スペイン・サンチアゴ巡礼 

2004年07月30日(金) 21時28分
この日記は2004年7月30日〜同9月26日の旅行記です。
フランス→スイス→スペイン→ポルトガル→モロッコ→イギリス

メインはサンチアゴ・デ・コンポステーラ巡礼。四国遍路みたいな。
巡礼路を教会によりながら歩き、サンチアゴを目指します。約800キロ。
興味ある人、読んでみてください。

パリ―ジュネーブ 

2004年08月03日(火) 3時19分
8月3−4日。パリからスイスのジュネーブへ、友達に会いに行きました。

この移動で、初めてEasyJetというネットでのチケット購入専門の航空会社に乗りました。ネットで早く予約すればするほど、安くなるシステムで、今回はパリ―ジュネーブ往復6,500円ほどで購入。チケットレスシステムといって、空港のチケットカウンターで名前を言って、いきなり搭乗券をもらうので、予約できてるか結構ドキドキします。

ネット予約で人件費を削減してるだけでなく、機内でのサービスは一切なしで、もちろん映画もないし、飲み物も有料です。おまけにフライトアテンダントもスーツでなくて、EasyJetのロゴが入っただけのカジュアルシャツ。飛べばいいや、ってのがコンセプトでしょうね。

スイスは人が良い。町を散歩してくれるとみんな挨拶してくれます。街はチョコレートと時計とナイフで溢れてます。僕はチョコレート大好きなので、小さい店に入ってその場で食べました。トリュフがほっとおいしい!お店のなかもいいにおいで、何回も深呼吸しました。


ジュネーブのメインストリート

パリ2 

2004年08月05日(木) 3時23分
8月5日。再びパリに戻ります。

パリは人種が多い。地下鉄に乗ればすぐにわかります。今まで僕が旅行をすると、結構目立ったりしたけど、パリでは誰も僕のこと気にしない。地下鉄で、いろんな人みるのは楽しい。それから、トルコ人も多いので、フランスの街にはケバブ屋さんがかなりあります。平等や人権の概念が生まれた国であるだけあって、そういう人々の生活は日本とは差があるように感じます。

フランスにいても貧乏旅行なので、フランス料理なんてものは食べれませんねぇ。まあ、そもそもフランスで食べれば全部フランス料理なんだから、ひとつくらい紹介します。


写真は奮発して食べた15ユーロのランチについてきたデザート。これはすっごい!!!フランスは飯やケーキがおいしいと聞いていたけど、すっごい!このケーキは苺やベリー系のくだものがふんだんにつかってあって、それがめちゃくちゃうまい!たぶん素材自体が安くておいしいんだと思います。やはりフランスは農業国家です。

巡礼開始 

2004年08月06日(金) 3時28分
8月6日。サンジャンピエドポー
パウロ=コエーリョってブラジル人作家を知ってる人いますか?彼の「星の巡礼」というスペインのサンチアゴデコンポステーラ巡礼について書かれた本が、世界中でヒットしています。それに影響されて、この町にやってきました。サンジャンピエドポーは巡礼道の中心地にあたり、ここを多くの巡礼者が通ります。僕はこの町から巡礼を始めることにしました。ここからサンチアゴデコンポステーラまで800キロくらい。今回で最後まで到達できるかわかりませんが、道中楽しく歩くことを目的としています。


8月7日。ロンセスバイエス
サンジャンピエドポーを7時半に出発して、スペイン国境へ。次の町は27キロ先のロンセスバイエス。ピレネー山脈を越えます。この山脈越えはサンチアゴ巡礼のなかで最もキツイと言われているだけあって、本当に、きつい。。。まず、標高180mから1500mまで上ります。さらに峠近辺は、僕が体験したこともないような強風で、とても進めません!おまけに天気は崩れて、1キロ先あたりに雷雨を視認!こんなとこを旅先に選んだことをいきなり後悔しだした。笑

