さくらみかんが小学生の5年生のときに飼っていたネコでランちゃんというネコがいた。
シャム崩れのネコで、手足とシッポ、耳がチョコレートブラウン。目がブルーという、西欧風のお嬢様ネコだった。
ところがある日、彼女をとんでもない悲劇が襲うのであった。
シャム崩れのネコで、手足とシッポ、耳がチョコレートブラウン。目がブルーという、西欧風のお嬢様ネコだった。
ところがある日、彼女をとんでもない悲劇が襲うのであった。
夜に遊びに行くお兄ちゃんネコたちに混ざって外に飛び出してしまったときだった。
お兄ちゃんたちは人間の操る巨大凶器を逃れる方法を知っていたし、朝にはきちんとご帰還したのだ。だが、ランちゃんのみが帰還しない。
「おかしいね」
家族総出で朝の5時くらいから近所を探したのだが、姿はナシ。
イヤの予感で大きな道などに死体がないかもチェックしたのだが、それもナシ。
外見が美しいネコさんだっただけに、誰かに連れてかれたのかな?
そんなことを言いつつ、その日はみんな学校に会社にと出て行ったのだった。
その日の夕方だった。
台所で夕飯の手伝いをしていたさくらみかん。
その台所の横の裏口で、尋常ならぬ鳴き声を上げて、ランちゃんが帰ってきたのだ。
慌ててドアを開けたさくらみかんは、だがそのにいたランちゃんの姿に悲鳴を上げた。
顎がガックリと落ち、舌がちぎれ、血まじりのよだれを流した泥だらけの姿でそこにいたのだ。
そっとランちゃんを抱き上げたが、もう目つきからしてやばい様子。
慌てて母と獣医さんの元に駆け込んだのだった。
交通事故にあっていたのだ。でも、自力で一日かけて帰ってきたのだ。
顎の骨を左右両方折ってしまったので、それを針金で固定する手術を受けた。
顎から針金が突き出た状態で帰ってきたランちゃんに、みんなが痛ましい気持ちでいっぱいだった。
毎日流動食を与え、ホットカーペットの上に寝かし、毎日毎日話し掛けた。
その甲斐あって元気になったランちゃん。
一ヶ月後、針金を抜くこともできた。
だが、このとき獣医さんが言ったのだ。
「まだ顎に負担はかけられないので、カリカリのエサ
ではなく、缶詰などを与えてください」
その日、ネコ缶を切らせていた母は、スーパーに立ち寄った。
そして、車のドアを開けた瞬間だった。
ランちゃん脱走。
おい! 今針金抜いたばっかだってのに・・・・。
そのままランちゃんは帰っては来なかったのである。
手術台ウン万円と入院代も払って、・・・そして逃げられたのだ。
だが、ランちゃんとは再び奇跡の再会をすることになる。
ランちゃんの逃げたスーパーの真横に、中学で親友になった子の家があった。
そのこと話しているときに、ランちゃんの話になったのだ。
そして彼女が、そんなネコが家によく遊びに来るというではないか。
その帰り、彼女の家に寄ると、確かにそこにいるのはランちゃん。
額にダイヤの模様があるのが特徴だったので、すぐに分かった。
「ランちゃん!」
そしてランちゃんは元気に3匹の手下を従えてそこにいた。
呼んでも、たいした反応はなかったが、元気にこの4年ちかくを、スーパーのゴミを食い荒らして生きていたらしい。
しかもその地域の女ボスとして。
そう、彼女は痛い経験のあと、のし上がったのだ!!!
「がんばれよ!」
そんな声に答えるように立ち上がって颯爽と去っていたランちゃんの後姿を今でも良く覚えている。
「缶詰より、ここのゴミのがうまいよ」
そんなことを言いそうな、ちょっと太ったランちゃんだった。
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お兄ちゃんたちは人間の操る巨大凶器を逃れる方法を知っていたし、朝にはきちんとご帰還したのだ。だが、ランちゃんのみが帰還しない。
「おかしいね」
家族総出で朝の5時くらいから近所を探したのだが、姿はナシ。
イヤの予感で大きな道などに死体がないかもチェックしたのだが、それもナシ。
外見が美しいネコさんだっただけに、誰かに連れてかれたのかな?
そんなことを言いつつ、その日はみんな学校に会社にと出て行ったのだった。
その日の夕方だった。
台所で夕飯の手伝いをしていたさくらみかん。
その台所の横の裏口で、尋常ならぬ鳴き声を上げて、ランちゃんが帰ってきたのだ。
慌ててドアを開けたさくらみかんは、だがそのにいたランちゃんの姿に悲鳴を上げた。
顎がガックリと落ち、舌がちぎれ、血まじりのよだれを流した泥だらけの姿でそこにいたのだ。
そっとランちゃんを抱き上げたが、もう目つきからしてやばい様子。
慌てて母と獣医さんの元に駆け込んだのだった。
交通事故にあっていたのだ。でも、自力で一日かけて帰ってきたのだ。
顎の骨を左右両方折ってしまったので、それを針金で固定する手術を受けた。
顎から針金が突き出た状態で帰ってきたランちゃんに、みんなが痛ましい気持ちでいっぱいだった。
毎日流動食を与え、ホットカーペットの上に寝かし、毎日毎日話し掛けた。
その甲斐あって元気になったランちゃん。
一ヶ月後、針金を抜くこともできた。
だが、このとき獣医さんが言ったのだ。
「まだ顎に負担はかけられないので、カリカリのエサ
ではなく、缶詰などを与えてください」
その日、ネコ缶を切らせていた母は、スーパーに立ち寄った。
そして、車のドアを開けた瞬間だった。
ランちゃん脱走。
おい! 今針金抜いたばっかだってのに・・・・。
そのままランちゃんは帰っては来なかったのである。
手術台ウン万円と入院代も払って、・・・そして逃げられたのだ。
だが、ランちゃんとは再び奇跡の再会をすることになる。
ランちゃんの逃げたスーパーの真横に、中学で親友になった子の家があった。
そのこと話しているときに、ランちゃんの話になったのだ。
そして彼女が、そんなネコが家によく遊びに来るというではないか。
その帰り、彼女の家に寄ると、確かにそこにいるのはランちゃん。
額にダイヤの模様があるのが特徴だったので、すぐに分かった。
「ランちゃん!」
そしてランちゃんは元気に3匹の手下を従えてそこにいた。
呼んでも、たいした反応はなかったが、元気にこの4年ちかくを、スーパーのゴミを食い荒らして生きていたらしい。
しかもその地域の女ボスとして。
そう、彼女は痛い経験のあと、のし上がったのだ!!!
「がんばれよ!」
そんな声に答えるように立ち上がって颯爽と去っていたランちゃんの後姿を今でも良く覚えている。
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