*Happy Life* 

February 26 [Mon], 2018, 6:33
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☆登場人物…男       女 ☆場所…海辺 ☆季節…いつでもOK ―青い空、白い雲、透き通った海。そこは海辺。静かに波の音が聞こえる。 そこに男と女が少し距離をおいて座っている。― 女 「…綺麗な海だね。」 男 「うん。」 女 「こんな綺麗な海見るの初めて。」 男 「俺も。」 女 「(少し身震いして)でもやっぱり潮風って寒いね。上着持ってくればよかった。」 男 「大丈夫?」 女 「うん。でもそろそろ帰ろう?お腹空いちゃった…」 ―男が女に少し近づいて肩を抱く。― 女 「祐樹!?」 男 「まだ、寒い?」 女 「…ううん、あったかい。」 男 「なぁ仁美。」 女 「なぁに?」 男 「俺のこと、好きか?」 女 「うん。すごく好き。」 男 「そっか。」 ―男、ポケットから指輪を出して女の左手の薬指にはめる。― 女 「!!これ…」 男 「俺達さ、付き合ってもう2年になるだろ?だから…そのぉ……そのぉ…」 女 「なぁに?」 男 「あ〜〜!なんて言えばいいんだ。一生に一度の言葉なんだからかっこよく言わないとっ。えーっと、 あのぉ〜…。よし、言うぞ!!仁美、俺と…」 女 「ごめん。無理。」 男 「えっっ!!?」 ―女、男にはめてもらった指輪を取り投げつける。― 男 「何するんだよぉっっ。」 女 「祐樹のバカっ!無神経野郎!」 男 「どうしてそうなるの!?そんなにプロポーズの言葉いけなかった?」 女 「ううん、すごくよかった。最後まで言ってなかったけどね。」 男 「じゃあなんで。仁美、父親に虐待されたとか他に付き合った男となんかあってそれがトラウマになっ てるとかあるの?」 女 「あたしおとうさんいないんだけど。」 男 「え?」 女 「おかあさんは未婚の母なの。」 男 「じ、じゃあ他に付き合った男…」 女 「祐樹が初めて。」 男 「なら問題ないだろ?」 女 「ねぇ祐樹、結婚についてちゃんとわかってる?」 男 「わかってるよ。」 女 「なら夫婦別姓じゃないことぐらい知ってるでしょう?」 男 「うん。昔家庭科で習った。」 女 「…まだ気付かないの?」 男 「え?」 女 「結婚なんてしたらあたし大恥じだよ。名前が『人見 仁美』になっちゃうんだよ!!?」 ―男、ショックを受ける。いままでその事実に気付いていなかったらしい。― 女 「わかったでしょう?だから結婚は嫌。」 男 「そんなぁ。あっ、じゃあ俺が仁美の苗字に変えればいいんだよ。それでいいだろ?」 女 「そしたら祐樹の名前が『結城 祐樹』になっちゃうよ。」 ―男、またショックを受ける。この事実にも気付いていなかったらしい。― 男 「俺そんな名前嫌だよ。みんなの笑い者じゃないか。」 女 「そうよ。『結婚しました』って知り合いに手紙を出したらきっとみんなに笑われるの。当然よ。あん な幸せそうな笑顔の写真つき葉書なのに名前がギャグなんだからね。きっと『うわぁーチョベリバ。』って 言われるわ。」 男 「今時誰もそんな喋り方しないと思う。」 女 「とにかく、笑い者にされるのがオチよ。」 男 「いや、逆にいい事もあるよ。例えば職場で、『人見 仁美っていいます』って自己紹介したらすぐ名前 覚えてもらえること間違いなし!」 女 「じゃあ祐樹があたしの苗字になってよ。」 男 「それはちょっと都合が…」 女 「最低。」 男 「どうしてそうなるんだよ。名前変えたくないだなんて当たり前だろ。」 女 「…祐樹はあたしの事嫌いなの?」 男 「誰もそんなこと言ってないだろ。」 女 「きっとそうよ。…他に女がいるんでしょ。」 男 「どうしてそんな風になるんだよ。」 女 「だってそうとしか考えられない。」 男 「意味わかんないよ。」 女 「もう祐樹なんか大っ嫌い。お前のかーちゃんでーべそっっ!」 男 「俺も仁美がそんなワガママだなんて知らなかった。…じゃあな。」 ―男、女のもとから離れようとする。すると女が手を頭の所に持っていってうさぎの耳みたいにして、ぴ ょこぴょこと飛びながら酒井法子の『蒼いうさぎ』を歌いだす。― 男 「……何してんだよ。」 女 「(かわいこぶって)うさぎさんは寂しいと死んじゃうんだよ。」 ―男、女のあまりのかわいさに衝撃を受ける。