結局8時間でロンセスバイエスに無事着きました。。。
ロンセスバイエスはもちろん、各町に巡礼用の施設があって、ここでは5ユーロで一泊できます。体育館みたいなとこで、100人部屋みたいな感じですが、シャワーもあって巡礼者にとってはモンクなしです。巡礼用のレストランは7ユーロでディナーが食べれます。ワインも付いてくるし、ともかく安くはあがります。

パンプローナ 

2004年08月08日(日) 3時33分
8月8日。スビリ
6時半出発で、22キロ先のスビリへ向かいます。スペインはサマータイムを採用しているせいもあって、日が昇るは7時ごろ。早朝は涼しくて、歩くのには適しています。というか、昼は暑くて歩きたくないので、朝のうちが勝負です。昨日とはちがい、アップダウンもそんなにきつくなくていい気分。森の中を歩くのは気持ちいい。昨日の疲れもあったけど、7時間で到着。今に至る。

道中、ブラジル人カップルと出会って話をしました。ブラジル人といっても、日系なんたらとか言っているし、顔はもう日本人です。日本名、ハルオさん、今回でなんと3回目のサンチアゴ巡礼!!すげー。カトリックだとは言っていたけど、もう全然宗教は関係なくて、趣味とか本当に旅行したいだけで歩いているそうです。来てみてわかったけど、意外とそういう人は多い。ちなみに彼は34歳で、裁判官です。そして、彼女は、彼と離れたくないから付いてきたそうです。


8月9日。パンプローナ
今日は軽めで20km。雨にも降られず、涼しくトレッキングしてきました。

パンプローナの街は二回目です。去年の7月の第1週、フェミングウェイの「日はまた昇る」で有名なサンフェルミン祭を見に来ました。有名な牛追い祭です。そのときは街中酔っ払いで溢れていましたが、今回は静かな、なかなか歴史的な側面を見せてくれます。つい1ヶ月前に祭が終わったばかりですが、街の一角ではもう来年の祭に向けて、カウントダウンが始まっています。「スペイン人の日常は祭のためにある、その準備期間だ」そうです。あと、330日と19時間55分31秒…



プエンテラレイナ 

2004年08月10日(火) 3時38分
8月10日。プエンテラレイナ 24km
大変なことが起きた。
今日の出費がなんと7ユーロだ。安い。安すぎる。通常ヨーロッパ旅行には1日につき、40ユーロはみておきたいものです。そこを一桁で過ごしたのには、まあ、それなりの訳があります。以前も書きましたが、巡礼路沿いにはたくさんの巡礼専用の施設があって、特別価格で接待しています。今日は宿4ユーロ、それに今日の宿は自炊ができるので、スーパーでの食料調達に3ユーロ、計7ユーロ。破格。

そもそもヨーロッパ1ヶ月旅すると、切り詰めて30万円というのが定評なのに、今回は約2ヶ月を25万円程度でやるというのだから、よく旅に出てきたものです。それなりに質素な食生活で、巡礼をすれば、そんなこともできますよ。まあ、だれもしたくないだろうけど。


8月11日。エステージャ 21km
朝、5時50分出発。暗い。ていうか夜です。真っ暗の巡礼路を歩くのもなかなかオツなものでした。どうしてこんなに早いかというかと、早朝の方が涼しいからです。スペインの夏はとても暑い。ヘタしたら50℃超えてしまいます。というわけで、朝のうちにたくさん歩いて、午後はゆったりするのです。


8月12日。トレスデリオ 28km
ヒマワリ畑とブドウ畑の続く道をひたすら歩きました。ヒマワリは残念ながら7月下旬に花の咲く時期だったようで、今は種を収穫した後の姿でした。これが咲いていたら本当にすごそうだな…。
ここはLa Rioja(リオハ)という地方で、ワインがとても有名。スペインで一番良いとされるワインの生産地です。一面ブドウ畑で、きれいに色づいたものをちょっと拝借。。。うっめー!こりゃうまいワインもできますねぇ。

