お勧めの本 2

2008年07月05日(土) 14時42分
お勧め一覧の中からとくに読んで良かったビジネス書3冊

●「知識デザイン企業 ― ART COMPANY」
 紺野登 日本経済新聞出版社



・収益性だけの判断や量産型・技術志向などの概念から
 「創造性」への取り組み, 「創造経営」へ
・分析的・実証的方法論ではなく
 創造的方法論を組織や戦略に埋め込んだ企業へ
・ナレッジ・ワーカーが指示や命令ではなく
 納得・共感・価値の共有などによって働く組織へ
・「個から組織へ・組織から大規模組織へ」の時代から
 「主体的な個が結びついたネットワーク」の時代へ
・「技術あってのデザイン」ではなく 「デザインあっての技術」へ
・差別化や目立つことが重視される意味のデザインではなく
 「無名の質」が込められているデザインへ

かなり興味深い内容だった
これから求めていかれる方向,
日本の起業が向かうべき方向のヒントが書かれている一冊
個のネットワークの価値やデザインの価値を再定義していて,
とくにデザインの価値については強調されており, 共感できた
ただ, 全体的にマクロな視点かなと思った


●「ハイ・コンセプト 『新しいこと』を考え出す人の時代」
 ダニエル・ピンク, 大前研一 三笠書房



「ハイ・コンセプト」とは
・パターンやチャンスを見出す能力
・芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力
・人を納得させる話の出来る能力
・一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい概念を生み出す能力
「ハイ・タッチ」とは
・他人と共感する能力
・人間関係の機微を感じ取る能力
・自らに喜びを見出し, 又, 他の人々が喜びを見つける手助けをする能力
・そしてごく日常的な出来事についても, その目的や意義を追求する能力

こういった概念を知ることができて良かった
とくに第2章は読みやすかった
そしてこれらのために必要な6つのセンスも興味深い
簡単に発揮できるものではなくとも共感はできるし,
「格差社会を勝ち抜く」とあるけど, 個人的にはそういった視点ではなく,
生き方そのもののために身につけたい能力だと思う
これからのビジネス界の指針になる一冊
ものづくりする人にはとくにお勧め


●「日本でいちばん大切にしたい会社」
 坂本光司 あさ出版



会社は経営者や株主のものではなく
その大小に関わらず, 従業員やその家族, 顧客や地域環境など
その企業に直接関わる全ての人のもの
あるべき会社経営の目的は以下5つの使命と責任を果たすこと
1 社員とその家族を幸せにする
2 外注先・下請企業の社員を幸せにする
3 顧客を幸せにする
4 地域社会を幸せに, 活性化させる
5 株主を幸せにする
これらを果たせている幾つかの企業が紹介されている

この本に書かれていることは
(経営において)理想論だと言う人もいると思うけど, 素直に感動した
人があっての企業だと思う
  • URL:http://yaplog.jp/mariho/archive/37