッキーのおかげで笑える感じになっている。教師がボールペンを落とす、それをディッキーが拾おうとする、それを阻止しようとする教師。それをスローモーションとカット割で見せたりとか、そういうこのシーンにこんな演出?というようなシーンが満載。そしていちいちおかしい。
2人が暮らす家がいい。半分壊された建物の1室に住んでいる。かろうじて火や、電気は通じているようだけど、生活空間は多分3畳くらい(笑) 1畳分のスペースが1段高くなっており、そこに座って折りたたみ式のテーブル(?)を壁から引き出して食事、窓から折りたたみ式の台を外に出して勉強。そしてテーブルをパタパタさせて出てきたゴキブリ退治ゲーム。そして全てを収納したら畳の上で重なって眠る。この小さなスペースで親子はいろんなことをする。もちろん料理も裁縫も。台所だって、収納スペースだってある。これは素晴らしい! まぁ、ここで暮らしたくはないけど(笑)
生活用品のほとんどはティーがゴミ捨て場から拾ってくる。学校で話題のミラクル1号をねだられ、お金がなくて買えなかった代わりに、不思議な球体を拾ってくる。それは宇宙からやってきたミラクル7号(愛称ナナちゃん)だった。このナナちゃんのデザインがいい! ゆるすぎます。謎の球体からナナちゃんが出てくるシーンもいい。無駄に壮大。ナナちゃんの力でスーパー小学生になるディッキーの夢がかわいい。自作パロも出てきます! チャウ・シンチーは大のドラえもんファンだそうで、この夢のシーンにはその影響が出ていると思う。夢での大活躍に比べると、実際のナナちゃんは一見ダメだけど、実はすごい力を秘めている。ナナちゃんの表情がいい。表情豊かだけど、作り物っぽさをあえて残した感じがいい。
本当に描きたいのは「親子愛」まさに親子愛。前述の家で2人が時にケンカしながらも仲良く暮らしている姿は微笑ましい。どうやらディッキーの母親は病気で亡くなったらしく、その入院費などの借金があるらしい。ティーが必死で働いても極貧暮らし。でも「貧しくてもウソをつくな」と説くティーは立派な父親。ディッキーに大きな愛情を注ぐ。ディッキーもそれが分かっているから、どんなにからかわれても、いじめられてもくじけない。明るくかわしたり、時には立ち向かっていく。いじめの描写もいわゆる今問題になっている陰湿なものではないので、ディッキーのように明るく立ち向かえばいいとは気軽に言えないけれど、彼のその姿に見ている側が救われるのは確か。
チャウ・シンチーはいい。いつもは少し作りすぎの役を淡々とした表情で演じ、それがおかしいという感じ。でも、今回は出演シーンで笑える場面はたくさんあるけど、彼自身が笑いを取ることはほとんどない。意外なところでお得意のアクション・シーンもあるけど、あくまで普通の父親役に徹していたのがいい。ディッキーを唯一かわいがってくれる女の先生キティ・チャン(←これ狙いか?)は美女! スタイルもスゴイです。演技は普通だったけど(笑) でも、彼女とティーがお互いをちょっと気にするシーンがいい。最初はティーが、次に会ったときは先生がチラッと振り返る。そういうシーンがいい。口は悪いけど気は優しい現場のボスと、やたらズボンをずり上げる岸部シロー似の体育教師は『少林サッカー』にも出ていた。相変わらずの大袈裟演技がいい。巨漢女子小学生がイイ!
何といってもディッキー役のシュー・チャオ。なんと女の子だった! 全く分からなかった・・・。それにしてはずいぶんムチャさせてたけど大丈夫だったのだろうか? どうやらチャウ・シンチーの養女になったらしいのでOKってことでしょうか(笑) 彼女の演技はよかった。細い体で明るく立ち向かう姿が健気。ちょっとネタバレになってしまうけど、ティーが現場で事故に合った時の彼女の演技は素晴らしい。その後の展開は読めていたのに泣いてしまった。セリフも泣けた。最近『つぐない』『パンズ・ラビリンス』と子役の名演技に泣かされている。全部女の子。やっぱり少女の頃から女優ってことでしょうか(笑)
「親子愛」という真面目な素材を、ゆるキャラ宇宙生命体、無駄なCGアクション(無駄じゃないんだけど)とバカ演出、バカキャラクター、そしてしっかりと見せるシーンと緩急が利いている。それらすべてがチャウ・シンチー節という感じ。感動!という終わりにならずに、ゆるく落とす感じもいい。
地上何十mという高さでコの字型になってみんなでハンマーをコンクリートの床に打ちつけてるシーンとか、その先端に座ってお弁当を食べるシーンとかすごく好き! おもしろかった。
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