ろぐろにょ 

2004年08月13日(金) 3時40分
8月13日。ログロニョ 21km
この日は軽い。ログロニョという街はLa Riojaで一番大きい街で、BARがたくさんあります。リオハはワインで有名なので、この街ではおいしいワインとおつまみが食べれます。このおつまみ、タパスとかピンチョと呼ばれるんですけど、本当においしい!
バーといってもお酒と、おつまみはマッシュルームしかないとか、それぞれの店の得意料理を出すだけといった感じのバーが多い。僕はマッシュルームバー、たこバー、羊バーとはしごしました。どれもうっめー!各店で一杯ずつワインかビールを飲むので、帰る頃にはけっこうキテます。それに物価もまだ安い。3軒ハシゴして、1000円だったら毎日飲みますよねぇ…
写真はそのバー通りで、ブラジル人カップル

8月14日。ナヘラ 28km
さすがにちょっときつくなってきました。なれてきたと思ったら実は疲れが溜まってたり、風や日陰がない道を8時間歩いたりでつらい。なにより、宿のとなりのベッドのおっさんのイビキがうるさい!!巡礼宿、アルベルゲといって、巡礼者用に格別に安い宿がありますが、なにしろ100人部屋のようなスケールで、もちろんプライバシーもなにも言ってられない環境ですからねぇ。

でも最近は他の巡礼者にも顔を覚えられて、今日なんかはスペイン人10人くらいと一緒に自炊したパスタを食べました。スペイン人は良くしゃべる。しかも早い。全然ついていけません。


8月15日。終戦記念日―サントドミンゴデカルサーダ 21km
体力の回復のため、軽く21km。そんなに急ぐ必要もないし、せっかくできてきた巡礼友だちと別れたくないので、みんなと同じペースで行きます。やっぱり旅は出会う仲間で楽しさが変わってくると思う。

日本人 

2004年08月16日(月) 8時56分
8月16日。ベロルナ
最近はスペイン人たちと仲良くなってきたので、彼らにペースを併せ、20kmと少し。 もうほとんどみんな顔見知りです。巡礼中の人たちは、同じ巡礼者に会うと、「がんばれ!」って感じですごく気軽に挨拶をします。追い越したり、追い越されたりするうちに自然と覚えちゃうんですね。しかも僕は日本人なので、彼らには覚えやすいみたい。それに僕が宿で、たまにPC使ってると「やっぱり日本人だなぁ」って思うらしく、巡礼者たちの間では僕はちょっとした有名人になっていたみたいです。

「日本人がPCもち歩くんだったら、僕らはスペイン名物のワインとハムを持ち運ばなきゃな!!」
ってナッチョっていうスペイン人の友達に笑って言われた。これがきっかけで彼らと仲良くなれました。

イビキ 

2004年08月17日(火) 8時59分
8月17日。サンファンデオルテガ
夜、とてつもなくイビキがうるさい。眠れないよ!なんであんな音が出るんだろう?おかげでもう4日くらい寝不足で、疲れてしまいました。イビキがうるさい友達がいたら注意したほうがいいですね。ブリースライト(3M)つけろ!、と。

ブルゴス 

2004年08月18日(水) 9時07分
8月18日。ブルゴス
28km。この日はワーストです。ものすっごく向かい風が強い!目にゴミが入る。寒い!雨が降ってきた!晴れると今度は日差し強いし暑い!!しかも連日の疲れと寝不足がたまって、体調を崩してきている。頭が痛い。巡礼宿に着くと今度は同行者がダウン。さすがに明日は休養したほうが良さそうだ。雨で洗濯物もたまってきているし。

僕らが体調悪くしていると知ると、スペイン人の友達みんなが心配して声をかけてくれました。「おい、平気か?!」「明日は休んだほうがいいぞ!」なんかもう20人くらいに同じこといわれて、もう答えるのがしんどくなってきた。ああ、もう頭いて!

でも、本当にみんな親切にしてくれて、メシは持ってきてくれて、「これ全部くえ!」って言うし、とても助かった。旅先でこんなに親切にされたのは初めてです。宿のオッちゃんも、ものすごく親切にしてくれた。