― 男 「かわいいーーーーーっっ!!」 ―男、女に抱きつく。― 女 「もー祐樹ったら。」 男 「ごめんな仁美、もうあんなこと絶対言わないから。」 女 「うん。じゃあ祐樹があたしの苗字になってね。」 男 「だからそれは…」 女 「じゃあ祐樹が名前変えてよ。」 男 「はい?」 女 「名前を祐樹じゃなくて他の名前にするの。」 男 「無理だよ。この名前は一字ずつ親から貰ったんだから。」 女 「一字ずつ?」 男 「祐子のユウに博樹のキ。親は僕に…」 女 「そんなのどうでもいいんだけど。」 男 「じゃあ聞くなよ。」 女 「ほら、早く決めてよ。祐樹が名前変えてくれなきゃあたし結婚は絶対しない。」 男 「だけどさぁ…」 女 「うっ…。」 ―女、吐き気がして物影へ行く。― 男 「仁美?」 女 「(戻ってきて)ごめん、ちょっと吐き気しちゃって。」 男 「大丈夫か?」 女 「うん。大丈夫。」 男 「…なぁもしかして、お前子供…、」 女 「え?」 ―女しばらく考える。― 女 「その可能性大。」 男 「やったぁ〜〜〜!!俺もうすぐパパになるんだっっ!いつこの日を夢見たか。」 女 「…祐樹、この子のためにも名前…。」 男 「うん、わかったよ。生まれてくる子が馬鹿にされちゃ可哀想だもんな。」 女 「うん。」 ―男、女が投げ捨てた指輪を拾い、女の左手の薬指にはめる。― 男 「今度は捨てるなよ。」 女 「うん!」 ―突然音楽がかかる。歌いだす男と女。踊りつきでもOK。(【 】の中は歌ってください。もし歌えなけ ればセリフにしてもいいです。)― 男 「【やっと来たんだね この日が】」 女 「【そうよ どれだけこの日を待ち望んでいたことか】」 男 「【初めて出会った日を覚えているかい?】」 女 「【えぇ もちろん 夕方の映画館よね 隣同士になった私達】」 男 「【君は泣きながらキャラメル味のポップコーンを食べていたよね】」 女 「【あなたも泣きながらジンジャエールを飲んでいたわよね】」 男 「【あれから2年】」 女 「【そうね あれから2年  さっきあなたがあたしの肩を抱いてくれたぬくもり忘れないわ】」 男 「【俺も君の肩のぬくもりを忘れないよ だってあれが初めて】……あれ?」 ―音楽が止まる。― 女 「どうしたの?」 男 「俺、仁美の肩を抱いたのさっきが初めてだよな。」 ―女、あきらかに動揺。― 女 「そう…だっけ。」 男 「そうだよ。俺って恥ずかしがり屋でテレ屋だから2年付き合ってても手すらつなげなかったんだよ。 今思えば手すらつないだことなかったのに子供ができるわけない。」 女 「…あたし帰ろっかな。」 男 「逃げるなー。」 ―男、女の手をつかむ。― 女 「……そうよ。この子はあなたの子じゃない。」 男 「じゃあ誰のなんだよ。」 女 「多分、二丁目の三郎さん。」 男 「多分?」 女 「〜〜〜もしかしたら同僚の佐々木くんかもしれないし同じアパートのジョンかもしれないし上司の 岡元部長かもしれないしメル友のタク君かもしれないわよっっ!!」 男 「なんでそんなに候補がいるんだよ。第一俺以外に付き合ったやついないんじゃなかったっけ。」 女 「…付き合った人はね。」 男 「そっか…俺は二年間も遊ばれてたってわけか。」 女 「違う、そんなんじゃない。」 男 「男心もてあそびやがって。」 女 「祐樹…」 ―男、女にビンタをする。我に返る男。すごく後悔する。― 男 「…ごめん。女の子を叩くなんて最低だよな。」 女 「………。」 男 「もう仁美とは連絡取らないようにするよ。…じゃあね。」 ―男去ろうとする。― 女 「祐樹っっ!」 ―女、男に背中から抱きつく。― 女 「ごめんね…ごめんね…。」 男 「仁美…もしかして謝ってくれてるの!?」 女 「…うん。」 男 「仁美が謝ってくれるなんて初めてだ。」 女 「それぐらい謝りたいの。」 男 「…名前、変えてくれる?」 女 「うん。祐樹を失うくらいなら変えたほうがいい。」 男 「帰ろうか。」 女 「そうだね。」 ―二人、手をつないで歩き出す。が、二人が同時に怪しげに笑い出す。― 男 「どうしたの?」 女 「ううん、なんでもない。祐樹こそどうしたの?」 男 「ううん、なんでもない。」 ―男と女、楽しそうに、でも何か陰謀がありそうな笑い方をしながら去っていく。― 終わり。
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