'07.03.31 「没後50年 川合玉堂展」@日本橋高島屋
母親が招待券を貰ったのでご相伴に預かって行ってきた。川合玉堂は大好きな画家の1人。日本画特有の繊細かつ大胆な感じはもちろん、画から何ともいえない清々しさを感じる。
没後50年を記念したこの展覧会は、未公開のものを含めたかなりの点数。入って直ぐにあった「秋草」の枝や実の繊細で正確な描写と美しい色使いにウットリ。そして屏風「老松図」がある。これは何と15歳の時に描かれたもの。これが素晴らしい。金地に黒の墨で描かれていて、その枝ぶりや葉の感じが素晴らしい。でも15歳のみずみずしい感じもする。
近くで見るとその精緻で大胆な筆使いが感じられて素晴らしいけど、少し離れた所から全体を眺めると、画全体が引き締まり、主題となっている部分がはっきりと浮き上がってくるのにおどろく。特に雪景色ははっきりとした線を描かず、吹雪の描写なども近くだとサッとした線に見える。でも2〜3歩下がって見ると、黒と白のコントラストがはっきりとしてきて、雪に埋もれた屋根などがしっかりとした立体感で浮かび上がってくる。吹雪で雪が舞う感じがはっきりしてくる。シーンとした中に、人々が囲炉裏端で暖をとりつつ、温かい食事をとっている気配まで感じられる。
「清風涼波」という明治の人々の海水浴の風景を描いた一連の作品がよかった。旅館でくつろぐ姿など、いきいきとして、そしてのどかな当時の空気が感じられて楽しい。
一番好きだったのは「小春」右側から中央あたりまで大きな羊歯(?)の葉が3〜4枚描かれている。これが枯れかかって穴も開いていたりして決して美しい葉ではない。でもこの葉の緑青が美しい。そして生命力にあふれている。そして稲の穂の向こうに鳥。とても美しい。
今回、目新しかったものは玉堂の書。これがまた素晴らしく、繊細でまるで女性のような優しい書体。通常はまず画家が絵を描き、そこに詩人が詩を添えるというものらしい。でも玉堂は自ら書も書いていて、時には絵の上に重ねるように書いている。絵も書もどちらもメインとして描いているのだろうとのこと。どちらかというと趣味的に描いたのではないだろうか。画もいつもの筆使いとよりもむしろ力が抜けていた感じで、遊び心にあふれている。
着物姿で微笑む玉堂の写真を見た。いい顔している。生まれ持った美醜ではない。美しく清々しく生きた人は、清々しく美しい姿になるのだ。玉堂の画を見ると清々しくなる理由が良く分かった。
母親が招待券を貰ったのでご相伴に預かって行ってきた。川合玉堂は大好きな画家の1人。日本画特有の繊細かつ大胆な感じはもちろん、画から何ともいえない清々しさを感じる。
没後50年を記念したこの展覧会は、未公開のものを含めたかなりの点数。入って直ぐにあった「秋草」の枝や実の繊細で正確な描写と美しい色使いにウットリ。そして屏風「老松図」がある。これは何と15歳の時に描かれたもの。これが素晴らしい。金地に黒の墨で描かれていて、その枝ぶりや葉の感じが素晴らしい。でも15歳のみずみずしい感じもする。
近くで見るとその精緻で大胆な筆使いが感じられて素晴らしいけど、少し離れた所から全体を眺めると、画全体が引き締まり、主題となっている部分がはっきりと浮き上がってくるのにおどろく。特に雪景色ははっきりとした線を描かず、吹雪の描写なども近くだとサッとした線に見える。でも2〜3歩下がって見ると、黒と白のコントラストがはっきりとしてきて、雪に埋もれた屋根などがしっかりとした立体感で浮かび上がってくる。吹雪で雪が舞う感じがはっきりしてくる。シーンとした中に、人々が囲炉裏端で暖をとりつつ、温かい食事をとっている気配まで感じられる。「清風涼波」という明治の人々の海水浴の風景を描いた一連の作品がよかった。旅館でくつろぐ姿など、いきいきとして、そしてのどかな当時の空気が感じられて楽しい。
一番好きだったのは「小春」右側から中央あたりまで大きな羊歯(?)の葉が3〜4枚描かれている。これが枯れかかって穴も開いていたりして決して美しい葉ではない。でもこの葉の緑青が美しい。そして生命力にあふれている。そして稲の穂の向こうに鳥。とても美しい。
今回、目新しかったものは玉堂の書。これがまた素晴らしく、繊細でまるで女性のような優しい書体。通常はまず画家が絵を描き、そこに詩人が詩を添えるというものらしい。でも玉堂は自ら書も書いていて、時には絵の上に重ねるように書いている。絵も書もどちらもメインとして描いているのだろうとのこと。どちらかというと趣味的に描いたのではないだろうか。画もいつもの筆使いとよりもむしろ力が抜けていた感じで、遊び心にあふれている。
着物姿で微笑む玉堂の写真を見た。いい顔している。生まれ持った美醜ではない。美しく清々しく生きた人は、清々しく美しい姿になるのだ。玉堂の画を見ると清々しくなる理由が良く分かった。
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